制御フローの要素
パッケージは、制御フローと、オプションで含まれる 1 つ以上のデータ フローから構成されます。SQL ServerIntegration Services に用意されている制御フロー要素は、パッケージ内の構造を提供するコンテナ、機能を提供するタスク、および優先順位制約の 3 種類です。優先順位制約は、実行ファイル、コンテナ、タスクを連結して正しく順序付けされた制御フローを作成するために使用されます。
次の図は、1 つのコンテナと 6 つのタスクで構成される制御フローを示しています。タスクのうち 5 つはパッケージ レベルで定義され、残りの 1 つのタスクはコンテナ レベルで定義されています。タスクは、コンテナの内部にあります。
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Integration Services のアーキテクチャでは入れ子のコンテナがサポートされており、制御フローには複数のレベルで入れ子になったコンテナを含めることができます。たとえば、パッケージには Foreach ループ コンテナなどのコンテナを含めることができ、Foreach ループ コンテナには、さらに別の Foreach ループ コンテナなどを含めることができます。
また、イベント ハンドラにも、同じ種類の制御フローの要素を使用して作成される制御フローが含まれます。
コンテナ
コンテナは、パッケージの構造を提供し、制御フロー内のタスクにサービスを提供します。Integration Services には、タスクをグループ化し、繰り返される制御フローを実装する、次の種類のコンテナが含まれています。
Foreach ループ コンテナ。コレクションを列挙し、コレクションの各メンバに対してその制御フローを繰り返します。
For ループ コンテナ。指定した式が FALSE に評価されるまで、制御フローを繰り返します。
シーケンス コンテナ。コンテナ内で制御フローのサブセットを定義し、タスクとコンテナを 1 つの単位として管理できます。
詳細については、「Integration Services コンテナ」を参照してください。
タスク
タスクは、パッケージ内で処理を行います。Integration Services には、さまざまな機能を実行するタスクが含まれています。
データ フロー タスク。データの抽出、変換の適用、およびデータの読み込みを行うデータ フローを定義して実行します。
データ準備タスク。ファイルとディレクトリのコピー、ファイルとデータのダウンロード、Web メソッドによって返されたデータの保存、または XML ドキュメントを使用する作業を行います。
ワークフロー タスク。別のプロセスと通信して、パッケージまたはプログラムの実行、パッケージ間のメッセージの送受信、電子メール メッセージの送信、Windows Management Instrumentation (WMI) データの読み取り、または WMI イベントの監視を行います。
SQL Server タスク。SQL Server オブジェクトおよびデータへのアクセスと、そのコピー、挿入、削除、または変更を行います。
Analysis Services タスク。Analysis Services オブジェクトの作成、変更、削除、または処理を行います。
スクリプト タスク。カスタム スクリプトを使用してパッケージの機能を拡張します。
メンテナンス タスク。SQL Server データベースのバックアップと圧縮、インデックスの再構築と再編成、SQL Server エージェント ジョブの実行などの管理機能を実行します。
詳細については、「Integration Services タスク」を参照してください。
優先順位制約
優先順位制約は、パッケージ内のコンテナとタスクを連結して、順序付けされた制御フローを作成します。タスクとコンテナの実行順序を制御したり、タスクとコンテナを実行するかどうかを決定する条件を指定できます。
詳細については、「優先順位制約」を参照してください。
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