キャッシュなしのモードまたは部分キャッシュ モードの参照を実装する方法
参照変換は、次の部分キャッシュ モードまたはキャッシュなしのモードを使用するように構成できます。
部分キャッシュ
参照データセットに一致するエントリがある行、および必要に応じてデータセットに一致するエントリがない行がキャッシュに格納されます。キャッシュのメモリ サイズを超えると、使用頻度の最も低い行が、参照変換によって自動的にキャッシュから削除されます。
キャッシュなし
キャッシュにデータは読み込まれません。
部分キャッシュとキャッシュなしのどちらを選択するかにかかわらず、参照データセットへの接続には OLE DB 接続マネージャを使用します。参照データセットは、参照変換の実行時に、テーブル、ビュー、または SQL クエリを使用して生成されます。
キャッシュなしのモードまたは部分キャッシュ モードの参照変換を実装するには
Business Intelligence Development Studio で、目的のパッケージが含まれている Integration Services プロジェクトを開き、そのパッケージを開きます。
[データ フロー] タブで、参照変換を追加します。
参照変換をデータ フローに連結します。連結するには、緑または赤の矢印のコネクタを、変換元または前の変換から参照変換にドラッグします。
注意 その変換が空のデータ フィールドを含んだフラット ファイルに接続される場合、キャッシュなしのモードを使用して構成される参照変換は検証されない場合があります。変換が検証されるかどうかは、フラット ファイルの接続マネージャが NULL 値を保持するように構成されているかどうかによって決まります。参照変換が検証されるようにするには、[フラット ファイル ソース エディタ] の [接続マネージャ] ページで、[データ ソースの NULL 値をデータ フローで NULL 値として保持する] オプションを選択します。
変換元または前の変換をダブルクリックして、コンポーネントを構成します。
参照変換をダブルクリックし、[参照変換エディタ] の [全般] ページで [部分キャッシュ] または [キャッシュなし] を選択します。
[一致するエントリがない行の処理方法の指定] ボックスの一覧で、エラー処理オプションを選択します。
[接続] ページで、[OLE DB 接続マネージャ] ボックスの一覧から接続マネージャを選択するか、[新規作成] をクリックして新しい接続マネージャを作成します。詳細については、「OLE DB 接続マネージャ」を参照してください。
次のいずれかの手順を実行します。
[テーブルまたはビューを使用する] をクリックし、テーブルまたはビューを選択するか、[新規作成] をクリックしてテーブルまたはビューを作成します。
[SQL クエリの結果を使用する] をクリックし、[SQL コマンド] ウィンドウでクエリを作成します。
または
[クエリの作成] をクリックし、[クエリ ビルダ] で用意されているグラフィック ツールを使用してクエリを作成します。
または
[参照] をクリックして、ファイルから SQL ステートメントをインポートします。
SQL クエリを検証するには、[クエリの解析] をクリックします。
データのサンプルを表示するには、[プレビュー] をクリックします。
[列] ページをクリックし、[使用できる入力列] ボックスの一覧のうち 1 列以上を [使用できる参照列] ボックスの一覧の列にドラッグします。
注意 参照変換は、同じ名前で同じデータ型を持つ列を自動的にマップします。
注意 列をマップするには、データ型が一致している必要があります。詳細については、「Integration Services のデータ型」を参照してください。
次の手順を実行して、参照列を出力に追加します。
[使用できる参照列] ボックスの一覧から列を選択します。
[参照操作] ボックスの一覧で、参照列の値を入力列の値と置き換えるか、新しい列に書き出すかを指定します。
手順 5. で [部分キャッシュ] を選択した場合は、[詳細設定] ページで次のキャッシュ オプションを設定します。
[キャッシュ サイズ (32 ビット)] ボックスの一覧から、32 ビット環境のキャッシュ サイズを選択します。
[キャッシュ サイズ (64 ビット)] ボックスの一覧から、64 ビット環境のキャッシュ サイズを選択します。
参照に一致するエントリがない行をキャッシュするには、[一致するエントリがない行のキャッシュを有効にする] を選択します。
[キャッシュの割り当て] ボックスの一覧から、一致するエントリがない行の格納に使用するキャッシュの割合を選択します。
参照データセットを生成する SQL ステートメントを変更するには、[SQL ステートメントを変更する] を選択し、テキスト ボックスに表示される SQL ステートメントを変更します。
ステートメントにパラメータが含まれている場合は、[パラメータ] をクリックしてパラメータを入力列にマップします。
注意 このページで指定するオプションの SQL ステートメントは、[参照変換エディタ] の [接続] ページで指定したテーブル名を上書きおよび置換します。
エラー出力を構成するには、[エラー出力] ページをクリックし、エラー処理オプションを設定します。詳細については、「[参照変換エディタ] ([エラー出力] ページ)」を参照してください。
[OK] をクリックして参照変換への変更を保存し、パッケージを実行します。