接続マネージャの作成
Integration Services には、さまざまな種類のサーバーやデータ ソースに接続するタスクのニーズに合わせるため、さまざまな接続マネージャが用意されています。接続マネージャは、データを抽出してさまざまな種類のデータ ストアに読み込むデータ フロー コンポーネントや、ログをサーバー、SQL Server テーブル、またはファイルに書き込むログ プロバイダによって使用されます。たとえば、メール送信タスクが含まれるパッケージには、簡易メール転送プロトコル (SMTP) サーバーに接続するタイプの SMTP 接続マネージャを使用します。SQL 実行タスクが含まれるパッケージには、SQL Server データベースに接続する OLE DB 接続マネージャを使用します。詳細については、「Integration Services の接続」を参照してください。
新しいパッケージを作成する場合に接続マネージャの作成と構成を自動的に行うには、SQL Server インポートおよびエクスポート ウィザードまたは Integration Services 接続プロジェクト ウィザードのいずれかを使用します。これらのウィザードでは、接続マネージャを使用する変換元および変換先の作成と構成を行うこともできます。詳細については、「ウィザードを使用したパッケージの作成」を参照してください。
手動で新しい接続マネージャを作成して既存のパッケージに追加するには、SSIS デザイナの [制御フロー] タブ、[データ フロー] タブ、および [イベント ハンドラ] タブに表示される [接続マネージャ] 領域を使用します。[接続マネージャ] 領域で、作成する接続マネージャの種類を選択し、SSIS デザイナで用意されているダイアログ ボックスを使用して、接続マネージャのプロパティを設定します。詳細については、後の「[接続マネージャ] 領域の使用」を参照してください。
パッケージに接続マネージャを追加すると、タスク、Foreach ループ コンテナ、変換元、変換、および変換先で使用できます。詳細については、「Integration Services タスク」、「Foreach ループ コンテナ」、および「データ フロー要素」を参照してください。
[接続マネージャ] 領域の使用
接続マネージャは、SSIS デザイナの [制御フロー] タブ、[データ フロー] タブ、または [イベント ハンドラ] タブがアクティブなときに作成できます。
次の図は、SSIS デザイナの [制御フロー] タブ上にある [接続マネージャ] 領域を示しています。
SSIS デザイナで接続マネージャを追加、構成、または削除するには
接続マネージャの 32 ビット プロバイダと 64 ビット プロバイダ
接続マネージャが使用する多くのプロバイダには、32 ビット バージョンと 64 ビット バージョンがあります。Integration Services のデザイン環境は 32 ビット環境であり、パッケージのデザイン時には 32 ビット プロバイダのみが表示されます。したがって、接続マネージャで特定の 64 ビット プロバイダが使用されるように構成できるのは、同じプロバイダの 32 ビット バージョンがインストールされている場合のみです。
デザイン時に 32 ビット バージョンのプロバイダを指定したかどうかにかかわらず、実行時には適切なバージョンが使用されます。パッケージが Business Intelligence Development Studio で実行されている場合でも、64 ビット バージョンのプロバイダを実行できます。
どちらのバージョンのプロバイダも ID は同じです。使用可能な 64 ビット バージョンのプロバイダがあれば Integration Services ランタイムがそれを使用するかどうかを指定するには、Integration Services プロジェクトの Run64BitRuntime プロパティを設定します。Run64BitRuntime プロパティが true に設定されると、ランタイムは 64 ビット プロバイダを探して使用します。Run64BitRuntime が false に設定されると、32 ビット プロバイダを探して使用します。Integration Services プロジェクトで設定できるプロパティの詳細については、「64 ビット コンピュータ上の Integration Services に関する注意点」および「Business Intelligence Development Studio の Integration Services」を参照してください。
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