SQL Server セットアップ ログ ファイルを表示して確認する方法

このリリースでは、SQL Server セットアップのログ記録が変更されています。

セットアップを実行するたびに、ログ ファイルが、新しいタイムスタンプ付きのログ フォルダと共に %programfiles%\Microsoft SQL Server\100\Setup Bootstrap\Log\ に作成されます。タイムスタンプ付きのログ フォルダの名前形式は YYYYMMDD_hhmmss です。セットアップを自動モードで実行した場合は、%temp%\sqlsetup*.log にログが作成されます。ログ フォルダ内のファイルはすべて、それぞれのログ フォルダ内で Log*.cab ファイルにアーカイブされます。

一般的なセットアップの要求では、次の 3 つの実行フェーズを経由します。

  1. グローバル ルールのテキスト

  2. コンポーネントの更新

  3. ユーザーが要求した操作

各フェーズでは、セットアップによって詳細ログと概要ログが生成されるほか、必要に応じて追加のログも生成されます。セットアップは、ユーザーが要求したセットアップ操作ごとに最低 3 回呼び出されます。

データストア ファイルにはセットアップ処理で記録されるすべての構成オブジェクトの状態を示すスナップショットが含まれており、構成エラーのトラブルシューティングに便利です。実行フェーズごとに、データストア オブジェクトに対して XML ファイル ダンプが作成されます。これらの XML ファイル ダンプは、次に示すタイムスタンプ付きのログ フォルダ内にある独自のログ サブフォルダに保存されます。

  • Datastore_GlobalRules

  • Datastore_ComponentUpdated

  • Datastore

次のセクションでは、SQL Server のセットアップ ログ ファイルについて説明します。

概要テキスト

概要

このファイルは、セットアップ時に検出された SQL Server コンポーネント、オペレーティング システム環境、指定されているコマンドライン パラメータ値、および実行された各 MSI/MSP の全体的な状態を示します。

ログは次のセクションに分かれています。

  • 実行全体の概要

  • SQL Server セットアップが実行されたコンピュータのプロパティと構成

  • コンピュータに以前にインストールされていた SQL Server 製品の機能

  • インストールされたバージョンとインストール パッケージのプロパティに関する説明

  • インストール時に指定されたランタイム入力設定

  • 構成ファイルの場所

  • 実行結果の詳細

  • グローバル ルール

  • インストール シナリオに固有のルール

  • 失敗したルール

  • ルール レポート ファイルの場所

場所

場所は %programfiles%\Microsoft SQL Server\100\Setup Bootstrap\Log\ です。

概要テキスト ファイル内でエラーを見つけるには、"error" または "failed" のキーワードを使用してファイルを検索します。

Summary_engine-base_YYYYMMDD_HHMMss.txt

概要

summary_engine ベース ファイルは、概要ファイルに似ていて、メイン ワークフローで生成されます。

場所

場所は %programfiles%\Microsoft SQL Server\100\Setup Bootstrap\Log\<YYYYMMDD_HHMM>\ です。

Summary_engine-base_YYYYMMDD_HHMMss_ComponentUpdate.txt

概要

コンポーネントの更新の概要ログ ファイルは、概要ファイルに似ていて、コンポーネント更新ワークフローで生成されます。

場所

場所は %programfiles%\Microsoft SQL Server\100\Setup Bootstrap\Log\<YYYYMMDD_HHMM>\ です。

Summary_engine-base_20080503_040551_GlobalRules.txt

概要

グローバル ルールの概要ログ ファイルは、概要ファイルに似ていて、グローバル ルール ワークフローで生成されます。

場所

場所は %programfiles%\Microsoft SQL Server\100\Setup Bootstrap\Log\<YYYYMMDD_HHMM>\ です。

Detail.txt

概要

Detail.txt は、インストールやアップグレードなどのメイン ワークフローに対して生成され、実行の詳細を示します。このファイル内のログは、インストール時に各アクションが呼び出された時刻に基づいて生成され、アクションが実行された順序とその依存関係を示します。

場所

場所は %programfiles%\Microsoft SQL Server\100\Setup

Bootstrap\Log\<YYYYMMDD_HHMM>\Detail.txt です。

セットアップ時にエラーが発生すると、その実行やエラーはこのファイルの終わりに記録されます。このファイル内でエラーを見つけるには、まずファイルの終わりを調べてから、"error" または "exception" のキーワードを使用してファイルを検索します。

Detail_ComponentUpdate.txt

概要

Detail_ComponentUpdate.txt ファイルはコンポーネント更新ワークフローに対して生成され、Detail.txt に似ています。

場所

場所は %programfiles%\Microsoft SQL Server\100\Setup Bootstrap\Log\<YYYYMMDD_HHMM>\ です。

Detail_GlobalRules.txt

概要

Detail_GlobalRules.txt ファイルはグローバル ルール実行に対して生成され、Detail.txt ファイルに似ています。

場所

場所は %programfiles%\Microsoft SQL Server\100\Setup Bootstrap\Log\<YYYYMMDD_HHMM>\ です。

MSI ログ ファイル

概要

MSI ログ ファイルはインストール パッケージ プロセスの詳細を示します。指定されたパッケージのインストール時に、MSIEXEC によって生成されます。

MSI ログ ファイルの種類

  • <Feature>_<Architecture>_<Interation>.log

  • <Feature>_<Architecture>_<Language>_<Interation>.log

  • <Feature>_<Architecture>_<Interation>_<workflow>.log

場所

MSI ログ ファイルの場所は %programfiles%\Microsoft SQL Server\100\Setup Bootstrap\Log\<YYYYMMDD_HHMM>\<Name>.log です。

ファイルの終わりに実行の概要があり、成功したかどうかとプロパティを示します。MSI ファイル内でエラーを見つけるには、"value 3" を検索します。エラーは通常、この文字列の近くで見つかります。

ConfigurationFile.ini

概要

構成ファイルには、インストール時に指定される入力設定が含まれています。構成ファイルを使用すると、手動で設定を入力しなくてもインストールを再起動できます。ただし、アカウントのパスワード、PID、および一部のパラメータは構成ファイルに保存されません。設定はファイルに追加できますが、コマンド ラインまたはセットアップのユーザー インターフェイスを使用して指定することもできます。詳細については、「構成ファイルを使用して SQL Server 2008 をインストールする方法」を参照してください。

場所

場所は %programfiles%\Microsoft SQL Server\100\Setup Bootstrap\Log\<YYYYMMDD_HHMM>\ です。

SystemConfigurationCheck_Report.htm

概要

システム構成チェック レポートは、実行された各ルールの簡単な説明と、実行状態を示します。

場所

場所は %programfiles%\Microsoft SQL Server\100\Setup Bootstrap\Log\<YYYYMMDD_HHMM>\ です。