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SQL Server 2008 のエディションとコンポーネント

インストールの前提条件は、アプリケーションのニーズによって異なります。 SQL Server にはさまざまなエディションがあり、組織や個人の独自のパフォーマンス、ランタイム、および価格に関する要件に対応できます。 インストールする SQL Server コンポーネントは、ユーザーの特定の要件によっても異なります。 この後のセクションでは、SQL Server 2008 の最適なエディションおよびコンポーネントを選択する方法について説明します。

SQL Server 2008 のサーバー エディション

次の表で、SQL Server 2008 のサーバー エディションについて説明します。

用語

定義

Enterprise (x86、x64、および IA64)1

SQL Server Enterprise は、ビジネス上重要で安全性に優れたアプリケーションを実行できるよう、エンタープライズ クラスのスケーラビリティ、パフォーマンス、高可用性、および高度なビジネス インテリジェンス機能を提供する広範なデータ プラットフォームです。 詳細については、「SQL Server 2008 の各エディションがサポートする機能」を参照してください。

Standard (x86 および x64)

SQL Server Standard は、使いやすさと管理のしやすさを備えた総合的なデータ プラットフォームです。 このエディションには、部門別のアプリケーションを実行するためのビジネス インテリジェンス機能が組み込まれています。 詳細については、「SQL Server 2008 の各エディションがサポートする機能」を参照してください。

SQL Server Standard for Small Business には、SQL Server Standard の技術的なコンポーネントと機能すべてが含まれ、75 台以下のコンピューターで構成される小規模なビジネス環境で運用するためのライセンスが付与されています。

1180 日の試用期間中、SQL Server 2008 Enterprise Evaluation をご利用いただけます。 詳細については、SQL Server Web サイトを参照してください。

SQL Server 2008 の特別エディション

SQL Server 2008 の特別エディションは、特定の顧客シナリオに合わせて設計されています。 次の表で、SQL Server 2008 の特別エディションについて説明します。

用語

定義

SQL Server 2008 Developer (x86、x64、および IA64)

開発者は、SQL Server 2008 Developer を使用して、SQL Server 上で動作するあらゆる種類のアプリケーションを開発できます。 このエディションには SQL Server 2008 Enterprise の機能がすべて含まれていますが、実稼動サーバーとして使用するのではなく、開発およびテスト システムとしての利用に対してライセンスが供与されます。SQL Server 2008 Developer は、アプリケーションを作成し、テストするユーザーに適しています。 SQL Server 2008 Developer は、実稼働環境用にアップグレードできます。

Workgroup (x86 および x64)

SQL Server Workgroup は、部門や支店のデータベースの運用に適しており、セキュリティで保護されたリモートでの同期機能や管理機能を備えた信頼性の高いデータ管理およびレポート プラットフォームを提供できます。

Web (x86 および x64)

SQL Server 2008 Web は、大小さまざまな規模の Web 資産に対応できるスケーラビリティや管理性を備えた Web ホストおよび Web サイト向けの総保有コストの低いオプションです。

SQL Server Express (x86 および x64)

SQL Server Express with Tools (x86 および x64)

SQL Server Express with Advanced Services (x86 および x64)

SQL Server Express データベース プラットフォームは SQL Server 2008 を基盤としており、 Microsoft Desktop Engine (MSDE) の後継でもあります。 SQL Server Express と Visual Studio が統合されたことにより、豊富な機能を備え、記憶域のセキュリティが確保され、高速に配置されるデータ ドリブン アプリケーションの開発が容易になります。

SQL Server Express は無償で提供され、合意を条件として、ISV による再配布が可能です。SQL Server Express は、学習や、デスクトップおよび小規模サーバー アプリケーションの開発に適しています。 このエディションは、独立系ソフトウェア ベンダー、アマチュアの開発者、クライアント アプリケーションを趣味で開発する開発者などに最適です。 さらに高度なデータベース機能が必要な場合には、SQL Server Express を SQL Server の上位バージョンにシームレスにアップグレードできます。

Compact 3.5 SP1 (x86)

Compact 3.1 (x86)

SQL Server Compact 3.5 は無償の埋め込みデータベースで、すべての Windows プラットフォームのモバイル デバイス、デスクトップ、および Web クライアント用のスタンドアロン アプリケーションや常時接続でないアプリケーションの開発に適しています。

SQL Server 2008 の特別エディションの詳細については、SQL Server Web サイトを参照してください。

インターネット サーバーと共に SQL Server を使用する

インターネット インフォメーション サービス (IIS) を実行するサーバーなどのインターネット サーバーでは、一般に SQL Server クライアント ツールをインストールします。 クライアント ツールには、アプリケーションが SQL Server のインスタンスに接続する際に使用するクライアント接続コンポーネントが含まれています。

注意注意

IIS を実行しているコンピューターに SQL Server のインスタンスをインストールすることは可能ですが、通常はサーバー コンピューターが 1 台の小規模 Web サイトの場合に行います。 ほとんどの Web サイトでは、その中層 IIS システムが 1 つまたはクラスター構成の複数サーバーに配置され、データベースは 1 つの独立したサーバーまたは連合構成の複数サーバーに配置されます。 SSRS のソフトウェア要件の詳細については、「SQL Server 2008 のインストールに必要なハードウェアおよびソフトウェア」を参照してください。 連合の詳細については、SQL Server オンライン ブックのトピック「連合データベース サーバー」を参照してください。

クライアント/サーバー アプリケーションと共に SQL Server を使用する

SQL Server のクライアント コンポーネントだけを、SQL Server のインスタンスに直接接続するクライアント/サーバー アプリケーションを実行するコンピューターにインストールできます。 クライアント コンポーネントをインストールすることは、データベース サーバー上にある SQL Server のインスタンスを管理する場合、または SQL Server アプリケーションを開発しようとしている場合にも適切なオプションです。

クライアント コンポーネントをインストールするオプションを選択すると、コマンド プロンプト ツール、Reporting Services ツール、接続コンポーネント、プログラミング モデル、管理ツール、開発ツール、SQL Server オンライン ブックなどの SQL Server の機能がインストールされます。 詳細については、「SQL Server 2008 をインストールする方法 (セットアップ)」を参照してください。

SQL Server コンポーネントの決定

SQL Server のインストールに含めるコンポーネントを選択するには、SQL Server インストール ウィザードの [機能の選択] ページを使用します。 既定では、ツリーの中に、選択されている機能はありません。

以下の表の情報を参照し、ニーズに最も合う機能を判断してください。

サーバー コンポーネント

説明

SQL Server データベース エンジン 

SQL Server データベース エンジンには、データを格納、処理、およびセキュリティで保護するための主要サービスであるデータベース エンジン、レプリケーション、フルテキスト検索、およびリレーショナル データと XML データの管理ツールが含まれます。

Analysis Services 

Analysis Services には、オンライン分析処理 (OLAP) アプリケーションおよびデータ マイニング アプリケーションを作成、管理するためのツールが含まれます。

Reporting Services

Reporting Services には、表形式、マトリックス形式、グラフィカル形式、および自由形式のレポートを作成、管理、配置するためのサーバー コンポーネントとクライアント コンポーネントが含まれます。Reporting Services は、レポート アプリケーション開発用の拡張可能プラットフォームとしても使用できます。

Integration Services 

Integration Services は、データを移動、コピー、変換するための一連のグラフィカル ツールとプログラミング可能なオブジェクトです。

管理ツール

説明

SQL Server Management Studio

SQL Server Management Studio は、SQL Server のコンポーネントにアクセスし、構成、管理、開発するための統合環境です。Management Studio では、すべてのスキル レベルの開発者と管理者が SQL Server を使用できます。 Management Studio のインストールには、Internet Explorer 6 SP1 以降のバージョンが必要です。

SQL Server 構成マネージャー

SQL Server 構成マネージャーを使用して、SQL Server サービス、サーバー プロトコル、クライアント プロトコル、およびクライアントの別名に関する基本的な構成管理を行います。

SQL Server Profiler

SQL Server Profiler には、データベース エンジンのインスタンス、または Analysis Services のインスタンスを監視するためのグラフィカル ユーザー インターフェイスが備わっています。

データベース エンジン チューニング アドバイザー

データベース エンジン チューニング アドバイザーは、最適なインデックスのセット、インデックス付きビュー、およびパーティションの作成に役立ちます。

Business Intelligence Development Studio

Business Intelligence Development Studio は、Analysis Services、Reporting Services、および Integration Services ソリューションの IDE です。 BI Development Studio のインストールには、Internet Explorer 6 SP1 以降のバージョンが必要です。

接続コンポーネント

クライアントとサーバー間の通信用コンポーネント、および DB-Library、ODBC、OLE DB 用のネットワーク ライブラリをインストールします。

ドキュメント

説明

SQL Server オンライン ブック

SQL Server の主要マニュアル。

 最新の SQL Server のインストールおよびアップグレード情報の入手

マイクロソフトが提供する最新のダウンロード、アーティクル、ビデオ、トラブルシューティング情報、およびコミュニティで選択されたソリューションについては、SQL Server のセットアップのページを参照してください。

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