キャッシュ、更新、およびレプリケーション モニタのパフォーマンス
Microsoft SQL Server レプリケーション モニタは、運用システム内の多数のコンピュータを効率的に監視することを目的に設計されています。計算の実行、およびデータの収集のためにレプリケーション モニタによって使用されるクエリは、定期的にキャッシュおよび更新されます。キャッシュによってレプリケーション モニタでさまざまなページを表示する際に必要なクエリと計算の数が削減され、監視のスケーラビリティが向上し、複数のユーザーに対応できるようになります。
キャッシュの更新は、SQL Server エージェント ジョブであるディストリビューションのレプリケーション モニタの状態更新機能によって処理されます。このジョブは継続的に実行されますが、キャッシュの更新スケジュールは、前回の更新後の待機時間に基づいて設定されます。
前回のキャッシュの作成時以降にエージェント履歴が変更された場合、待機時間は、最短の 4 秒、または前回のキャッシュが作成されたときにかかった時間になります。
前回のキャッシュ作成時以降に (他の種類の変更があったとしても) エージェント履歴が変更されなかった場合、待機時間は、最長の 30 秒、または前回のキャッシュが作成されたときにかかった時間になります。
レプリケーション モニタのユーザー インターフェイスの更新
レプリケーション モニタのユーザー インターフェイスは、以下の方法で更新できます。
レプリケーション モニタのメイン ウィンドウ (すべてのタブが含まれます) は、既定では、5 秒間隔で自動的に更新されます。自動更新によって、キャッシュの更新が強制的に行われることはありません。ユーザー インターフェイスには、キャッシュからの最新のバージョンのデータが表示されます。パブリッシャの設定を編集することによって、パブリッシャに関連付けられているすべてのウィンドウに使用される更新頻度をカスタマイズできます。また、パブリッシャの自動更新を無効にすることもできます。
レプリケーション モニタから起動される詳細ウィンドウは、既定では自動的に更新されません (ただし、同期されているマージ サブスクリプションに関連付けられているウィンドウは、例外です)。詳細ウィンドウが自動的に更新されるように指定すると、レプリケーション モニタのメイン ウィンドウと同じスケジュールで更新されます。
すべてのウィンドウは、F5 キーを押すか、またはレプリケーション モニタのツリー内でノードを右クリックし、[更新] をクリックすることによって、手動で更新できます。手動の更新を行うと、キャッシュは強制的に更新されます。
詳細については、「レプリケーション モニタでデータを最新の情報に更新する方法 (レプリケーション モニタ)」を参照してください。
パフォーマンスに関する注意点
レプリケーション モニタは効率的に実行することを目的に設計されていますが、以下の点に注意してください。
多数のパブリケーションとサブスクリプションがある場合は、ユーザー インターフェイスの自動更新スケジュールの頻度を少なくすることを検討してください。
レプリケーション モニタの複数のインスタンスを同時に実行しないでください。
多数のディストリビュータを登録しないようにしてください。また、レプリケーション モニタがそれらのすべてに自動的に接続するような設定にしないでください。