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rs ユーティリティ

入力ファイル内に指定したスクリプトを処理します。 このユーティリティを使用して、レポート サーバーの配置と管理タスクを自動化します。

重要な注意事項重要

rs ユーティリティは、SharePoint 統合モード用に構成されているレポート サーバーに対してはサポートされません。

構文

rs {-?}
[-iinput_file=]
[-sserverURL]
{-uusername}
{-ppassword}
{-ltime_out}
{-bbatchmode}
{-vglobalvars=}
{-eendpoint}
{-ttrace}

引数

  • -?
    (省略可) rs の引数の構文を表示します。

  • -iinput_file
    (必須) 実行する .rss ファイルを指定します。 この値は、.rss ファイルへの相対パスまたは完全修飾パスになります。

  • -sserverURL
    (必須) Web サーバー名とレポート サーバーの仮想ディレクトリ名を指定して、対象ファイルを実行します。 レポート サーバーの URL は、http://examplewebserver/reportserver のように指定します。 サーバー名の先頭のプレフィックス http:// または https:// は省略可能です。 プレフィックスを省略した場合、レポート サーバーのスクリプト ホストは、まず https の使用を試み、https が使用できない場合は、http を使用します。

  • -u [domain\] username
    (省略可) レポート サーバーへの接続に使用するユーザー アカウントを指定します。 -u および -p を省略した場合、現在の Windows ユーザー アカウントが使用されます。

  • -ppassword
    (-u を指定した場合は必須) -u 引数で使用するパスワードを指定します。 この値は、大文字と小文字が区別されます。

  • -ltime_out
    (省略可) サーバーへの接続がタイムアウトするまでの期間を秒数で指定します。 既定値は 60 秒です。 タイムアウト値を指定しない場合、既定値が使用されます。 値が 0 の場合は、接続はタイムアウトしません。

  • -b
    (省略可) スクリプト ファイル内のコマンドをバッチで実行します。 いずれかのコマンドが失敗すると、バッチはロールバックされます。 バッチで実行できないコマンドがありますが、それらのコマンドは通常どおり実行されます。 スクリプト内でスローされるが処理されない例外だけが、ロールバックされます。 スクリプトによって例外が処理され、Main から正常に値が返された場合、バッチはコミットされます。 このパラメーターを省略した場合、バッチを作成せずにコマンドが実行されます。 詳細については、「メソッドのバッチ処理」を参照してください。

  • -e
    (省略可) スクリプトを実行する SOAP エンドポイントを指定します。 有効な値は、Exec2005 または Mgmt2005 です。 値が指定されていない場合は、Mgmt2005 エンドポイントが使用されます。 以前は有効であった Mgmt2000 という値が、このリリースでは廃止されている点に注意してください。 さらに、rs.exe は SharePoint 統合モードをサポートしていないため、ReportService2006 エンドポイントは有効な値の一覧に含まれません。 SOAP エンドポイントと非推奨機能の詳細については、「レポート サーバー Web サービスのエンドポイント」と「SQL Server Reporting Services の非推奨機能」を参照してください。

  • -vglobalvar
    (省略可) スクリプト内で使用するグローバル変数を指定します。 スクリプトでグローバル変数を使用する場合は、この引数を指定する必要があります。 .rss ファイルで定義したグローバル変数に対して有効な値を指定する必要があります。 –v 引数ごとに 1 つのグローバル変数を指定できます。

    -v 引数はコマンド ラインで指定され、ユーザーのスクリプトに定義されているグローバル変数の値を実行時に設定するために使用されます。 たとえば、スクリプトに parentFolder という名前の変数が含まれている場合、そのフォルダーの名前をコマンド ラインで指定することができます。

    rs.exe -i myScriptFile.rss -s http://myServer/reportserver -v parentFolder="Financial Reports"

    指定した値に設定された名前を使用して、グローバル変数を作成します。 たとえば、-v a="1" -v b="2" は、"1" という値を持つ a という名前の変数と、"2" という値を持つ b という変数を表します。

    グローバル変数は、スクリプト内のすべての関数で使用できます。 円記号と引用符 (\") は、二重引用符と解釈されます。 引用符は、文字列にスペースが含まれている場合のみ必要です。 変数名は、MicrosoftVisual Basic で有効な名前であることが必要です。また変数名は、アルファベットやアンダースコアで始まり、アルファベット文字、数字、およびアンダースコアを含めることができます。 予約語は、変数名として使用できません。 グローバル変数の使用に関する詳細については、「式での組み込みコレクションの使用 (Reporting Services)」を参照してください。

  • -t
    (省略可) エラー メッセージをトレース ログに出力します。 この引数は値を取りません。 詳細については、「レポート サーバー サービスのトレース ログ」を参照してください。

権限

ツールを実行するには、スクリプトの実行対象であるレポート サーバー インスタンスに接続するための権限が必要です。 スクリプトを実行して、ローカル コンピューターまたはリモート コンピューターに変更を加えることができます。 リモート コンピューターにインストールしたレポート サーバーを変更するには、-s 引数でリモート コンピューターを指定します。

次の例では、実行する Visual Basic .NET スクリプト、および Web サービス メソッドを含むスクリプト ファイルの指定方法を示しています。

rs –i c:\scriptfiles\script_copycontent.rss -s https://localhost/reportserver
注意注意

Reporting Services には、Visual Basic .NET スクリプトにレポート サーバー Web サービスを組み込む方法を理解するための、サンプル スクリプトが用意されています。 詳細については、「Sample Scripts」を参照してください。

ファイルの場所

rs.exe は \Program Files\Microsoft SQL Server\100\Tools\Binn にあります。 このユーティリティは、ファイル システム上の任意のフォルダーから実行できます。

説明

スクリプトを定義して、システム プロパティの設定、レポートのパブリッシュなどが行えます。 作成したスクリプトには、Reporting Services API の任意のメソッドを含めることができます。 使用可能なメソッドおよびプロパティの詳細については、「レポート サーバー Web サービス」を参照してください。

スクリプトは、Visual Basic .NET のコードで記述し、.rss ファイル拡張子が付いた Unicode または UTF-8 テキスト ファイルとして保存する必要があります。 rs ユーティリティを使用して、スクリプトをデバッグすることはできません。 スクリプトをデバッグするには、MicrosoftVisual Studio 内でコードを実行します。