Business Intelligence Development Studio の紹介
Business Intelligence Development Studio は、SQL Server ビジネス インテリジェンスに固有な種類のプロジェクトを MicrosoftVisual Studio 2008 に追加したものです。Business Intelligence Development Studio は、Analysis Services、Integration Services、Reporting Services プロジェクトなどのビジネス ソリューションを開発するうえで主要な環境となります。 プロジェクトの種類ごとに、ビジネス インテリジェンス ソリューションに必要なオブジェクトを作成するためのテンプレートや、オブジェクトの操作に使用できるさまざまなデザイナー、ツール、ウィザードが提供されています。
注意 |
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Analysis Services、Integration Services、および Reporting Services の各プロジェクトの 32 ビット開発環境である Business Intelligence Development Studio は、Itanium 64 ビット アーキテクチャ上で実行できるようにデザインされていないため、Itanium サーバーにはインストールされません。 |
注意 |
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Microsoft Visual Studio 2010 は Business Intelligence Development StudioIntegration Services、SQL Server 2008 の Report Services および Analysis Services プロジェクトをサポートしていません。 この問題を回避するには、同じマシンに Visual Studio 2008 と一緒に Visual Studio 2010 をインストールしてから、Visual Studio 2008 で Business Intelligence Development Studio プロジェクトを開きます。 |
このトピックでは、エンド ツー エンドのビジネス ソリューションの構築に役立つ Business Intelligence Development Studio という新しい環境の機能について簡単に説明します。
スタート ページ
Business Intelligence Development Studio のツール ウィンドウ
Business Intelligence Development Studio のメニュー
Business Intelligence Development Studio のツール バー
ソリューションおよびプロジェクトの操作
環境、ツール、ウィンドウのカスタマイズ
ソース管理サービスの使用
詳細情報の入手先
Business Intelligence Development Studio のユーザー補助機能
Business Intelligence Development Studio の Analysis Services
Business Intelligence Development Studio の Integration Services
Business Intelligence Development Studio の Reporting Services
スタート ページ
Business Intelligence Development Studio を起動すると、最初に Business Intelligence Development Studio ユーザー インターフェイスの中央にスタート ページが表示されます。 このページには、最近更新されたプロジェクト、さまざまな資料 (ヘルプ トピック、Web サイト、技術文書など)、および Microsoft の製品/イベント情報へのリンクが一覧表示されます。さらに既定では、特定のニュース チャンネルの RSS フィードの記事一覧も表示されます。 プロジェクト内のいずれかのオブジェクトを開くと、中央のウィンドウには、そのオブジェクトを操作するためのデザイナーも表示されます。
起動時にスタート ページ以外のページを表示するには、[ツール] メニューの [オプション] をクリックします。[環境] ノードを展開し、[スタートアップ時] の一覧で、表示する項目を選択します。
スタート ページの詳しい使い方を見るには、スタート ページ内をクリックして F1 キーを押します。 スタート ページが開いていない場合は、[表示] メニューの [スタート ページ] をクリックしてください。
Business Intelligence Development Studio のツール ウィンドウ
Business Intelligence Development Studio には、ソリューション開発とプロジェクト管理のさまざまな段階で使用できる一連のウィンドウがあります。 たとえば、Business Intelligence Development Studio には、複数のプロジェクトを 1 単位として管理したり、プロジェクトのオブジェクト プロパティを表示および変更するためのウィンドウがあります。 これらのウィンドウは Business Intelligence Development Studio のすべてのプロジェクトの種類で使用可能です。
次の図は、既定の構成での Business Intelligence Development Studio のウィンドウを示しています。
Business Intelligence Development Studio の主なウィンドウは次の 4 つです。
ソリューション エクスプローラー
プロパティ ウィンドウ
デザイナー ウィンドウ
ツールボックス ウィンドウ
Business Intelligence Development Studio にはこの他にも、検索結果の表示や、プロジェクトのデバッガーまたはデザイナーからのエラー メッセージや情報出力の表示に使用するウィンドウが含まれています。 サーバー エクスプローラーはデータベース接続を一覧表示し、オブジェクト ブラウザーはプロジェクト内で使用可能なシンボルを表示します。タスク一覧にはユーザー定義のプログラミング タスクが一覧表示され、エラー一覧ではエラーの詳細な説明が提供されます。
これらのツール ウィンドウの詳しい使用法を学習するには、[表示] メニューをクリックし、使用するウィンドウを選択し、ウィンドウ内から F1 キーを押します。
ソリューション エクスプローラー
1 つのソリューション内のすべてのプロジェクトを、ソリューション エクスプローラーという 1 つのウィンドウで管理できます。 ソリューション エクスプローラーのビューには、作業対象のソリューションが論理的コンテナーとして表示され、その中には 1 つまたは複数のプロジェクト、およびプロジェクトに関連付けられたすべてのアイテムが含まれます。 このビューからプロジェクト アイテムを開いて、変更やその他の管理作業を直接実行することができます。 アイテムは各種プロジェクトによってさまざまな方法で保存されるので、ソリューション エクスプローラーのフォルダー構造は、ソリューション内に一覧表示されているアイテムの実際の物理的保存状態を必ずしも反映していません。
ソリューション エクスプローラーでは、空のソリューションを作成して、そのソリューションの中に新しいプロジェクトや既存のプロジェクトを追加することができます。 先にソリューションを作成せずに新しいプロジェクトを作成した場合、Business Intelligence Development Studio によって自動的にソリューションも作成されます。 ソリューション内にプロジェクトが存在する場合、プロジェクト固有のオブジェクトがツリー ノードとして表示されます。 たとえば、Analysis Services プロジェクトにはディメンション ノード、Integration Services プロジェクトにはパッケージ ノード、レポート モデル プロジェクトにはレポート ノードがそれぞれ含まれます。
ソリューション エクスプローラーを表示するには、[表示] メニューの [ソリューション エクスプローラー] をクリックします。
プロパティ ウィンドウ
プロパティ ウィンドウには、オブジェクトのプロパティが一覧表示されます。 このウィンドウを使用すると、パッケージなどのオブジェクトのプロパティをエディターやデザイナーで開き、表示や変更を行うことができます。 また、このウィンドウでは、ファイル、プロジェクト、およびソリューションのプロパティを編集および表示することもできます。
プロパティ ウィンドウのフィールドには、クリックすると開くさまざまな種類のコントロールが埋め込まれています。 編集コントロールの種類は、プロパティごとに異なります。 これらの編集フィールドには、エディット ボックス、ドロップダウン リスト、およびカスタム ダイアログ ボックスへのリンクが含まれています。 淡色表示のプロパティは読み取り専用です。
プロパティ ウィンドウを開くには、[表示] メニューの [プロパティ ウィンドウ] をクリックします。
ツールボックス ウィンドウ
ツールボックス ウィンドウには、ビジネス インテリジェンス プロジェクトで使用可能なさまざまなアイテムが表示されます。 ツールボックスに表示されるタブおよびアイテムは、現在使用しているデザイナーまたはエディターによって異なります。
ツールボックス ウィンドウには常に [全般] タブが表示されるほか、[制御フロー項目]、[メンテナンス タスク]、[データ フローの変換元]、[レポート アイテム] などのタブが表示される場合があります。
一部のデザイナーおよびエディターでは、ツールボックスのアイテムが使用されません。 その場合は、ツールボックスに [全般] タブのみが表示されます。
ツールボックスを表示するには、[表示] メニューの [ツールボックス] をクリックします。
デザイナー ウィンドウ
デザイナー ウィンドウは、ビジネス インテリジェンス オブジェクトの作成や変更に使用するツール ウィンドウです。 デザイナーには、オブジェクトのコード ビューとデザイン ビューが表示されます。 プロジェクトのオブジェクトを開くと、このウィンドウの特殊なデザイナーの中にそのオブジェクトが表示されます。 たとえば、いずれかのビジネス インテリジェンス プロジェクト内のデータ ソース ビューを開くと、デザイナー ウィンドウが開いてデータ ソース ビュー デザイナーが表示されます。
ソリューション内にプロジェクトを追加して、そのプロジェクト内のオブジェクトを開くまで、デザイナー ウィンドウは使用できません。
Business Intelligence Development Studio のメニュー
Business Intelligence Development Studio に既定で表示されるメニューは、Visual Studio のメニューと同じです。
環境設定を変更する前、ソリューションを開く前、またはいずれかのプロジェクトを開く前に、初めて Business Intelligence Development Studio を開くと、次のメニューが Business Intelligence Development Studio に表示されます。
[ファイル]
[編集]
[表示]
[ツール]
[ウィンドウ]
[コミュニティ]
[ヘルプ]
特定の種類のプロジェクトを Business Intelligence Development Studio で開くと、追加のメニューがメニュー バーに表示され、新しいオプションが Business Intelligence Development Studio の既定のメニューに表示される場合があります。 さらに、デザイナー ウィンドウで開くオブジェクトの種類に応じて、メニュー バーの内容が変わり、そのオブジェクトを扱うデザイナーに固有のメニューが追加されることがあります。
[ファイル] メニュー
[ファイル] メニューのオプションは、ファイル管理をサポートしています。 初めて Business Intelligence Development Studio を開いたときは、新しいプロジェクトを作成するまで、または既存のプロジェクトを開くまで、いくつかのオプションは使用できません。 これらのオプションが使用可能になるのは、ソリューションのコンテキストで作業を開始した後、またはソリューション内のプロジェクトを開いた後です。
[ファイル] メニューに含まれる [ソース管理] オプションを使用すると、ソース管理ソフトウェアを Business Intelligence Development Studio 開発環境に統合できます。 Business Intelligence Development Studio でソース管理を使用する方法の詳細については、「ソース管理サービスの使用」を参照してください。
[編集] メニュー
[編集] メニュー内のオプションは、ファイル内のテキストやコードの編集をサポートしています。 このメニューでは、元に戻す、やり直し、文字列や記号の検索と置換、コード内の特定の行番号に移動、ブックマークの有効化や管理などのコマンドを使用できます。 初めて Business Intelligence Development Studio を開いたときは、新しいプロジェクトを作成するまで、または既存のプロジェクトを開くまで、いくつかのオプションは使用できません。 これらのオプションが使用可能になるのは、ソリューションのコンテキストで作業を開始した後、またはソリューション内のプロジェクトを開いた後です。
プロジェクトの種類によっては、いくつかのメニュー オプションを使用できない場合があります。 たとえば、[元に戻す] および [やり直し] は Integration Services プロジェクトでは使用できません。
[表示] メニュー
[表示] メニュー内のオプションは、Business Intelligence Development Studio のユーザー インターフェイスの管理に役立ちます。 このメニューとその下のサブメニューに含まれるオプションを使って、さまざまなウィンドウ、ツールボックス、エクスプローラー、ブラウザーを開くことができます。 また、どのツール バーを表示するかを選択できます。
初めて Business Intelligence Development Studio を開いたときは、新しいプロジェクトを作成するまで、または既存のプロジェクトを開くまで、いくつかのオプションは使用できません。 これらのオプションが使用可能になるのは、ソリューションのコンテキストで作業を開始した後、またはソリューション内のプロジェクトを開いた後です。 たとえば、[表示] メニューには 1 つ前または先に移動するオプションが含まれますが、これらは複数のウィンドウが開いている場合にのみ表示されます。
[ツール] メニュー
[ツール] メニュー内のオプションを使用して、開発環境の動作をカスタマイズできます。 このメニューとその下のサブメニュー、およびそれらによってアクセスするダイアログ ボックスを使用して、以下のような項目のオプションを設定できます。
デバッグのプロセスおよびコードの種類の選択。 あるいは、コードの種類を自動検出するオプションを選択できます。
データベースへの接続。 データベース エクスプローラーにデータ接続の一覧が表示されます。
特定言語のコード スニペットを処理するマネージャーの追加、削除、またはインポート。
ツールボックス ウィンドウに表示するアイテムの選択。
環境に含めるアドインの選択 (アドインがインストール済みの場合)。
マクロの作業。 マクロの記録、実行などのタスクを行うことができます。
環境に含める外部ツールの選択。
特定の環境設定のインポート/エクスポート、または環境設定を既定に戻す。
ユーザー インターフェイスに表示するツール バーの選択、および各コマンドの順序の調整。
全体的な開発環境、ソリューションとプロジェクト、ソース管理、デバッグ、およびデザイナーとエディターに適用されるオプションの設定。
Business Intelligence Development Studio の構成の詳細については、「環境、ツール、ウィンドウのカスタマイズ」を参照してください。
[ウィンドウ] メニュー
[ウィンドウ] メニューのオプションを使用して、Business Intelligence Development Studio のウィンドウ、エクスプローラー、ブラウザーの動作を管理できます。 たとえば、ウィンドウを浮動表示にする、ドッキング可能にする、タブ付きドキュメントとして表示する、非表示にするなどを指定できます。
開いているウィンドウの種類に応じて、[ウィンドウ] メニューに含まれるオプションは異なります。
[コミュニティ] メニュー
[コミュニティ] メニュー内のオプションを使用すれば、他のユーザーやテクニカル サポートへの質問の提出、マイクロソフトへのフィードバックの送信、コミュニティへのアクセス、ディベロッパー センターへの接続、およびコミュニティ検索を行うことができます。
[ヘルプ] メニュー
[ヘルプ] メニュー内のオプションから、操作方法およびヘルプ トピックにアクセスできます。 特定のヘルプ情報を見つけるには、索引、目次、または検索機能を使用できます。 また、このメニューからテクニカル サポートにアクセスしたり、アップデートを確認することもできます。
さらに、Business Intelligence Development Studio のヘルプでは、索引の結果を保存し、お気に入りのトピック リストを管理することができます。
Business Intelligence Development Studio のツール バー
最初に Business Intelligence Development Studio を開いたとき、ツール バーは [MenuBar] ツール バーだけが表示され、[MenuBar] ツール バーの少数のアイコンだけが使用可能です。
ツール バーをカスタマイズするには、[ツール] メニューの [ユーザー設定] をクリックして、表示する追加のツール バーを選択するか、ツール バーの外観のオプションを変更します。
ソリューションおよびプロジェクトの操作
Business Intelligence Development Studio のソリューションは、エンド ツー エンドのビジネス ソリューションの開発に使われるさまざまなプロジェクトを編成するコンテナーです。 ソリューションを使用すれば、複数のプロジェクトを単体として扱い、ビジネス ソリューションを構成する 1 つまたは複数の関連プロジェクトを組み合わせることができます。 詳細については、「コンテナとしてのソリューション」を参照してください。
新しいソリューションを作成すると、Business Intelligence Development Studio のソリューション エクスプローラーにソリューション フォルダーが自動的に追加され、拡張子 .sln および .suo のファイルが作成されます。
*.sln ファイルには、ソリューションの構成情報、およびソリューション内のプロジェクトの一覧が格納されます。
*.suo ファイルには、ソリューションを操作するうえでのユーザー設定情報が格納されます。
プロジェクトはソリューション内に保存されます。 まずソリューションを作成した後、プロジェクトをソリューションに追加することができます。 ソリューションが 1 つも存在しない場合、プロジェクト作成時に Business Intelligence Development Studio によって自動的にソリューションが作成されます。 1 つのソリューションにさまざまな種類の複数のプロジェクトを含めることができます。 また、ブランクのソリューションを作成した後でプロジェクトを追加することもできます。
Business Intelligence Development Studio のソリューションには、さまざまな種類のプロジェクトを含めることができます。 以下の種類のプロジェクトを追加できます。
分析用オブジェクトを作成するための Analysis Services プロジェクト。 詳細については、「SQL Server Analysis Services - 多次元データ」を参照してください。
ETL パッケージを作成するための Integration Services プロジェクト。 詳細については、「SQL Server Integration Services」を参照してください。
レポート モデルを作成するためのレポート モデル プロジェクト。 詳細については、「SQL Server Reporting Services」を参照してください。
レポート作成用のレポート サーバー。 詳細については、「SQL Server Reporting Services」を参照してください。
環境、ツール、ウィンドウのカスタマイズ
Business Intelligence Development Studio は、ユーザーの作業スタイルに合わせて簡単に構成できます。 全体的な開発環境と動作を構成したり、ツールやウィンドウを変更することが可能です。 ソリューションを保存すると、構成内容が *.suo ファイルとしてソリューション フォルダー内に保存されます。
[ビジネス インテリジェンスの設定] コレクションを選択することにより、SQL Server ビジネス インテリジェンス開発向けにカスタマイズされた設定のコレクションを使用して、Business Intelligence Development Studio 環境を構成できます。 [ツール] メニューの [設定のインポートとエクスポート] を使用して、[ビジネス インテリジェンスの設定] コレクションに基づいてすべての設定をリセットするか、選択する [ビジネス インテリジェンスの設定] のカテゴリのみをインポートします。 詳細については、Visual Studio ヘルプの「設定の操作」を参照してください。
環境やツールの各オプションを構成するには、[ツール] メニューの [オプション] をクリックして [オプション] ダイアログ ボックスを開きます。 このダイアログ ボックス内のさまざまなオプションの使用法を詳しく確認するには、左側のペイン内のノードをクリックして F1 キーを押します。
Business Intelligence Development Studio は、以下のような方法で構成できます。
環境の構成
プロジェクトとソリューションの構成
ソース管理の構成
テキスト エディターの構成
デザイナーの構成
データベース ツールの構成
デバッグの構成
HTML デザイナーの構成
Windows フォーム デザイナーの構成
ウィンドウの構成
環境の構成
[オプション] ダイアログ ボックスの [環境] ページを使用して、次のようなオプションで Business Intelligence Development Studio を構成できます。
ウィンドウ オプション。たとえば、タブ付きドキュメント形式とマルチ ドキュメント形式のどちらを使用するか、ステータス バーの表示/非表示、最近使ったファイル リストに表示するファイルの数などを指定します。
セキュリティ オプション。たとえば、マクロの実行を許可するか、どのアドインの読み込みを許可するかなどを指定します。
ドキュメント オプション。たとえば、その他のファイルをソリューション エクスプローラーに表示するか、環境外でのファイルの変更を自動的に検出するかなどを指定します。
検索と置換のオプション。たとえば、置換の前に警告を表示するか、[検索] ボックスの文字列を自動的に作成するかなどを指定します。
フォントおよび色のオプション。たとえば、フォント、フォント サイズ、テキストの色、背景色などを指定します。
ヘルプ オプション。たとえば、使用するヘルプ ビューアー、ダイナミック ヘルプの構成などを指定します。
この他に指定できるオプションとしては、ファイルを保存する場所、ユーザー インターフェイスおよびヘルプの環境で使用する言語、キーボード マップ スキーム、起動時の動作、タスク一覧のオプション、Web ブラウザー設定などがあります。
プロジェクトとソリューションの構成
[オプション] ダイアログ ボックスの [プロジェクトおよびソリューション] ページを使用して、以下を指定できます。
プロジェクト、ユーザー プロジェクト テンプレート、ユーザー項目テンプレートの場所。および、ソリューションのプロパティ、すべての種類のプロジェクトに適用されるプロパティ。 たとえば、新しいプロジェクトの作成時にそれを保存するかどうかを指定できます。
オブジェクトのビルド時と実行時の Business Intelligence Development Studio の動作、およびスタートアップ プロジェクトを使用するかどうか。
ソース管理の構成
[オプション] ダイアログ ボックスの [ソース管理] ページを使用すると、ソース管理ソフトウェアと Business Intelligence Development Studio の統合を以下のような項目について構成できます。
ソース管理プラグインの指定
プラグイン環境の動作の構成
プラグインの構成
テキスト エディターの構成
[オプション] ダイアログ ボックスの [テキスト エディター] ページを使用すると、すべての言語に適用されるテキスト エディター機能、および特定の言語や言語バージョンだけに適用される機能を構成できます。 たとえば、SQL Server で使用される Transact-SQL バージョンだけに適用されるオプションを設定できます。
デザイナーの構成
[オプション] ダイアログ ボックスの [ビジネス インテリジェンス デザイナー] ページを使用すれば、Analysis Services および Integration Services が使用するデザイナーの既定の設定を構成できます。 これらのページでは、データ マイニング ビューアー内で表示する色、Analysis Services クエリのタイムアウト、Integration Services パッケージの読み込み時にデジタル署名を確認するかどうかなどのオプションを指定できます。
データベース ツールの構成
[オプション] ダイアログ ボックスの [データベース ツール] ページを使用すると、データベース オブジェクトの管理やデザインを行うさまざまなツールの動作を以下の項目について構成できます。
ビューおよびテーブル デザイナー、スクリプト エディター、およびスクリプトまたはクエリの実行の構成
データ接続のプロパティの設定
クエリおよびビュー デザイナーの構成
テーブルおよびダイアグラムのオプションの設定
列のオプションの設定
デバッグの構成
[オプション] ダイアログ ボックスの [デバッグ] ページを使用すれば、以下のようなオプションについてデバッグを構成できます。
デバッグの全般的なオプションの指定。たとえば、すべてのブレークポイントを削除する前に確認するかどうかを指定します。
エディット コンティニュ オプションの有効化。たとえば、古いコードの警告を表示するかどうかを指定します。
Just-In-Time デバッグを有効にするコードの種類の選択。
HTML デザイナーの構成
[オプション] ダイアログ ボックスの [HTML デザイナー] ページを使用すると、以下のような項目について HTML ページを構成できます。
ソース ビューまたはデザイン ビュー内でページを開始するビューの指定、およびスマート タグを有効にするかどうかの指定
要素の配置および表示オプションの指定
Windows フォーム デザイナーの構成
[オプション] ダイアログ ボックスの [Windows フォーム デザイナー] ページを使用すると、以下の項目について Windows フォームを構成できます。
コード生成、レイアウト、スマート タグ、およびツールボックスの動作の指定
データのユーザー インターフェイスのカスタマイズ
ウィンドウの構成
[ウィンドウ] メニューには、Business Intelligence Development Studio のウィンドウの動作を構成するオプションが含まれています。 ほとんどのウィンドウでは、浮動表示またはドッキング可能にする、タブ付きドキュメントとして表示する、あるいは [ビュー] から再び開くまで非表示にする、などの変更が可能です。
また、このメニューから新しい垂直/水平タブ グループを作成すると、デザイナー ウィンドウを多数のウィンドウに分割できます。 さらに、すべてのウィンドウを閉じたり、ウィンドウのレイアウトを既定に戻すことも可能です。
ソース管理サービスの使用
Visual Studio と同様に、Business Intelligence Development Studio はソース管理ソフトウェアと統合されています。 ソース管理ソフトウェアがコンピューターにインストール済みであれば、ソリューションやプロジェクトをソース管理に追加した後、Business Intelligence Development Studio のソリューションやプロジェクトをソース管理アプリケーションから開くことができます。
ソース管理の統合を構成するには、[オプション] ダイアログ ボックスを使用します。 [オプション] ダイアログ ボックスを開くには、[ツール] メニューの [オプション] をクリックしてください。 [オプション] ダイアログ ボックスの [ソース管理] ノードには、ソース管理プラグインの指定、ソース管理環境の構成、およびプラグイン オプションの設定を行うページが含まれています。
詳細情報の入手先
Visual Studio ドキュメントには、Microsoft のアプリケーション開発環境についての詳細情報が記載されています。Business Intelligence Development Studio は Visual Studio ユーザー インターフェイスのサブセットを使用しており、Business Intelligence Development Studio 環境と Visual Studio 環境は類似しています。 SQL Server をインストールする前に、Visual Studio 2008 がインストールされている場合、両方が 1 つの同じ環境に統合されます。
Visual Studio のヘルプ コレクションには、Business Intelligence Development Studio で使用するユーザー インターフェイスに関するドキュメントが用意されています。 Business Intelligence Development Studio と共通のユーザー インターフェイスに関する Visual Studio ヘルプ トピックを参照するには、SQL Server に付属の MSDN ライブラリをインストールするか、ヘルプにアクセスできるように Business Intelligence Development Studio ヘルプ オプションを構成する必要があります。
オンライン コンテンツを利用できるようヘルプを構成するには
[スタート] メニューの [Microsoft SQL Server] をポイントし、[SQL Server Business Intelligence Development Studio] をクリックします。
Business Intelligence Development Studio で、[ツール] メニューの [オプション] をクリックします。
[オプション] ダイアログ ボックスで、[環境]、[ヘルプ] の順に展開し、[オンライン] をクリックします。
[オンライン] ページで、[最初にオンライン、次にローカルで実行] または [最初にローカル、次にオンラインで実行] のいずれかのオプションをクリックします。
オンライン ヘルプが有効な場合に、Visual Studio ウィンドウから実行中の操作に関するヘルプを表示するには、F1 キーを押すか、[ヘルプ] をクリックします。 Analysis Services、Integration Services、または Reporting Services プロジェクトの操作時に使用可能なウィンドウやダイアログ ボックスに関するヘルプを見るには (あるいは SQL Server オンライン ブックを利用したい場合には)、オンライン ブックまたは MSDN をインストールする必要があります。 オンライン ブックの更新情報を入手したい場合は、オンライン ブックをインストールします。
インストールした MSDN ライブラリに .NET Framework ドキュメントが含まれている場合は、オンライン ブックのヘルプ コレクションのトピックとのリンクが自動的に有効になります。 ただし、[スタート] メニューまたは SQL Server Management Studio から表示されるオンライン ブックに .NET Framework ドキュメントを追加するには、ヘルプ コレクションを追加する必要があります。 他のヘルプ コレクションのリンクを有効にする方法の詳細については、「ヘルプ コレクションの追加と削除」を参照してください。
また、.NET Framework SDK をインストールすることもできます。 .NET Framework SDK は、Microsoft Web サイトから無償でダウンロードできます。 詳細については、「.NET Framework ドキュメントのインストール」を参照してください。
Business Intelligence Development Studio、SQL Server オンライン ブック、および MSDN ライブラリをインストールすると、目次にオンライン ブックの 2 つのコピーが表示されます。 2 つのうち 1 つは MSDN ライブラリによってインストールされたもので、もう 1 つは SQL Server によってインストールされたものです。 検索結果やキーワード検索の結果に、複数のバージョンのオンライン ブックのトピックが表示されないようにするには、MSDN ライブラリによってインストールされたオンライン ブックのコピーを削除するか、またはオンライン ブックの選択を解除して、MSDN ライブラリをカスタム インストールします。 MSDN ライブラリからオンライン ブックを削除するには、コントロール パネルの [プログラムの追加と削除] を開き、[Visual Studio 2008 MSDN ライブラリ] をクリックし、[変更] をクリックします。 MSDN ライブラリ ウィザードで、[変更] をクリックして [次へ] をクリックします。SQL Server のアンインストール オプションを選択し、ウィザードを完了します。
Business Intelligence Development Studio のユーザー補助機能
Business Intelligence Development Studio 環境、ビジネス インテリジェンス プロジェクト、およびこれらのプロジェクトで使用するオブジェクトには、ユーザー インターフェイスの操作や表示に役立つユーザー補助機能が含まれています。 たとえば、Visual Studio のユーザー インターフェイスには、マウスを使用できないユーザーを支援するショートカット キーや、スクリーン リーダーを使用するユーザーを対象としたグラフィック要素の代替テキストが備わっています。また、色を識別できないユーザーのために、通常は色分け表示される機能をテキスト ラベルで示す機能も用意されています。 詳細については、「Business Intelligence Development Studio のユーザー補助機能」および「Business Intelligence Development Studio のキーボード ショートカット キーの使用」を参照してください。
Business Intelligence Development Studio の Analysis Services
Business Intelligence Development Studio には、ビジネス インテリジェンス アプリケーション用のオンライン分析処理 (OLAP) とデータ マイニング機能を開発するための Analysis Services プロジェクトが含まれています。 この種類のプロジェクトには、キューブ、ディメンション、マイニング構造、データ ソース、データ ソース ビュー、およびロールのためのテンプレートが含まれ、これらのオブジェクトを操作するためのツールが提供されています。 詳細については、「Business Intelligence Development Studio の Analysis Services (Analysis Services - 多次元データ)」を参照してください。
Business Intelligence Development Studio の Integration Services
Business Intelligence Development Studio には、ETL ソリューション開発用の Integration Services プロジェクトが含まれています。 この種類のプロジェクトには、パッケージ、データ ソース、およびデータ ソース ビューのためのテンプレートが含まれ、これらのオブジェクトを操作するためのツールが提供されています。 詳細については、「Business Intelligence Development Studio の Integration Services」を参照してください。
Business Intelligence Development Studio の Reporting Services
Business Intelligence Development Studio には、レポート ソリューション開発用のレポート モデル プロジェクトおよびレポート プロジェクトが含まれています。 レポート モデル プロジェクトには、レポート モデル用、データ ソース用、およびデータ ソース ビュー用のテンプレートが含まれ、これらのオブジェクトを操作するためのツールが提供されています。 レポート プロジェクトには、レポートや共有データ ソースを操作するためのテンプレートが含まれています。 詳細については、「Business Intelligence Development Studio の Reporting Services」を参照してください。
変更履歴
変更内容 |
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Visual Studio 2010 の Business Intelligence Development Studio プロジェクトのサポートに関する情報を追加しました。 |