プラグイン アルゴリズム
MicrosoftSQL ServerAnalysis Services で提供されているアルゴリズムの他にも、データ マイニングに使用できるアルゴリズムが数多くあります。したがって、Analysis Services では、サード パーティ製アルゴリズムを "プラグイン" するためのメカニズムが提供されています。サード パーティのアルゴリズムが特定の規格に従っている限り、Microsoft アルゴリズムを使用する場合と同様に、Analysis Services 内でそれらのアルゴリズムを使用できます。プラグイン アルゴリズムには、SQL ServerAnalysis Services によって提供されるアルゴリズムのすべての機能があります。
Analysis Services がプラグイン アルゴリズムとの通信に使用するインターフェイスの詳細については、CodePlex Web サイトを参照してください。
アルゴリズムの必要条件
Analysis Services にアルゴリズムをプラグインするには、次の COM インターフェイスを実装する必要があります。
IDMAlgorithm
モデルを生成するアルゴリズムを実装し、結果のモデルの予測操作を実装します。IDMAlgorithmNavigation
ブラウザがモデルのコンテンツにアクセスできるようにします。IDMPersist
アルゴリズムによってトレーニングされるモデルを Analysis Services で保存して読み込むことができるようにします。IDMAlgorithmMetadata
アルゴリズムの機能および入力パラメータを記述します。IDMAlgorithmFactory
アルゴリズム インターフェイスを実装するオブジェクトのインスタンスを作成し、Analysis Services にアルゴリズム メタデータ インターフェイスへのアクセスを提供します。
Analysis Services では、これらの COM インターフェイスを使用してプラグイン アルゴリズムと通信します。使用するプラグイン アルゴリズムでは Microsoft OLE DB for Data Mining 仕様をサポートしている必要はありますが、仕様内のデータ マイニング オプションをすべてサポートする必要はありません。アルゴリズムの機能を決定するには、MINING_SERVICES スキーマ行セットを使用できます。このスキーマ行セットでは、プラグイン アルゴリズム プロバイダごとにデータ マイニング サポート オプションが一覧表示されます。
Analysis Services で新しいアルゴリズムを使用する前に、そのアルゴリズムを登録する必要があります。アルゴリズムを登録するには、アルゴリズムを含める Analysis Services インスタンスの .ini ファイルに次の情報を追加します。
アルゴリズム名
ProgID (プラグイン アルゴリズムにのみ含まれるオプションです)
アルゴリズムが有効か無効かを示すフラグ
次のコード サンプルは、新しいアルゴリズムの登録方法を示しています。
<ConfigurationSettings>
...
<DataMining>
...
<Algorithms>
...
<Sample_Plugin_Algorithm>
<Enabled>1</Enabled>
<ProgID>Microsoft.DataMining.SamplePlugInAlgorithm.Factory</ProgID>
</Sample_PlugIn_Algorithm>
...
</Algorithms>
...
</DataMining>
...
</ConfigurationSettings>