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チューニング モードの優先順位 : dta ユーティリティによって XML チューニング入力が上書きされる場合

dta コマンド プロンプト ユーティリティを使用してチューニング オプションを指定するには、複数の方法があります。チューニング オプションは、コマンド プロンプトまたは dta ユーティリティで使用する XML 入力ファイル内で指定できます。また、XML 入力ファイルを再利用し、さらに、コマンド プロンプトで別のオプションを入力してファイル内のチューニング オプションを変更する場合は、両方の場所で同時にチューニング オプションを指定できます。コマンド プロンプトおよび XML 入力ファイルで同時にチューニング オプションを指定すると、XML ファイルで指定したオプションより、コマンド プロンプトで指定したオプションの方が優先されます。

この例では、XML 入力ファイル MyXMLInput.xml と、この XML 入力ファイルで指定したワークロードをチューニングするときにコマンド プロンプトで使用する構文を示します。

MyXMLInput.xml では、データベース エンジン チューニング アドバイザでチューニングする際、次のチューニング オプションを考慮するよう指定しています。

  • インデックスのみ

  • パーティション分割なし

  • 既存の物理デザイン構造を維持するための制約なし

コマンド プロンプトで使用する構文では、次の異なるチューニング オプションを指定します。

  • インデックスおよびインデックス付きビュー

  • パーティション分割なし

  • 既存の物理デザイン構造を維持するための制約あり

データベース エンジン チューニング アドバイザでこのワークロードをチューニングすると、XML 入力ファイルで指定したチューニング オプションではなく、コマンド プロンプトで入力したチューニング オプションが適用されます。

注意注意

物理デザイン構造の構成を XML 入力ファイルの CONFIGURATION 要素で指定した場合、-fk NONE チューニング オプションをコマンド プロンプトで入力しても、評価モードではユーザー指定の構成が上書きされません。詳細については、「Configuration 要素 (DTA)」を参照してください。

MyXMLInput.xml

<?xml version="1.0" encoding="utf-16" ?>
<DTAXML xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance" xmlns="https://schemas.microsoft.com/sqlserver/2004/07/dta">
  <DTAInput>
...code removed
    <Workload>
      <File>MyWorkload.sql</File>
    </Workload>
    <TuningOptions>
      <FeatureSet>IDX</FeatureSet>
      <Partitioning>NONE</Partitioning>
      <KeepExisting>NONE</KeepExisting>
    </TuningOptions>
  </DTAInput>
</DTAXML>

dta ユーティリティのコマンド ライン構文

dta -S MyServer -E -D MyDatabase -ix MyXMLInput.xml -s MySession -fa IDX_IV -fp NONE -fk ALL -ox MyXMLOutput.xml

-S では、サーバー名を指定します。-E では、データベース エンジン チューニング アドバイザが信頼関係接続を使用していることを指定します。-D では、チューニングするデータベースの名前を指定します。-ix では、XML 入力ファイルを指定します。-s では、チューニング セッションの名前を指定します。-fa IDX_IV-fp NONE、および -fk ALL の各オプションでは、データベース エンジン チューニング アドバイザでインデックスおよびインデックス付きビューの推奨設定を検討すること、パーティション分割を行わないこと、既存のインデックス、インデックス付きビュー、パーティション分割をすべて維持することを指定します。