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デッドロックの処理

MicrosoftSQL Server データベース エンジンのインスタンスにより、デッドロックの対象となっているトランザクションが判断されると、現在のバッチが終了され、そのトランザクションがロールバックされます。また、このインスタンスからエラー メッセージ 1205 がアプリケーションに返されます。

Your transaction (process ID #52) was deadlocked on {lock | communication buffer | thread} resources with another process and has been chosen as the deadlock victim. Rerun your transaction.

Transact-SQL クエリを送信するアプリケーションはどれも、デッドロックの対象と判断される可能性があるため、アプリケーションには、エラー メッセージ 1205 をトラップできるエラー ハンドラを実装する必要があります。このエラーがアプリケーションでトラップされない場合、アプリケーションでは自身のトランザクションがロールバックされたことが認識されず、エラーが発生することがあります。

エラー メッセージ 1205 をトラップするエラー ハンドラを実装すると、アプリケーションでデッドロックの状況に対応し、デッドロックと関連のあるクエリの自動再送信などの救済措置を講じることができます。クエリを自動的に再送信すると、ユーザーにデッドロックが発生したことを通知する必要はありません。

アプリケーションは、クエリを再送信する前に少しの間停止する必要があります。この一時停止により、デッドロックにかかわっている他のトランザクションでは、処理を完了し、デッドロックのサイクルの一因となっているロックを解放することができます。このようにすることで、再送信されたクエリからロックが要求されたときに、デッドロックが再発する可能性を最小限に抑えられます。