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OLE DB クライアントの構成

SQL Server のインスタンスに接続するように OLE DB クライアントを構成するには、クライアント (または OLE DB コンシューマ) が OLE DB プロバイダ経由でサーバー名と接続情報を使用できるようにする必要があります。OLE DB 経由での SQL Server 接続は、一般的に次のどちらかを使用して行われます。

  • SQL Server Native Client OLE DB プロバイダ (progid SQLNCLI10)

  • Microsoft OLE DB Provider for ODBC

SQLNCLI10 を使用したクライアントの接続

SQL Server のネイティブ OLE DB プロバイダである SQLNCLI10 (SQL Server Native Client) は、SQL Server の 1 つ以上のインスタンス上のデータにアクセスするコンシューマにインターフェイスを公開します。SQLNCLI10 を使用すると、SQL Server データベース用に最適化された OLE DB コンシューマを開発できます。ただし、多数の OLE DB 準拠 ODBC アプリケーションからデータにアクセスできる Microsoft OLE DB Provider for ODBC とは異なり、SQLNCLI10 は SQL Server でのみ使用できます。ODBC SQL Server データ ソース名 (DSN) の情報を使用して接続を確立することはできません。

SQL Server Native Client OLE DB プロバイダによってクライアントをセットアップする場合、クライアントは必要な接続属性を提供し、接続データを要求するか、保存ファイル内の OLE DB データ ソースの接続データを提供する必要があります。

OLE DB Provider for ODBC を使用したクライアントの接続

Microsoft OLE DB Provider for ODBC を使用すると、1 つの OLE DB プロバイダを通じて、SQL Server を含む複数の ODBC データ ソースに接続できます。ただし、このプロバイダを使用して SQL Server クライアントに接続すると、ネイティブ Microsoft OLE DB Provider for SQL Server を使用する場合よりも管理上のオーバーヘッドが増加します。

Microsoft OLE DB Provider for ODBC を使用して SQL Server のインスタンスに接続する場合、必要な情報は ODBC データ ソース アドミニストレータによって作成され、ユーザー、システム、またはファイル DSN として SQL Server ODBC DSN に保存されます。その後、この SQL Server DSN を使用して接続を確立するようにアプリケーションをコーディングできます。

関連項目

その他の技術情報