データベース メール アカウント
データベース メール アカウントには、Microsoft SQL Server から SMTP サーバーへの電子メール メッセージの送信に使用される情報が含まれています。各アカウントには、1 つの電子メール サーバーの情報が含まれています。
データベース メール アカウントは、データベース メールにのみ使用されます。またデータベース メール アカウントは、SQL Server アカウントまたは Microsoft Windows アカウントには対応しません。データベース メールでは、SMTP サーバーとの通信に関して、次に示す 3 つの認証方法をサポートしています。
Windows 認証 : SMTP サーバーの認証に SQL Server データベース エンジンの Windows サービス アカウントの資格情報を使用します。
基本認証 : SMTP サーバーの認証用に指定されたユーザー名とパスワードを使用します。
匿名認証 : SMTP サーバーでの認証を要求しません。SMTP サーバーの認証には資格情報をまったく使用しません。
データベース メール アカウントを作成する場合は、必要な認証方法を SMTP サーバーごとに指定します。
セキュリティに関する注意 |
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電子メール サーバーが認証を必要とする場合は、その SMTP サーバーにデータベース メール専用のユーザーを作成することを検討してください。このユーザーには SMTP サーバーに対する最小限の権限を設定し、他の目的に使用されないようにします。 |
アカウント情報は、msdb データベースに保存されます。各アカウントを構成する情報は、次のとおりです。
アカウントの名前。
アカウントの説明。
アカウントの電子メール アドレス。
アカウントの表示名。
アカウントの返信先情報として使用する電子メール アドレス。
電子メール サーバーの名前。
電子メール サーバーの種類。MicrosoftSQL Server の場合は、常に SMTP (簡易メール転送プロトコル) です。
電子メール サーバーのポート番号。
SSL (Secure Sockets Layer) を使用して SMTP メール サーバーに接続しているかどうかを示すビット列。
SQL Server データベース エンジン用に構成された資格情報を使用して SMTP サーバーに接続しているかどうかを示すビット列。
(電子メール サーバーで認証が必要な場合) 電子メール サーバーへの認証に使用するユーザー名。
(電子メール サーバーで認証が必要な場合) 電子メール サーバーへの認証に使用するパスワード。
データベース メール構成ウィザードでは、アカウントを作成および管理するための便利な方法が提供されます。また、msdb の構成ストアド プロシージャを使用して、アカウントを作成および管理することもできます。