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カスタム レポート アイテムのクラス ライブラリ

カスタム レポート アイテムは、Microsoft.ReportDesigner 名前空間のクラスを使用します。カスタム レポート アイテムを実装する際に使用するクラスは、2 つの主なカテゴリに分類できます。1 つは、カスタム レポート アイテム インフラストラクチャをサポートするためにデザインされた独自のクラス、もう 1 つは、関連するレポート定義言語 (RDL) 要素の機能をカプセル化するマネージ ラッパー クラスです。これらのクラスの使用方法のコード サンプルの詳細については、「SQL Server Reporting Services Product Samples」(英語) を参照してください。

カスタム レポート アイテム インフラストラクチャのクラス

以下のクラスは、カスタム レポート アイテムを実装するために使用されます。

注意注意

以下の各表はすべてを網羅したものではなく、各クラスの最も一般的に使用されるプロパティやメソッドのみが含まれています。

Microsoft.ReportDesigner.CustomReportItemDesigner

カスタム レポート アイテムのメイン クラスです。カスタム レポート アイテムの実装のメイン クラスは、このクラスを継承する必要があります。

パブリック プロパティ

Name

カスタム レポート アイテムの名前

Type

カスタム レポート アイテムの種類

CustomData

デザイン時に指定されたカスタム レポート アイテムのデータ プロパティをカプセル化する Microsoft.ReportingServices.ReportRendering.CustomReportItem.CustomData クラス

CustomProperties

カスタム レポート アイテムのカスタム プロパティのコレクション

Height

カスタム レポート アイテム コントロールの高さ

Width

カスタム レポート アイテム コントロールの幅

Report

レポート レベルのプロパティ (レポートのデータセットの一覧など) のコンテナー

AltReportItem

カスタム レポート アイテムの実行時コントロールがサポートされていない場合に使用される代替レポート アイテム オブジェクト

Style

カスタム レポート アイテムのスタイルのプロパティ

Adornment

コントロールのインタラクティブな編集のために使用される装飾ウィンドウ

Site

component の ISite

DesignerVerbCollection

コントロールのショートカット メニューのカスタム動詞の配列

パブリック メソッド

BeginEdit

コントロールのインタラクティブな編集をアクティブにします。

DoDefaultAction

コントロールをダブルクリックしたとき、またはコントロールに対して Enter キーを押したときに呼び出されます。

EndEdit

コントロールのインタラクティブな編集を非アクティブにします。

GetService

サービスを表すオブジェクトを返します。

InitializeNewComponent

新しいカスタム レポート アイテムの作成時に呼び出されます。

Invalidate

コントロールの表面全体を再描画します。

OnDragEnter

OnDragDrop

オブジェクトをコントロールにドラッグすると呼び出されます。

OnPaint

Paint イベントに応答して呼び出されます。

Microsoft.ReportDesigner.CustomReportItemAttribute

この属性は、カスタム レポート アイテムの種類を識別するために使用されます。この名前は、レポート デザイナー構成ファイルの ReportItem 要素の <Name> 属性の値と一致している必要があります。

パブリック メソッド

CustomReportItemAttribute

CustomReportItemAttribute オブジェクトを構築します。

Microsoft.ReportDesigner.LocalizedNameAttribute

この属性は、カスタム レポート アイテム デザイナーで使用する表示名を指定するために使用されます。

パブリック メソッド

LocalizedNameAttribute

LocalizedNameAttribute オブジェクトを構築します。

Microsoft.ReportDesigner.Adornment

Adornment クラスは、カスタム レポート アイテムのデザイン時コンポーネントによって、デザイン画面のメインの四角形の外に領域を作成するために使用されます。これらの領域では、マウス クリックやドラッグ アンド ドロップ操作などのユーザー インターフェイス イベントを扱うことができます。

パブリック メソッド

OnShow

Adornment がアクティブになると呼び出されます。

OnHide

Adornment が非アクティブになると呼び出されます。

Paint

Paint イベントに応答して呼び出されます。

OnDragEnter

OnDragOver

OnDragLeave

OnDragDrop

オブジェクトを Adornment にドラッグすると呼び出されます。

Microsoft.ReportDesigner.AdornerService

このクラスは、カスタム レポート アイテムのデザイン時コンポーネントの Adornment オブジェクトをサポートするためにカスタム レポート アイテムによって使用される、表示サービスのコレクションを提供するために使用されます。

パブリック プロパティ

AdornerWindowBounds

Adorner ウィンドウの境界

AdornerWindowRegion

Adorner ウィンドウの領域

AdornerWindowGraphics

Adorner ウィンドウのグラフィック コンテキスト

パブリック メソッド

ComponentRectInDesignerFrame

デザイナー フレームの座標に変換されたコンポーネントの境界を返します。

InvalidateAdorner

Adorner ウィンドウを無効にします。

PointToAdorner

Adorner ウィンドウの座標に変換された画面座標の点を返します。

Microsoft.ReportDesigner.ExpressionEditor

このクラスは、カスタム レポート アイテムのデザイン時コントロールから式エディターを呼び出すために使用できます。

パブリック メソッド

EditValue

式エディターを呼び出して、渡されたオブジェクト値で初期化します。

Microsoft.ReportDesigner.IFieldsDataObject

このクラスは Reporting Services フィールドのコレクションであり、デザイン環境でドラッグ アンド ドロップ イベントをサポートするために使用されます。IReportItemDataObject から継承されます。

パブリック プロパティ

DataSetName

ドロップされるフィールドを含むデータセットの名前

Fields

ドロップされるフィールド (Microsoft.ReportDesigner.Field) のコレクション