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管理データ ウェアハウスの構成 (SQL Server Management Studio)

このトピックでは、データ コレクターを使用する SQL Server の 1 つまたは複数のインスタンスのデータ ストレージをサポートするように管理データ ウェアハウスを構成する方法について説明します。 対象のインスタンスは、同じサーバーまたは別々のサーバーのどちらに配置されていてもかまいません。 このトピックでは、管理データ ウェアハウス構成ウィザードと [データ コレクションのプロパティ] ダイアログ ボックスのユーザー インターフェイスについても説明します。

注意

システム サービス アカウント (ローカル システム、ネットワーク サービス、またはローカル サービス) を使用して SQL Server エージェントを実行するように構成している場合に、管理データ ウェアハウスをデータ コレクターとは別のインスタンス上に作成するときは、プロキシを使用して管理データ ウェアハウスにデータをアップロードするようにコレクション セットを構成する必要があります。

SQL Server の 1 つまたは複数のインスタンスの管理データ ウェアハウスの構成

  1. SQL Server エージェントが実行されていることを確認します。

  2. オブジェクト エクスプローラーで、[管理] ノードを展開します。

  3. [データ コレクション] を右クリックし、[管理データ ウェアハウスの構成] をクリックします。

  4. 管理データ ウェアハウス構成ウィザードで、管理データ ウェアハウスを作成し、ログインを構成します。次に、データ コレクションを有効化し、システム データ コレクション セットを開始します。

    複数のインスタンスを構成するには、手順 5 に進みます。

    注意

    同じ管理データ ウェアハウスを使用する SQL Server の複数のインスタンスにデータ コレクターがインストールされている配置では、プロキシを使用することをお勧めします。

  5. 別のインスタンスで SQL Server Management Studio を開き、次のいずれかの操作を実行します。

    • 管理データ ウェアハウス構成ウィザードを使用して、既存の管理データ ウェアハウス用にデータ コレクションを構成します。

    • [データ コレクション] を右クリックし、[プロパティ] をクリックします。 [全般] タブで、既存の管理データ ウェアハウス、およびそれがインストールされたサーバーを指定します。

  6. データ コレクターを使用するすべてのデータベース インスタンスが共有管理データ ウェアハウスにデータをアップロードするように構成されるまで、手順 5. を繰り返します。

 

管理データ ウェアハウス構成ウィザード

[ようこそ] ページ

ようこそページは、データ コレクション構成ウィザードの開始ページです。 このページを表示するかどうかは任意です。

  • [次回からこの開始ページを表示しない]
    データ コレクション構成ウィザードを次回起動したときにこのページを表示しない場合にオンにします。

[構成タスクの選択] ページ

このページでは、データ コレクション セットを構成するか、管理データ ウェアハウスを構成するかを選択できます。

  • 管理データ ウェアハウスを作成するかアップグレードします。
    管理データ ウェアハウス データベースを構成します。

    収集したデータをローカル サーバーに保存するリレーショナル データベースを指定または作成できます。

  • データ コレクションの設定
    データ コレクション セットを構成します。

    収集したデータをローカル サーバーまたはリモート サーバーに保存するリレーショナル データベースを指定できます。 また、収集したデータを管理データ ウェアハウスにアップロードする前に、ローカルで保存する場所を指定できます。

[管理データ ウェアハウス ストレージの構成] ページ

このページを使用して、SQL Server データベース サーバーと管理データ ウェアハウスを選択します。 管理データ ウェアハウスは、収集したデータを格納するリレーショナル データベースです。

注意

サーバー上に管理データ ウェアハウスを作成するには、適切なレベルのアクセス許可を持っている必要があります。 詳細については、「CREATE DATABASE (Transact-SQL)」を参照してください。 また、管理データ ウェアハウス ロール用のログインを作成するための、適切なレベルのアクセス許可も必要です。

  • [サーバー名]
    管理データ ウェアハウスをホストするサーバーの名前を指定します。

    管理データ ウェアハウスを構成する場合は常に、[サーバー名] がローカル サーバー名になり、この名前を変更することはできません。


  • [サーバーへの接続] ダイアログ ボックスが開きます。このダイアログ ボックスを使用して、管理データ ウェアハウスをホストするサーバーを選択できます。

    このオプションはデータ コレクション セットを構成する場合にのみ使用できます。

  • [データベース名]
    収集したデータを格納するリレーショナル データベースを指定します。 一覧を使用して既存のデータベースを選択するか、[新規作成] をクリックし、[新しいデータベース] ダイアログ ボックスを使用して新しい接続を作成します。

    [新規作成] オプションはデータ コレクション セットを構成する場合にのみ使用できます。

  • [キャッシュ ディレクトリ]
    収集したデータを管理データ ウェアハウスにアップロードする前に、ローカルにキャッシュする場所を指定します。 既定では、データ コレクターがインストールされているコンピューターで %Temp% または %Tmp% ディレクトリが構成されている場合、データ コレクターはこれらのディレクトリを使用します。

    このオプションはデータ コレクション セットを構成する場合にのみ使用できます。


  • [キャッシュ ディレクトリの検索] ブラウザーが開きます。 この操作は、ホスト コンピューターに対して %Temp% または %Tmp% ディレクトリが構成されていない場合にのみ必要です。

    このオプションはデータ コレクション セットを構成する場合にのみ使用できます。

[ログインとユーザーのマップ] ページ

このページを使用すると、管理データ ウェアハウスのデータベース ユーザー ロールにログインをマップできます。

  • [このログインにマップされたユーザー]
    管理データ ウェアハウスをホストするサーバーの既存のログインを表示します。 各行には、編集可能な [マップ] チェック ボックス、[ログイン] 名、およびログインの [種類] が含まれます。

    ログインの [マップ] チェック ボックスをオンにしてログインを指定します。

  • [ <data warehouse name>
    次のオプションの 1 つ以上についてチェック ボックスをオンにし、ログインがマップされる管理データ ウェアハウス ロールを選択します。

    • mdw_admin

    • mdw_reader

    • mdw_writer

  • [新しいログイン]
    [ログイン - 新規作成] ダイアログ ボックスを開いて、管理データ ウェアハウスの新しいログインを作成します。

[ウィザードの完了] ページ

このページを使用すると、データ コレクションの構成を確認して完了できます。 表示ウィンドウに表示されるツリーは、適用される構成と、[完了] をクリックしたときに実行されるアクションを示します。

[データ コレクション構成ウィザードの進行状況] ページ

このページを使用すると、各構成手順の結果を表示できます。

  • [詳細]
    各構成手順を [詳細] グリッド内の行として表示します。 各行には、手順について説明する [アクション] 列と、手順の成功または失敗を示す [状態] 列があります。 エラーが発生した場合は、[メッセージ] 列にメッセージが表示されます。

  • [停止]
    ウィザードの処理を停止します。

  • [レポート]
    データ コレクション構成のレポートを表示します。 次のレポート オプションが用意されています。

    • [レポートの表示]

    • [レポートをファイルに保存]

    • [レポートをクリップボードにコピー]

    • [レポートを電子メールとして送信]

  • [閉じる]
    ウィザードを閉じます。

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[データ コレクションのプロパティ] ダイアログ ボックス

[データ コレクションのプロパティ] ([全般] タブ)

このページを使用すると、管理データ ウェアハウスの設定を構成し、収集したデータをデータ ウェアハウスにアップロードするまで格納しておく場所を指定できます。

  • [データ コレクションの有効化]
    データ コレクションを有効にする場合にオンにします。 これは、sp_syscollector_enable_collector ストアド プロシージャを実行するのと同じ効果があります。 このチェック ボックスをオフにすると、データ コレクションが無効になり、sp_syscollector_disable_collector ストアド プロシージャを実行した場合と同じ結果になります。

  • [サーバー]
    管理データ ウェアハウスをホストするサーバーの名前が表示されます。

  • [データベース名]
    管理データ ウェアハウスに使用されるリレーショナル データベースの名前が表示されます。

  • [認証]
    管理データ ウェアハウスへの接続時に使用する認証の種類を指定します。

    注意

    このリリースのデータ コレクターでは、Windows 認証だけを使用できます。

  • [ユーザー]
    このリリースのデータ コレクターでは非アクティブです。

  • [パスワード]
    このリリースのデータ コレクターでは非アクティブです。

  • [接続テスト]
    データ コレクションの構成時に指定した情報を使用して、[サーバー] で指定したサーバーへの接続をテストします。

  • [キャッシュ ディレクトリ]
    収集したデータを管理データ ウェアハウスにアップロードするまで格納しておく、データを収集したシステム上のディレクトリを指定します。 [キャッシュ ディレクトリ] が指定されていない場合、データ コレクターは %TEMP% 環境変数と %TMP% 環境変数を探し、これらの場所を一時ストレージの既定の場所として使用しようとします。 これらの環境変数が構成されていない場合はエラーが発生し、キャッシュ ディレクトリを作成するよう求めるメッセージが表示されます。

 

[データ コレクションのプロパティ] ([詳細設定] タブ)

このページを使用すると、管理データ ウェアハウスへの接続の再試行の設定を構成できます。

  • [アップロード失敗時の再試行回数]
    アップロードが失敗した場合に、管理データ ウェアハウスへのアップロードを再試行する回数を指定します。 既定値は 1 です。

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関連項目

参照

sp_syscollector_enable_collector (Transact-SQL)

sp_syscollector_disable_collector (Transact-SQL)

概念

データ コレクション

データ コレクションの管理