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PowerPivot ギャラリーの使用

PowerPivot ギャラリーは、特殊な用途の SharePoint ドキュメント ライブラリです。PowerPivot データを含むパブリッシュ済みの Excel ブックおよび Reporting Services レポートを対象とする、豊富なプレビュー機能とドキュメント管理機能を提供します。

注意

サーバーの設定によっては、特定のドキュメントのプレビュー領域に警告またはエラー メッセージが表示されることがあります。 Excel ブックが開くたびにデータを自動更新するように設定されている場合は、メッセージが表示されることがあります。 データ更新に関する警告エラー メッセージを表示するように Excel Services が構成されている場合は、データ更新警告メッセージがプレビュー画像として表示されます。 ファーム管理者またはサービス管理者は、実際のワークシートのプレビューが表示されるように構成設定を変更できます。 詳細については、「サーバーの全体管理での PowerPivot サイト用の信頼できる場所の作成」を参照してください。

このトピックの内容は次のとおりです。

前提条件

PowerPivot ギャラリーのアイコン イメージ

PowerPivot ギャラリーに Excel ブックを保存する

パブリッシュ済みの PowerPivot ブックに基づいて新しいレポートまたはブックを作成する

ブックまたはレポートをページ全体モードで開く

PowerPivot ギャラリーの PowerPivot ブックに対するデータ更新のスケジュール

PowerPivot ギャラリーのブックまたはレポートを削除する

サムネイル画像を更新する

既知の問題

前提条件

PowerPivot ギャラリーが存在することを確認します。 このギャラリーは、PowerPivot for SharePoint のインストール方法によっては自動的に作成されます。 SQL Server セットアップによって作成されていない場合は、手動で作成できます。 詳細については、「PowerPivot ギャラリーの作成およびカスタマイズ」を参照してください。

ファイルをパブリッシュまたはアップロードするには、投稿権限以上の権限が必要です。

Silverlight が必要です。 Silverlight は、Microsoft Update でダウンロードし、インストールできます。 Silverlight がインストールされていない状態でブラウザーを使用して PowerPivot ギャラリー ライブラリを表示する場合は、Silverlight をインストールするためのページ上のリンクをクリックします。 Silverlight をインストールしたら、ブラウザーを閉じてもう一度開く必要があります。

PowerPivot ギャラリーにパブリッシュされた PowerPivot ブックから新しい Reporting Services レポートを作成するには、SharePoint 統合モードの SQL Server 2008 R2 Reporting Services または SQL Server 2012 Reporting Services が必要です。

PowerPivot ブックに基づく Reporting Services レポートを表示または作成するには、ブックとレポートが同じ PowerPivot ギャラリーに含まれている必要があります。データが埋め込まれた PowerPivot ブックをレポートで使用するか、または PowerPivot ブックである外部データ ソースがブックに 1 つだけ含まれている必要があります。

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PowerPivot ギャラリーのアイコン イメージ

アイコンは、コンテンツを使用できるかどうか、およびコンテンツの状態を視覚的に示すインジケーターです。

アイコン

説明

GMNI_PowerPivotGalleryIcon_Hourglass

砂時計アイコンは、ドキュメントの各ページのサムネイル画像が生成されているときに表示されます。 ページを更新して、更新された画像を表示します。

GMNI_PowerPivotGalleryIcon_Truncated

ページ アイコンは、ブックまたはレポートに含まれるページ数が PowerPivot ギャラリーで表示できるページ数を超えているときに表示されます。 すべてのページを表示するには、クライアント アプリケーションを使用する必要があります。

GMNI_PowerPivotGalleryIcon_Error

エラー アイコンは、ドキュメントのサムネイル画像をレンダリングできなかったときに表示されます。 ドキュメントはライブラリにパブリッシュされていますが、カスタム PowerPivot ギャラリー ビューでレンダリングできません。 PowerPivot for Excel アドインなどのクライアント アプリケーションではドキュメントを表示できます。

GMNI_PowerPivotGalleryIcon_badtype

利用できないコンテンツ アイコンは、アップロードしたドキュメントを PowerPivot ギャラリーでレンダリングできないときに表示されます。 サポートされているドキュメントの種類には、SQL Server 2008 R2 Reporting Services レポート ビルダーで作成した PowerPivot ブックおよびレポートがあります。

ごみ箱からドキュメントをリサイクルする場合も、このアイコンが表示されます。

以前に有効なプレビュー画像を提供したドキュメント用にこのアイコンを取得する場合は、ドキュメントのプロパティを編集して変更を保存することによって画像を更新できます。 手順については、このトピックの「サムネイル画像を更新する」を参照してください。

GMNI_PowerPivotGalleryIcon_Locked

ロックされたコンテンツ アイコンは、このドキュメントでサムネイル画像が意図的に無効になっているときに表示されます。 PowerPivot ギャラリーは、PowerPivot データを含んでいない Excel ブックのサムネイル画像や、スナップショット生成要件を満たしていない PowerPivot ブックまたは Reporting Services レポートのサムネイル画像を生成しません。 詳細については、このトピックの「前提条件」を参照してください。

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PowerPivot ギャラリーに Excel ブックを保存する

Excel 2010 のあらゆる共有技術を使用して、PowerPivot ブックをライブラリにパブリッシュできます。 たとえば、Excel 2010 では、[名前を付けて保存] を使用してライブラリへの SharePoint パスの全体またはその一部を指定できます。

  1. このファイルを保存します。

    1. Excel 2010: [ファイル] メニューの [保存して送信] をクリックします。

    2. [SharePoint に保存] をクリックします。

    3. パブリッシュする個々のシートまたはパラメーターを [Excel Services のオプション] を使用して選択する場合は、[発行オプション] をクリックします。 たとえば、[Excel Services のオプション] の [パラメーター] タブでは、パブリッシュしたブックに表示するスライサーを選択できます。

    1. Excel 2013: [ファイル] メニューの [上書き保存] をクリックします。

    2. パブリッシュする個々のシートまたはパラメーターを [Excel Services のオプション] を使用して選択する場合は、[ブラウザー ビュー オプション] をクリックします。 たとえば、[Excel Services のオプション] の [パラメーター] タブでは、パブリッシュしたブックに表示するスライサーを選択できます。

  2. [名前を付けて保存] ダイアログ ボックスの [ファイル名] に、PowerPivot ギャラリーの URL またはその一部を入力します。 サーバー名など、URL アドレスの一部を入力した場合は、サイトを参照して PowerPivot ギャラリーを見つけることができます。 そのためには、[保存] をクリックして、指定したサーバーへの接続を開きます。

    GMNI_ExcelSaveAs

  1. [名前を付けて保存] ダイアログ ボックスを使用して、サイト上の PowerPivot ギャラリーを選択します。

  2. [開く] をクリックしてライブラリを開きます。

  3. [保存] をクリックしてブックをライブラリにパブリッシュします。

ブラウザー ウィンドウで、ドキュメントが PowerPivot ギャラリーに表示されることを確認します。 新たにパブリッシュされたドキュメントが一覧に表示されます。 ライブラリの設定によってドキュメントの表示位置が決まります (ドキュメントは、日付の昇順や名前のアルファベット順などで並べ替えられます)。 ブラウザー ウィンドウを更新しないと、直前に追加したドキュメントが表示されない場合もあります。

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PowerPivot ギャラリーへのブックのアップロード

SharePoint から開始して、パブリッシュするファイルをコンピューターから選択する場合は、ブックをアップロードすることもできます。

  1. SharePoint サイトで PowerPivot ギャラリーを開きます。

  2. [ライブラリ] リボンで [ドキュメント] をクリックします。

  3. [ドキュメントのアップロード] で、アップロード オプションを選択し、アップロードするファイルの名前と場所を入力します。 ライブラリの設定によってドキュメントの表示位置が決まります。 ブラウザー ウィンドウを更新しないと、直前に追加したドキュメントが表示されないことがあります。

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パブリッシュ済みの PowerPivot ブックに基づいて新しいレポートまたはブックを作成する

PowerPivot ギャラリーに PowerPivot ブックをパブリッシュすると、そのブックを接続先データ ソースとして使用する追加のブックまたは Reporting Services レポートを作成できます。

GMNI_btn_NewDocReportGallery

レポート ビルダーまたは Excel 2010 を開始するには、[新しいレポート] ボタンの下矢印部分をクリックします。 PowerPivot ギャラリーで [新しいレポート] ボタンを使用するには、デザイン済みのビュー (シアター、ギャラリー、またはカルーセル) のいずれかを選択する必要があります。

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レポート ビルダー レポートの作成

ライブラリ内の既存の PowerPivot ブックに基づいて新しいレポートを作成するには、PowerPivot ギャラリーを含む同じサイトに対する SharePoint 統合用に Reporting Services が構成されている必要があります。 [レポート ビルダー レポートの作成] オプションを選択すると、レポート ビルダーはレポート サーバーからダウンロードされ、初回使用時にローカル ワークステーションにインストールされます。 プレースホルダー レポート ファイルが、新しいレポート用に作成され、PowerPivot ギャラリーに保存されます。 PowerPivot ブックへの接続情報が、レポートの新しいデータ ソースとして作成されます。 次の手順で、デザイン ワークスペースにデータセットおよびレポート レイアウトを構築できます。 レポート ビルダーを使用してレポートを作成すると、変更および最終結果をギャラリーのレポート ドキュメントに保存できます。 後のデータ切断を回避するには、レポートおよびブックのファイルを同じライブラリに保存します。

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新しい Excel ブックを開く

既存の Excel ブックから新しいブックを作成するには、ローカル コンピューター上に Excel および PowerPivot for Excel がインストールされている必要があります。 [新しい Excel ブックを開く] を選択すると、Excel が起動し、空のブック (.xlsx) ファイルが開き、接続先データ ソースとして PowerPivot データがバックグラウンドで読み込まれます。 元のブックの PowerPivot ウィンドウのデータのみが新しいブックに使用されます。 元のブックのピボットテーブルやピボットグラフは除外されます。 新しいブックは、元のブックのデータにリンクされます。 新しいブック自体にデータがコピーされるのではありません。

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ブックまたはレポートをページ全体モードで開く

表示されているドキュメント プレビューのサムネイルをクリックすると、PowerPivot ギャラリーのプレビューからは独立したページ全体モードでドキュメントが開きます。 PowerPivot ブックは、ブラウザーで開きます。 Reporting Services レポートは、SharePoint サーバー上の Reporting Services 配置に含まれているレポート ビューアー Web パーツで開きます。

ブックをブラウザーで表示する代わりに、クライアント ワークステーション上で Excel を使用して開く方法もあります。 ファイルを表示するには、Excel 2013 または Excel 2010 と PowerPivot for Excel アドインが必要です。 Excel 2007 では、ファイルを開くことはできても、データをピボットすることができません。 このため、PowerPivot データの表示と作成には、Excel 2013 または Excel 2010 をお勧めします。 必要なアプリケーションがない場合は、SharePoint からブラウザーでブックを表示する必要があります。

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PowerPivot ギャラリーの PowerPivot ブックに対するデータ更新のスケジュール

パブリッシュした Excel ブック内の PowerPivot データは、スケジュール設定された間隔で更新できます。

GMNI_btn_NewDataRefreshReportGallery

接続されているデータ ソースから更新されたデータを取得するスケジュールを作成または表示するには、[データ更新の管理] ボタンをクリックします。 スケジュールを作成する方法については、「データ更新のスケジュール (PowerPivot for SharePoint)」を参照してください。

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PowerPivot ギャラリーのブックまたはレポートを削除する

ライブラリからドキュメントを削除するには、最初に [すべてのドキュメント] ビューに切り替えます。

  1. SharePoint サイトで PowerPivot ギャラリーを開きます。

  2. リボンで、[ライブラリ] をクリックします。

  3. [ビューの管理] で、[現在のビュー] ボックスの一覧の下矢印をクリックし、[すべてのドキュメント] を選択します。

  4. 削除するブックまたはレポートを選択します。

  5. [ドキュメント (ファイル)] の [管理] で、[ドキュメントの削除] ボタンをクリックします。

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サムネイル画像を更新する

次の手順を使用して、PowerPivot ギャラリーのドキュメントのサムネイル画像を再生成します。

  1. PowerPivot ギャラリーを [すべてのドキュメント] ビューに切り替えます。 実行するには、リボンの [ライブラリ] をクリックし、[現在のビュー][すべてのドキュメント] に変更します。

  2. サムネイル画像を更新するブックまたはレポートを選択します。

  3. 右側にある下矢印をクリックし、[プロパティの編集] を選択します。

  4. [保存] をクリックします。 ドキュメントを保存すると、スナップショット サービスにより強制的にプレビュー画像が再生成されます。

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既知の問題

ドキュメントの種類がサポートされていません

コンテンツの種類 "PowerPivot ギャラリー ドキュメント" はサポートされていません。 ドキュメント ライブラリに対してコンテンツの種類 "PowerPivot ギャラリー ドキュメント" を有効にし、その種類の新しいドキュメントを作成しようとすると、次のようなエラー メッセージが表示されます。

  • 新しいドキュメントを作成するには、Microsoft SharePoint Foundation 互換のアプリケーションおよび Web ブラウザーが必要です このドキュメント ライブラリにドキュメントを追加するには、[ドキュメントのアップロード] ボタンをクリックします。

  • インターネット アドレス 'http://[server name]/testSite/PowerPivot Gallery/ReportGallery/Forms/Template.xlsx' は無効です。ファイル 'http://[server name]/testSite/PowerPivot Gallery/ReportGallery/Forms/Template.xlsx' にアクセスできません。 さまざまな原因が考えられます。

コンテンツの種類 "PowerPivot ギャラリー ドキュメント" は、ドキュメント ライブラリに自動的に追加されません。サポートされていないコンテンツの種類を手動で有効にしない限り、この問題は発生しません。

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関連項目

タスク

サーバーの全体管理での PowerPivot サイト用の信頼できる場所の作成

PowerPivot ギャラリーの削除

PowerPivot ギャラリーの作成およびカスタマイズ

データ更新のスケジュール (PowerPivot for SharePoint)