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パーティション (SSAS テーブル)

パーティションは、テーブルを論理的な部分に分割します。 各パーティションは、他のパーティションとは個別に処理 (更新) できます。 モデル作成時に SQL Server データ ツール (SSDT) の [パーティション] ダイアログ ボックスを使用して作成されたパーティションは、モデル ワークスペース データベースに適用されます。 モデルが配置されたときに、モデル ワークスペース データベースに定義されたパーティションが配置済み model データベースで複製されます。 SQL Server Management Studio の [パーティション] ダイアログ ボックスを使用して、配置済みモデル データベースのパーティションをさらに作成し管理できます。 このトピックでは、SQL Server データ ツール (SSDT) の [パーティション マネージャー] ダイアログ ボックスを使用してモデルを作成するときに作成されたパーティションについて説明します。 配置済みモデルのパーティションの作成と管理の詳細については、「テーブル モデル パーティションの作成および管理 (SSAS テーブル)」を参照してください。

このトピックのセクション:

  • 利点

  • 関連タスク

利点

テーブル モデルでは、パーティションがテーブルを論理パーティション オブジェクトに分割します。 各パーティションは、他のパーティションとは個別に処理できます。 たとえば、あるテーブルにはめったに変更されないデータを含む所定の行セットが含まれている場合がありますが、他の行セットには頻繁に変更されるデータがあるとします。 このような場合は、データの一部を処理するときにデータ全体を処理する必要はありません。 パーティションを使用すると、めったに処理されないデータから頻繁に処理する必要のあるデータ部分を分割できます。

効率的なモデル設計によるパーティションの活用によって、不必要な処理とその後の Analysis Services サーバーでのプロセッサ負荷が排除されます。同時に、データ ソースの大部分の最新のデータを反映できる頻度でデータが処理され更新されるようになります。 モデル作成時にパーティションをどのように実装し利用するかは、配置済みモデルでパーティションがどのように実装され利用されているかによって大幅に異なる場合があります。 モデル作成段階では、最終的に配置済みモデルに入るデータのサブセットのみを操作している可能性があるということに注意してください。

パーティションの処理

配置済みモデルでは、SQL Server Management Studio を使用するか、プロセス コマンドを含み処理のオプションと設定を指定するスクリプトを実行して、処理が行われます。 SQL Server Data Tools を使用してモデルを作成するとき、[モデル] メニューまたはツール バーの [処理] を使用して、処理操作を実行できます。 処理操作は、パーティション、テーブル、またはすべてに対して指定できます。

処理操作を実行するときは、データ接続を使用してデータ ソースへの接続が行われます。 モデル テーブルに新しいデータがインポートされると、各テーブルに対してリレーションシップ、階層が構築または再構築され、計算済みの列およびメジャーでの計算が再計算されます。

テーブルを論理パーティションにさらに分割することで、各パーティション内のどのデータを、どのタイミングで、どのように処理するかを、選択的に決めることができます。 モデルを配置するとき、SQL Server Management Studio の [パーティション] ダイアログ ボックスを使用するか、プロセス コマンドを実行するスクリプトを使用して、パーティションの処理を手動で完了できます。

モデル ワークスペース データベースのパーティション

SQL Server Data Tools で Partition Manager を使用してモデルを作成中に、パーティションを定義することができます。 ここで定義されたパーティションは、モデル ワークスペース データベースに最初に適用されます。 Partition Manager を使用して、新しいパーティションの作成、パーティションの編集、マージ、または削除が可能です。

Partition Manager には、パーティションのテーブル、行、および列を選択する、テーブルのプレビュー モードと SQL クエリ モードの 2 つのモードがあります。 すべてのパーティションは SQL クエリを使用して定義しますが、テーブル プレビュー モードを使用すると、パーティションに含めるデータをプレビューして選択できます。 SQL クエリが自動的に作成され、検証されます。 テーブル プレビュー モードは [テーブルのプロパティの編集] ダイアログ ボックスおよびテーブルのインポート ウィザードの [テーブルのプレビュー] ページと同じテーブル プレビューであるため、プレビューの最大行数は 50 です。

配置済みモデル データベースのパーティション

モデルを配置するとき、配置済みモデル データベースのパーティションは SQL Server Management Studio のデータベース オブジェクトとして表示されます。 SQL Server Management Studio の [パーティション] ダイアログ ボックスを使用して、配置済みモデルのパーティションを作成、編集、マージ、および削除できます。 このトピックでは、SQL Server Management Studio での配置済みモデルのパーティションの管理については説明しません。 SQL Server Management Studio でのパーティション管理については、「テーブル モデル パーティションの作成および管理 (SSAS テーブル)」を参照してください。

関連タスク

トピック

説明

ワークスペース データベースのパーティションの作成と管理 (SSAS テーブル)

SQL Server データ ツール (SSDT) で Partition Manager を使用して、モデル ワークスペース データベースでパーティションを作成し管理する方法について説明します。

ワークスペース データベースのパーティションの処理 (SSAS テーブル)

モデル ワークスペース データベースでのパーティションの処理 (更新) 方法について説明します。

関連項目

概念

DirectQuery モード (SSAS テーブル)

データの処理 (SSAS テーブル)