配置ユーティリティを作成する
パッケージ配置の最初の手順は、Integration Services プロジェクトの配置ユーティリティを作成することです。 配置ユーティリティは、別のサーバーに Integration Services プロジェクトのパッケージを配置する際に必要となるファイルを格納したフォルダーです。 配置ユーティリティは Integration Services プロジェクトが格納されているコンピューター上に作成されます。
Integration Services プロジェクトのパッケージ配置ユーティリティを作成するには、最初に配置ユーティリティ作成用のビルド プロセスを設定してから、プロジェクトをビルドします。 プロジェクトをビルドすると、プロジェクトのすべてのパッケージおよびパッケージの構成が自動的に追加されます。 Readme ファイルなどのファイルをプロジェクトに追加して配置するには、Integration Services プロジェクトの [その他] フォルダーにファイルを格納します。 プロジェクトのビルド時に、これらのファイルも自動的に追加されます。
プロジェクト配置は個別に設定できます。 プロジェクトをビルドしてパッケージ配置ユーティリティを作成する前に、配置ユーティリティのプロパティを設定して、プロジェクトのパッケージの配置方法をカスタマイズできます。 たとえば、プロジェクトの配置時にパッケージの構成を更新するかどうかを指定できます。 Integration Services プロジェクトのプロパティにアクセスするには、プロジェクトを右クリックして [プロパティ] をクリックします。
次の表に、配置ユーティリティのプロパティの一覧を示します。
プロパティ |
説明 |
---|---|
AllowConfigurationChange |
配置の際に構成を更新するかどうかを指定する値。 |
CreateDeploymentUtility |
プロジェクトのビルド時にパッケージ配置ユーティリティを作成するかどうかを指定する値。 配置ユーティリティを作成するには、このプロパティが True である必要があります。 |
DeploymentOutputPath |
配置ユーティリティの場所。Integration Services プロジェクトから見た相対的な位置。 |
Integration Services プロジェクトをビルドすると、<プロジェクト名>.SSISDeploymentManifest.xml というマニフェスト ファイルが作成され、プロジェクトのパッケージのコピーおよびパッケージの依存関係と共に、プロジェクトの bin\Deployment フォルダーまたは DeploymentOutputPath プロパティで指定された場所に格納されます。 マニフェスト ファイルには、プロジェクトに含まれるパッケージ、パッケージの構成、およびその他のファイルの一覧が記述されます。
配置フォルダーの内容は、プロジェクトをビルドするたびに更新されます。 つまり、このフォルダーに保存されているフォルダーのうち、ビルド プロセスで再度このフォルダーにコピーされなかったファイルはすべて、削除されます。 たとえば、配置フォルダーに保存されたパッケージ構成ファイルは削除されます。
パッケージ配置ユーティリティを作成するには
SQL Server データ ツール (SSDT) で、パッケージ配置ユーティリティを作成する Integration Services プロジェクトが含まれているソリューションを開きます。
プロジェクトを右クリックして、[プロパティ] をクリックします。
[<プロジェクト名> プロパティ ページ] ダイアログ ボックスで、[配置ユーティリティ] をクリックします。
パッケージの配置時にパッケージの構成を更新するには、[AllowConfigurationChanges] を True に設定します。
[CreateDeploymentUtility] を True に設定します。
必要に応じて、DeploymentOutputPath プロパティを変更して、配置ユーティリティの場所を更新します。
[OK] をクリックします。
ソリューション エクスプローラーで、プロジェクトを右クリックし、[ビルド] をクリックします。
ビルドの進捗状況とエラーが [出力] ウィンドウに表示されます。
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