アップグレード アドバイザーを使用したアップグレードの準備
SQL Server アップグレード アドバイザーは、SQL Server 2012 へのアップグレードの準備に役立ちます。アップグレード アドバイザーでは、以前のバージョンの SQL Server でインストールされたコンポーネントが分析され、アップグレードの前または後に修正する必要がある問題を示すレポートが生成されます。
アップグレード アドバイザーの機能
アップグレード アドバイザーを実行すると、アップグレード アドバイザーのホーム ページが表示されます。ホーム ページからは、次のツールを起動できます。
アップグレード アドバイザー分析ウィザード
アップグレード アドバイザー レポート ビューアー
アップグレード アドバイザーのヘルプ
最初にアップグレード アドバイザーを使用するときに、アップグレード アドバイザーの分析ウィザードを実行して SQL Server のコンポーネントを分析します。ウィザードによる分析が完了したら、アップグレード アドバイザー レポート ビューアーで結果のレポートを表示します。各レポートにはアップグレード アドバイザーのヘルプへのリンクが示されており、既知の問題の修正または影響の軽減に役立つ情報を参照できるようになっています。
アップグレード アドバイザーの分析
アップグレード アドバイザーでは、次の SQL Server コンポーネントを分析します。
データベース エンジン
Analysis Services
Reporting Services
Integration Services
分析では、スクリプト、ストアド プロシージャ、トリガー、トレース ファイルなどのアクセス可能なオブジェクトが調べられます。デスクトップ アプリケーションや暗号化されたストアド プロシージャは、アップグレード アドバイザーで分析できません。
出力は XML レポートの形式で行われます。XML レポートを表示するには、アップグレード アドバイザー レポート ビューアーを使用します。
注 |
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レポートに "アップグレードに関するその他の問題" という項目が示される場合があります。この項目は、サーバーやアプリケーションに存在する可能性があってもアップグレード アドバイザーでは検出されない問題の一覧にリンクされています。この検出できない問題の一覧を確認し、これらの問題のためにサーバーやアプリケーションを変更する必要があるかどうかを判断してください。 |
アップグレード アドバイザーのインストールおよび実行方法
SQL Server アップグレード アドバイザーのインストール先は、分析対象のコンポーネントによって異なります。アップグレード アドバイザーでは、Reporting Services 以外のサポートされているすべてのコンポーネントをリモートで分析できます。Reporting Services のインスタンスをスキャンしない場合は、SQL Server のインスタンスに接続でき、かつアップグレード アドバイザーの前提条件を満たす任意のコンピューターにアップグレード アドバイザーをインストールできます。詳細については、「サポートされているバージョンとエディションのアップグレード」を参照してください。Reporting Services のインスタンスをスキャンする場合は、アップグレード アドバイザーをレポート サーバーにインストールする必要があります。
アップグレード アドバイザーは、SQL Server インストール メディアの Servers\redist\Upgrade Advisor フォルダー、および Microsoft ダウンロード センターで入手できます。
アップグレード アドバイザーをインストールして実行するための前提条件は、次のとおりです。
Windows Vista SP1、または SP2、Windows 7 および Windows Server 2008 R2。
Windows インストーラー 4.5 以降のバージョン。Windows インストーラーは、Windows インストーラー Web サイト からインストールできます。
Microsoft .NET Framework 4。.NET Framework 4 は、SQL Server 2012 製品メディアと .NET Framework 4 ダウンロード ページ から入手できます。
- SQL Server 2012 メディアから .NET Framework 4 をインストールするには、ディスク ドライブのルートに移動します。次に、redist フォルダー、DotNetFrameworks フォルダーの順にダブルクリックし、dotNetFx40_Full_x86_x64.exe (32 ビットおよび 64 ビット オペレーティング システム用) を実行します。
アップグレード アドバイザーを Web からインストールするには、ダウンロード ページのダウンロード ボタンをクリックします。その後すぐにインストールを実行するか、または SQLUA.msi ファイルを保存して後から実行できます。製品ディスクからインストールする場合は、製品ディスクから直接 SQLUA.msi を実行します。
インストールしたアップグレード アドバイザーは、[スタート] メニューから次のように起動できます。
- [スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム]、[ Microsoft SQL Server 2012 ] の順にポイントして、[SQL Server 2012 アップグレード アドバイザー] をクリックします。
詳細については、アップグレード アドバイザーのダウンロードおよび SQL Server 2012 のリリース ノートに収録されているアップグレード アドバイザーのドキュメントを参照してください。