次の方法で共有


UnknownMember (MDX)

レベルまたはメンバーに関連付けられている不明なメンバーを返します。

構文

Member expression syntax 
Member_Expression.UnknownMember

Hierarchy_expression syntax 
Hierarchy_Expression.UnknownMember

引数

  • Member_Expression
    メンバーを 1 つ返す有効な多次元式 (MDX) 式です。

  • Hierarchy_Expression
    階層を返す有効な多次元式 (MDX) 式です。

説明

Microsoft SQL Server Analysis Services は、ファクト テーブルのデータを階層に関連付けるときに階層が不明な場合、不明なメンバーを作成します。 不明なメンバーは以下のレベルのいずれかにあります。

  • 集計されない属性階層の場合、最上位レベル。

  • 自然階層の場合、All レベルの 1 つ下のレベル。

  • 不自然階層の場合、任意のレベル。

メンバー式が指定された場合、UnknownMember 関数は指定されたメンバーの不明な子メンバーを返します。 指定されたメンバーが存在しない場合、関数は NULL を返します。

階層式が指定された場合、UnknownMember 関数は、最上位レベルに不明なメンバーが存在すれば、そのメンバーを返します。

そのレベルまたはメンバーに不明なメンバーが存在しない場合、UnknownMember 関数は NULL メンバーを作成します。

注意

その階層またはメンバーに不明なメンバーが存在しない場合、エラーが生成されます。

使用例

次の例では、メジャー ディメンションのすべてのメンバーを対象に、Product 属性階層の All Products メンバーの不明なメンバーを返しています。

SELECT [Product].[Product].[All Products].UnknownMember
    ON Columns,
[Measures].Members
    ON Rows
FROM [Adventure Works]

次の例では、メジャー ディメンションのすべてのメンバーを対象に、Product Categories 階層の不明なメンバーを返しています。

SELECT [Product].[Product Categories].UnknownMember
    ON Columns,
[Measures].Members
    ON Rows
FROM [Adventure Works]

関連項目

参照

MDX 関数リファレンス (MDX)