次の方法で共有


Item (組) (MDX)

セットから組を返します。

構文

Index syntax 
Set_Expression.Item(Index)

String expression syntax 
Set_Expression.Item(String_Expression1 [ ,String_Expression2,...n])

引数

  • Set_Expression
    セットを返す有効な多次元式 (MDX) 式です。

  • String_Expression1
    有効な文字列式です。通常は、1 つの文字列で 1 つの組を表現します。

  • String_Expression2
    有効な文字列式です。通常は、1 つの文字列で 1 つの組を表現します。

  • Index
    返すセット内の特定の組を位置で指定する有効な数値式です。

説明

Item 関数は、指定されたセットから組を返します。 Item 関数を呼び出すには、以下の 3 種類の方法があります。

  • 文字列式が 1 つ指定されている場合、Item 関数は指定された組を返します。 たとえば、"([2005].Q3, [Store05])" のような指定です。

  • 複数の文字列式が指定されている場合、Item 関数は、指定された座標によって定義される組を返します。 文字列の数は軸の数と一致している必要があり、各文字列で一意の階層を識別しなければなりません。 たとえば、"[2005].Q3", "[Store05]" のような指定です。

  • 整数が指定されている場合、Item 関数は、Index で指定されている位置 (0 を基点とした位置) にある組を返します。

使用例

次の例では、([1996],Sales) が返されます。

{([1996],Sales), ([1997],Sales), ([1998],Sales)}.Item(0)

次の例では、レベル式を使用して、Australia の State-Province ごとの Internet Sales Amount と、Australia 全体における合計 Internet Sales Amount に対するその売上金額の割合を返しています。 この例では、Item 関数を使用して、Ancestors 関数によって返されるセットから最初の組のみを抽出しています。

WITH MEMBER Measures.x AS [Measures].[Internet Sales Amount] / 
   ( [Measures].[Internet Sales Amount],  
      Ancestors 
      ( [Customer].[Customer Geography].CurrentMember,
        [Customer].[Customer Geography].[Country]
      ).Item (0)
   ), FORMAT_STRING = '0%'
SELECT {[Measures].[Internet Sales Amount], Measures.x} ON 0,
{ Descendants 
   ( [Customer].[Customer Geography].[Country].&[Australia],
     [Customer].[Customer Geography].[State-Province], SELF 
   ) 
} ON 1
FROM [Adventure Works]

関連項目

参照

MDX 関数リファレンス (MDX)