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既存のパブリケーションでのアーティクルの追加および削除

パブリケーションを作成したら、アーティクルを追加および削除できます。 アーティクルはいつでも追加できますが、アーティクルを削除するために必要な操作は、レプリケーションの種類と、アーティクルを削除するタイミングによって異なります。

アーティクルの追加

アーティクルを追加するには、アーティクルへのパブリケーションの追加、パブリケーションの新しいスナップショットの作成、サブスクリプションの同期による新しいアーティクルのスキーマとデータの適用を行います。

注意

マージ パブリケーションにアーティクルを追加する際に、その新しいアーティクルに既存のアーティクルが依存している場合は、sp_addmergearticle および sp_changemergearticle@processing_order パラメーターを使用して、両方のアーティクルの処理順序を指定する必要があります。 たとえば、テーブルをパブリッシュし、テーブルが参照している関数はパブリッシュしない場合を考えます。 この関数をパブリッシュしないと、サブスクライバー側でテーブルを作成できないとします。 この場合は、この関数をパブリケーションに追加するときに、sp_addmergearticle@processing_order パラメーターに値 1 を指定し、sp_changemergearticle@processing_order パラメーターに値 2 を指定します。パラメーター @article にはテーブル名を指定します。 この処理順序により、サブスクライバー側で関数に依存するテーブルを作成する前に、関数の作成が求められるようになります。 各アーティクルに使用する値は、関数の値がテーブルの値より小さければ、別の値でもかまいません。

  1. 次のいずれかの方法を使用して、1 つ以上のアーティクルを追加します。

  2. パブリケーションにアーティクルを追加したら、パブリケーションの新しいスナップショット (およびパラメーター化されたフィルターを使用したマージ パブリケーションの場合は、すべてのパーティション) を作成する必要があります。 その後、ディストリビューション エージェントまたはマージ エージェントによって、新しいアーティクルのスキーマおよびデータがサブスクライバーにコピーされます (パブリケーション全体が再初期化されるわけではありません)。

  3. スナップショットを作成したら、サブスクリプションを同期し、新しいアーティクルのスキーマおよびデータをコピーします。

アーティクルの削除

アーティクルはパブリケーションからいつでも削除できます。ただし、次の動作について考慮する必要があります。

  • パブリケーションからアーティクルを削除しても、パブリケーション データベースからオブジェクトが削除されたり、サブスクリプション データベースから対応するオブジェクトが削除されるわけではありません。 必要に応じて DROP <Object> を使用し、これらのオブジェクトを削除してください。 パブリッシュされた他のアーティクルに外部キー制約を通じて関連付けられているアーティクルを削除するときは、手動または要求時スクリプト実行により、サブスクライバーでテーブルを削除することをお勧めします。適切な DROP <Object> ステートメントを含むスクリプトを指定してください。 詳細については、「同期中のスクリプトの実行 (レプリケーション Transact-SQL プログラミング)」を参照してください。

  • 互換性レベル 90RTM 以上のマージ パブリケーションの場合、アーティクルはいつでも削除できますが、新しいスナップショットが必要です。 さらに、次のことを考慮する必要があります。

    • アーティクルが結合フィルター リレーションシップまたは論理レコード リレーションシップの親アーティクルの場合、最初にリレーションシップの削除が必要ですが、これには再初期化が必要になります。

    • アーティクルにパブリケーションの最後のパラメーター化されたフィルターが含まれる場合、サブスクリプションを再初期化する必要があります。

  • 互換性レベルが 90RTM 未満のマージ パブリケーションの場合、アーティクルは特別な注意をせずに、サブスクリプションの初期同期の前に削除できます。 1 つ以上のサブスクリプションが同期された後にアーティクルが削除された場合、サブスクリプションの削除、再作成、および同期が必要です。

  • スナップショット パブリケーションまたはトランザクション パブリケーションの場合、アーティクルはサブスクリプションを作成する前に、特別な事項を考慮せずに削除できます。 1 つ以上のサブスクリプションが作成された後にアーティクルが削除された場合、サブスクリプションの削除、再作成、および同期が必要です。 サブスクリプションの削除の詳細については、「パブリケーションのサブスクライブ」および「sp_dropsubscription (Transact-SQL)」を参照してください。 sp_dropsubscription を使用すると、サブスクリプション全体ではなく、サブスクリプションの 1 つのアーティクルを削除できます。

  1. パブリケーションからアーティクルを削除するには、アーティクルを削除し、パブリケーションの新しいスナップショットを作成します。 アーティクルを削除すると、現在のスナップショットは無効になります。したがって新しいスナップショットを作成する必要があります。

  2. パブリケーションからアーティクルを削除したら、パブリケーションの新しいスナップショット (およびパラメーター化されたフィルターを使用したマージ パブリケーションの場合は、すべてのパーティション) を作成する必要があります。

前述のように、場合によっては、アーティクルを削除するために、サブスクリプションの削除、再作成、および同期が必要になる場合があります。 詳細については、「パブリケーションのサブスクライブ」および「データの同期」を参照してください。

関連項目

概念

データとデータベース オブジェクトのパブリッシュ

サブスクリプションの再初期化

パブリケーション データベースでのスキーマの変更