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sp_helpmergearticle (Transact-SQL)

アーティクルに関する情報を返します。 このストアド プロシージャは、パブリッシャー側でパブリケーション データベースについて実行されるか、再パブリッシュしているサブスクライバー側でサブスクリプション データベースについて実行されます。

トピック リンク アイコン Transact-SQL 構文表記規則

構文

sp_helpmergearticle [ [ @publication = ] 'publication' ]
    [ , [ @article= ] 'article' ]

引数

  • [ @publication=] 'publication'
    情報を取得するパブリケーションの名前を指定します。 publication のデータ型は sysname で、既定値は % です。既定値は、現在のデータベース内にあるすべてのパブリケーションに含まれるすべてのマージ アーティクルに関する情報を返すことを示します。

  • [ @article=] 'article'
    情報を返すアーティクルの名前を指定します。 article のデータ型は sysname で、既定値は % です。既定値は、指定されたパブリケーション内にあるすべてのマージ アーティクルに関する情報を返すことを示します。

結果セット

列名

データ型

説明

id

int

アーティクルの識別子。

name

sysname

アーティクルの名前。

source_owner

sysname

ソース オブジェクトの所有者の名前。

source_object

sysname

追加するアーティクルのソース オブジェクトの名前。

sync_object_owner

sysname

パブリッシュされたアーティクルを定義するビューの所有者の名前。

sync_object

sysname

パーティションの初期データを設定するときに使用するカスタム オブジェクトの名前。

description

nvarchar(255)

アーティクルの説明。

status

tinyint

アーティクルの状態。次のいずれかの値になります。

1 = 非アクティブ

2 = アクティブ

5 = データ定義言語 (DDL) 操作の保留中

6 = 新たに生成されたスナップショットを使った DDL 操作

注意

アーティクルが再初期化されると、値 5 および 62 に変更されます。

creation_script

nvarchar(255)

サブスクリプション データベースにアーティクルを作成する場合に使用される、オプションのアーティクル スキーマ スクリプトのパスと名前。

conflict_table

nvarchar(270)

挿入または更新の競合を記録するテーブルの名前。

article_resolver

nvarchar(255)

アーティクルのカスタム競合回避モジュール。

subset_filterclause

nvarchar(1000)

行方向のフィルター選択を指定する WHERE 句。

pre_creation_command

tinyint

事前作成メソッド。次のいずれかの値になります。

0 = なし

1 = drop

2 = delete

3 = truncate

schema_option

binary(8)

アーティクルのスキーマ生成オプションのビットマップ。 このビットマップ オプションについては、「sp_addmergearticle」または「sp_changemergearticle」を参照してください。

smallint

アーティクルの種類。次のいずれかの値になります。

10 = テーブル

32 = ストアド プロシージャ

64 = ビューまたはインデックス付きビュー

128 = ユーザー定義関数

160 = シノニム スキーマのみ

column_tracking

int

列レベルの追跡の設定。1 の場合は列レベルの追跡が有効、0 の場合は無効です。

resolver_info

nvarchar(255)

アーティクルの競合回避モジュールの名前。

vertical_partition

bit

アーティクルが列方向にパーティション分割されているかどうかを示します。1 の場合、アーティクルは列方向にパーティション分割されています。0 の場合は分割されていません。

destination_owner

sysname

対象オブジェクトの所有者。 ストアド プロシージャ、ビュー、およびユーザー定義関数 (UDF) スキーマ アーティクルをマージするときのみ適用されます。

identity_support

int

ID 範囲の自動処理が有効かどうか。1 の場合は有効、0 の場合は無効です。

pub_identity_range

bigint

新しい ID 値を割り当てるときに使用する範囲サイズ。 詳細については、「ID 列のレプリケート」の「マージ レプリケーション」を参照してください。

identity_range

bigint

新しい ID 値を割り当てるときに使用する範囲サイズ。 詳細については、「ID 列のレプリケート」の「マージ レプリケーション」を参照してください。

threshold

int

SQL Server Compact または以前のバージョンの SQL Server を実行しているサブスクライバーで使用されるパーセンテージ値。 threshold によって、マージ エージェントがどの時点で新しい ID 範囲を割り当てるかが制御されます。 threshold で指定されているパーセンテージ値が使用される場合、マージ エージェントは新しい ID 範囲を作成します。 詳細については、「ID 列のレプリケート」の「マージ レプリケーション」を参照してください。

verify_resolver_signature

int

マージ レプリケーションで競合回避モジュールを使用する前にデジタル署名を確認するかどうかを示します。0 の場合、署名は確認されません。1 の場合は、信頼関係のある発行元の署名であるかどうかが確認されます。

destination_object

sysname

対象オブジェクトの名前。 ストアド プロシージャ、ビュー、および UDF スキーマ アーティクルをマージするときのみ適用されます。

allow_interactive_resolver

int

アーティクルで対話型の競合回避モジュールが使用されるかどうかを示します。1 の場合は使用されます。0 の場合は使用されません。

fast_multicol_updateproc

int

マージ エージェントが 1 つの UPDATE ステートメントで同じ行の複数の列に変更を適用できるかどうかを示します。1 の場合は、1 つのステートメントで複数の列が更新されます。0 の場合は、更新される列ごとに別の UPDATE ステートメントが発行されます。

check_permissions

int

確認されるテーブルレベル権限のビットマップを表す整数値。 指定可能な値の一覧については、「sp_addmergearticle (Transact-SQL)」を参照してください。

processing_order

int

パブリケーションのアーティクルに対してデータ変更が適用される順序。

upload_options

tinyint

クライアント サブスクリプションを使用したサブスクライバー側での更新に対する制限を定義します。次のいずれかの値になります。

0 = クライアント サブスクリプションを使用したサブスクライバー側での更新に制限はありません。すべての更新がパブリッシャーにアップロードされます。

1 = クライアント サブスクリプションを使用したサブスクライバー側での更新は許可されますが、更新はパブリッシャーにアップロードされません。

2 = クライアント サブスクリプションを使用したサブスクライバー側での更新は許可されません。

詳細については、「ダウンロード専用アーティクルを使用したマージ レプリケーションのパフォーマンス最適化」を参照してください。

identityrangemanagementoption

int

ID 範囲の自動処理が有効かどうか。1 の場合は有効、0 の場合は無効です。

delete_tracking

bit

削除がレプリケートされるかどうかを示します。1 の場合、削除はレプリケートされます。0 の場合はレプリケートされません。

compensate_for_errors

bit

同期中にエラーが発生した場合に補正アクションを実行するかどうかを示します。1 の場合は補正アクションが実行されます。0 の場合は実行されません。

partition_options

tinyint

アーティクル内のデータをパーティション分割する方法を定義します。パーティション分割することにより、すべての行が 1 つのパーティションまたは 1 つのサブスクリプションに属している場合に、パフォーマンスを最適化できます。 partition_options は次のいずれかの値をとります。

0 = アーティクルのフィルター選択は、静的であるか、または各パーティションのデータの一意なサブセットを作成しません。つまり "重複する" パーティションになります。

1 = パーティションが重複します。サブスクライバーで行われるデータ操作言語 (DML) の更新では、行が属するパーティションを変更できません。

2 = アーティクルのフィルター選択により、重複しないパーティションが作成されますが、複数のサブスクライバーが同じパーティションを受け取ることができます。

3 = アーティクルのフィルター選択により、各サブスクリプションに対して、一意で重複しないパーティションが作成されます。

artid

uniqueidentifier

アーティクルを一意に識別する識別子。

pubid

uniqueidentifier

アーティクルがパブリッシュされるパブリケーションを一意に識別する識別子。

stream_blob_columns

bit

バイナリ ラージ オブジェクトの列をレプリケートするときにデータ ストリームの最適化を使用するかどうかを示します。 1 の場合は、最適化が使用されます。0 の場合は使用されません。

リターン コードの値

0 (成功) または 1 (失敗)

説明

sp_helpmergearticle は、マージ レプリケーションで使用します。

権限

sp_helpmergearticle を実行できるのは、パブリケーション データベースの db_owner 固定データベース ロール、ディストリビューション データベースの replmonitor ロール、またはパブリケーションのパブリケーション アクセス リストのメンバーだけです。

使用例

DECLARE @publication AS sysname;
SET @publication = N'AdvWorksSalesOrdersMerge';

USE [AdventureWorks2012]
EXEC sp_helpmergearticle
  @publication = @publication;
GO

関連項目

参照

sp_addmergearticle (Transact-SQL)

sp_changemergearticle (Transact-SQL)

sp_dropmergearticle (Transact-SQL)

レプリケーション ストアド プロシージャ (Transact-SQL)

概念

アーティクルのプロパティの表示および変更