SQL Server Management Studio での DMX クエリの作成
SQL Server には、マイニング モデルおよびマイニング構造に対する、予測クエリ、コンテンツ クエリ、およびデータ定義クエリを作成できる一連の機能が用意されています。
グラフィカルな予測クエリ ビルダーは、SQL Server データ ツール (SSDT) と SQL Server Management Studio の両方で使用でき、予測クエリを記述し、データ セットをモデルにマッピングするプロセスを簡略化します。
テンプレート エクスプローラーに用意されているクエリ テンプレートを使用すると、さまざまな種類の予測クエリなど、さまざまな種類の DMX クエリの作成をすぐに開始できます。 テンプレートには、コンテンツ クエリ用、入れ子になったデータ セットを使用したクエリ用、マイニング構造からケースを返すクエリ用だけでなく、データ定義クエリ用もあります。
MDX および DMX のクエリ ペインのメタデータ エクスプローラーには、DMX 関数の一覧のほかに、使用できるモデルと構造の一覧が表示されます。それらをクエリ ビルダーにドラッグ アンド ドロップできます。 この機能を使用すると、正しいオブジェクト名を入力することなく簡単に指定できます。
ここでは、メタデータ エクスプローラーと DMX クエリ エディターを使用して、DMX クエリを作成する方法について説明します。
DMX クエリ テンプレート
基本的な DMX クエリを作成するためのテンプレートは、テンプレート エクスプローラーから利用できます。 DMX フォルダーには、データ マイニング テンプレートが含まれています。テンプレートは、次のカテゴリに分類されます。
モデル コンテンツ
モデル管理
予測クエリ
構造コンテンツ
頻繁に実行するクエリまたはコマンドのカスタム テンプレートを作成することもできます。 詳細については、「カスタム テンプレートの作成」を参照してください。
XMLA クエリ テンプレート
Analysis Services には、XMLA クエリのテンプレートも用意されています。
XMLA と DMX を使用して実行できるクエリの種類は一部重複しています。 たとえば、モデル コンテンツ クエリは DMX またはデータ マイニング スキーマ行セットを使用して作成できますが、スキーマ行セットには DMX コンテンツ クエリでは公開されない情報が含まれている場合があります。
また、DMX と XMLA での操作の処理方法には、いくつかの重要な違いがあります。 たとえば、XMLA を使用して、Analysis Services データベース全体のバックアップなどの管理操作を実行できますが、DMX には EXPORT (DMX) という簡単なコマンドが用意されています。1 つのマイニング モデルをバックアップする場合は、このコマンドの方が適しています。
DMX クエリの作成と実行
新しい DMX クエリ ウィンドウを開く
Management Studio で [新しいクエリ] をクリックし、[新しい DMX クエリ] を選択します。
[サーバーへの接続] ダイアログ ボックスが表示されたら、操作するマイニング モデルが含まれている Analysis Services のインスタンスを選択します。
テンプレート エクスプローラーを開く
SQL Server Management Studio で、[表示] メニューの [テンプレート エクスプローラー] をクリックします。
[分析サーバー] をクリックして、Analysis Services に適用するテンプレートのツリー ビューを表示します。
テンプレートを適用したクエリの作成
適切なクエリの種類を右クリックし、[開く] をクリックします。
または、テンプレートをクエリ エディターにドラッグします。
また、[クエリ] メニューの [パラメーター値の指定] オプションを使用して、クエリのパラメーターを入力することもできます。
テンプレートから特定の種類のクエリを作成する方法の例については、次の各トピックを参照してください。