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XQuery プロローグ

  • [アーティクル]

XQuery クエリは、プロローグ (序文) と本文で構成されます。 XQuery プロローグは、クエリ処理に必要な環境を作成する一連の宣言および定義です。 SQL Server では、XQuery プロローグに名前空間の宣言を含めることができます。 XQuery 本文は、目的のクエリ結果を指定する一連の式で構成されます。

たとえば、製造手順が XML で格納されている xml 型の Instructions 列に対して、次の XQuery が指定されるとします。 このクエリでは、ワーク センターの場所 10 に関する製造手順が取得されます。 XQuery を指定するために、xml データ型の query() メソッドが使用されます。

SELECT Instructions.query('declare namespace AWMI="https://schemas.microsoft.com/sqlserver/2004/07/adventure-works/ProductModelManuInstructions";         
    /AWMI:root/AWMI:Location[@LocationID=10]
') AS Result 
FROM  Production.ProductModel
WHERE ProductModelID=7

上記のクエリでは、次の点に注意してください。

  • XQuery プロローグには、名前空間プレフィックス (AWMI) 宣言 (namespace AWMI="https://schemas.microsoft.com/sqlserver/2004/07/adventure-works/ProductModelManuInstructions"; が含まれています。

  • declare namespace キーワードは、クエリ本文で後から使用される名前空間プレフィックスを定義します。

  • /AWMI:root/AWMI:Location[@LocationID="10"] がクエリの本文です。

名前空間の宣言

次のクエリで示すように、名前空間の宣言でプレフィックスを定義し、名前空間 URI に関連付けます。 クエリでは、CatalogDescription は xml 型の列です。

この列に対する XQuery の指定では、クエリのプロローグで declare namespace 宣言を指定して、製品説明のプレフィックス PD を名前空間 URI に関連付けています。 クエリ本文では、名前空間 URI の代わりにこのプレフィックスを使用します。 結果の XML のノードは、名前空間 URI に関連付けられた名前空間内に含まれます。

SELECT CatalogDescription.query('
declare namespace PD="https://schemas.microsoft.com/sqlserver/2004/07/adventure-works/ProductModelDescription";
         /PD:ProductDescription/PD:Summary 
    ') as Result
FROM Production.ProductModel
where ProductModelID=19

クエリを読みやすくするには、declare namespace を使用してプレフィックスや名前空間のバインドをクエリ プロローグで宣言するのではなく、WITH XMLNAMESPACES を使用して名前空間を宣言します。

WITH XMLNAMESPACES ('https://schemas.microsoft.com/sqlserver/2004/07/adventure-works/ProductModelDescription' AS PD)

SELECT CatalogDescription.query('
         /PD:ProductDescription/PD:Summary 
    ') as Result
FROM Production.ProductModel
where ProductModelID=19

詳細については、「WITH XMLNAMESPACES を使用したクエリへの名前空間の追加」を参照してください。

既定の名前空間の宣言

declare namespace 宣言を使用して名前空間プレフィックスを宣言する代わりに、declare default element namespace 宣言を使用して、要素名の既定の名前空間をバインドできます。 この場合、プレフィックスは指定しません。

次の例では、クエリ本文のパス式で名前空間プレフィックスを指定していません。 既定では、すべての要素名はプロローグで指定された既定の名前空間に所属します。

SELECT CatalogDescription.query('
     declare default element namespace  "https://schemas.microsoft.com/sqlserver/2004/07/adventure-works/ProductModelDescription";
        /ProductDescription/Summary 
    ') as Result
FROM  Production.ProductModel
WHERE ProductModelID=19

既定の名前空間は、WITH XMLNAMESPACES を使用して宣言できます。

WITH XMLNAMESPACES (DEFAULT 'https://schemas.microsoft.com/sqlserver/2004/07/adventure-works/ProductModelDescription')
SELECT CatalogDescription.query('
        /ProductDescription/Summary 
    ') as Result
FROM  Production.ProductModel
WHERE ProductModelID=19

関連項目

概念

WITH XMLNAMESPACES を使用したクエリへの名前空間の追加