次の方法で共有


CURRENT_USER (Transact-SQL)

現在のユーザーの名前を返します。 この関数を実行すると、USER_NAME() と同じ結果が得られます。

トピック リンク アイコン Transact-SQL 構文表記規則

構文

CURRENT_USER

戻り値の型

sysname

説明

CURRENT_USER では、現在のセキュリティ コンテキストの名前が返されます。 EXECUTE AS への呼び出しでコンテキストが切り替えられた後に CURRENT_USER を実行した場合、CURRENT_USER では権限を借用したコンテキストの名前が返されます。 Windows プリンシパルがグループのメンバーシップを使ってデータベースにアクセスした場合、グループの名前ではなく Windows プリンシパルの名前が返されます。

現在のユーザーのログインを返す方法については、「SUSER_NAME (Transact-SQL)」と「SYSTEM_USER (Transact-SQL)」を参照してください。

使用例

A. CURRENT_USER を使用して現在のユーザー名を返す

次の例では、現在のユーザー名を返します。

SELECT CURRENT_USER;
GO

B. DEFAULT 制約として CURRENT_USER を使用する

次の例では、sales 行の order_person 列に対する DEFAULT 制約として CURRENT_USER を使用するテーブルを作成します。

USE AdventureWorks2008R2;
IF EXISTS (SELECT TABLE_NAME FROM INFORMATION_SCHEMA.TABLES
      WHERE TABLE_NAME = 'orders22')
   DROP TABLE orders22
GO
SET NOCOUNT ON
CREATE TABLE orders22
(
 order_id int IDENTITY(1000, 1) NOT NULL,
 cust_id  int NOT NULL,
 order_date smalldatetime NOT NULL DEFAULT GETDATE(),
 order_amt money NOT NULL,
 order_person char(30) NOT NULL DEFAULT CURRENT_USER
)
GO

次のコードでは、テーブルにレコードを挿入します。 これらのステートメントを実行するユーザーは Wanida です。

INSERT orders22 (cust_id, order_amt)
VALUES (5105, 577.95)
GO
SET NOCOUNT OFF
GO

次のクエリでは、orders22 テーブルからすべての情報を選択します。

SELECT * FROM orders22;
GO

以下に結果セットを示します。

order_id cust_id order_date order_amt order_person

----------- ----------- -------------------- ------------ ------------

1000 5105 2005-04-03 23:34:00 577.95 Wanida

(1 row(s) affected)

C. 権限を借用したコンテキストから CURRENT_USER を使用する

次の例では、ユーザー Wanida として次の Transact-SQL コードを実行します。

SELECT CURRENT_USER;
GO
EXECUTE AS USER = 'Arnalfo';
GO
SELECT CURRENT_USER;
GO
REVERT;
GO
SELECT CURRENT_USER;
GO

以下に結果セットを示します。

Wanida

Arnalfo

Wanida

関連項目

参照

USER_NAME (Transact-SQL)

SYSTEM_USER (Transact-SQL)

sys.database_principals (Transact-SQL)

ALTER TABLE (Transact-SQL)

CREATE TABLE (Transact-SQL)

システム関数 (Transact-SQL)