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sp_help_fulltext_system_components (Transact-SQL)

登録済みのワード ブレーカー、フィルター、およびプロトコル ハンドラーの情報を返します。 また、sp_help_fulltext_system_components は、指定したコンポーネントが使用された、データベースやフルテキスト カタログの識別子の一覧も返します。

トピック リンク アイコン Transact-SQL 構文表記規則

構文

sp_help_fulltext_system_components 
         { 'all'| [ @component_type = ] 'component_type' }
    , [ @param = ] 'param'

引数

  • 'all'
    すべてのフルテキスト コンポーネントについての情報を返します。

  • [ @component_type= ] component_type
    コンポーネントの種類を指定します。 component_type には次のいずれかを指定できます。

    • wordbreaker

    • filter

    • protocol handler

    • fullpath

    完全なパスを指定する場合は、さらに param に DLL コンポーネントへの完全なパスを指定する必要があります。これを指定しないとエラー メッセージが返されます。

  • [ @param= ] param
    コンポーネントの種類に応じて、ロケール識別子 (LCID)、"." プレフィックス付きのファイル拡張子、プロトコル ハンドラーの完全なコンポーネント名、または DLL コンポーネントへの完全なパスのいずれかを指定します。

リターン コード値

0 (成功) または 1 (失敗)

結果セット

システム コンポーネントについて、次の結果セットが返されます。

列名

データ型

説明

componenttype

sysname

コンポーネントの種類。 次のいずれかです。

  • filter

  • protocol handler

  • wordbreaker

componentname

sysname

コンポーネント名。

clsid

uniqueidentifier

コンポーネントのクラス ID。

fullpath

nvarchar(256)

コンポーネントの場所へのパス。

NULL = 呼び出し元は serveradmin 固定サーバー ロールのメンバーではありません。

version

nvarchar(30)

コンポーネントのバージョン。

manufacturer

sysname

コンポーネントの製造元の名前。

component_type を使用するフルテキスト カタログが 1 つ以上存在する場合のみ、次の結果セットが返されます。

列名

データ型

説明

dbid

int

データベースの ID。

ftcatid

int

フルテキスト カタログの ID。

権限

ロール public のメンバーシップが必要です。ただし、ユーザーが表示できるのは、VIEW DEFINITION 権限が与えられているフルテキスト カタログに関する情報のみです。 fullpath 列内の値を表示できるのは、固定サーバー ロール serveradmin のメンバーのみです。

説明

アップグレードの準備をする場合、このメソッドは特に重要です。 特定のデータベース内でこのストアド プロシージャを実行し、その結果を使用して、特定のカタログがアップグレードの影響を受けているかどうかを判断します。

使用例

A. フルテキスト システム コンポーネントをすべて一覧表示する

次の例は、サーバー インスタンスに登録されているフルテキスト システム コンポーネントをすべて一覧表示します。

EXEC sp_help_fulltext_system_components 'all';
GO

B. ワード ブレーカーを一覧表示する

次の例では、サービス インスタンスに登録されたワード ブレーカーをすべて一覧表示します。

EXEC sp_help_fulltext_system_components 'wordbreaker';
GO

C. 特定のワード ブレーカーが登録されているかどうかを確認する

次の例では、トルコ語 (LCID = 1055) がシステムにインストールされ、サービス インスタンスに登録されている場合のトルコ語のワード ブレーカーを一覧表示します。 この例で、パラメーター名 @component_type@param を指定します。

EXEC sp_help_fulltext_system_components @component_type = 'wordbreaker', @param = 1055;
GO

既定では、このワード ブレーカーはインストールされていないので、結果セットは空になります。

D. 特定のフィルターが登録されているかどうかを確認する

次の例では、.xdoc コンポーネントのフィルターがシステムに手動でインストールされ、サーバー インスタンスに登録されている場合の、.xdoc コンポーネントのフィルターを一覧表示します。

EXEC sp_help_fulltext_system_components 'filter', '.xdoc';
GO

既定では、このフィルターはインストールされていないので、結果セットは空になります。

E. 特定の .dll ファイルを一覧表示する

次の例では、既定でインストールされている特定の .ddl ファイル nlhtml.dll を一覧表示します。

EXEC sp_help_fulltext_system_components 'fullpath', 
   'C:\Program Files\Microsoft SQL Server\MSSQL11.MSSQLSERVER\MSSQL\Binn\nlhtml.dll';
GO

関連項目

タスク

登録済みのフィルターおよびワード ブレーカーの表示または変更

参照

フルテキスト検索およびセマンティック検索ストアド プロシージャ (Transact-SQL)

概念

検索用のワード ブレーカーとステミング機能の構成と管理

検索用フィルターの構成と管理