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Foreach ループ コンテナーを使用して Excel のファイルおよびテーブルをループ処理する

このトピックの手順では、Foreach ループ コンテナーと適切な列挙子を使用して、フォルダー内の Excel ブックまたは Excel ブック内のテーブルをループ処理する方法について説明します。

Foreach File 列挙子を使用して Excel ファイルをループ処理するには

  1. ループの反復ごとに現在の Excel のパスとファイル名を受け取る文字列変数を作成します。 検証で問題が発生しないようにするには、変数の初期値として Excel の有効なパスとファイル名を割り当てます (この手順の後半で示すサンプル式では、ExcelFile という変数名を使用します)。

  2. 必要に応じて、Excel 接続文字列の Extended Properties 引数の値を保持する別の文字列変数を作成します。 この引数には、Excel のバージョンを指定したり、最初の行に列名が含まれているかどうか、およびインポート モードが使用されるかどうかを判断する一連の値が格納されます (この手順の後半で示すサンプル式では、初期値が "Excel 8.0;HDR=Yes" である ExtProperties という名前の変数を使用しています)。

    Extended Properties 引数の値を格納している変数を使用しない場合は、接続文字列を含む式に引数の値を手動で追加する必要があります。

  3. Foreach ループ コンテナーを [制御フロー] タブに追加します。 Foreach ループ コンテナーの構成方法の詳細については、「Foreach ループ コンテナーを構成する」を参照してください。

  4. [Foreach ループ エディター][コレクション] ページで [Foreach File 列挙子] を選択し、Excel ブックが存在するフォルダーを指定して、ファイル フィルター (通常は *.xls) を指定します。

  5. [変数のマッピング] ページで、ループの反復ごとに現在の Excel のパスとファイル名を受け取るユーザー定義文字列変数に、インデックス 0 をマップします (この手順の後半で示すサンプル式では、ExcelFile という変数名を使用します)。

  6. [Foreach ループ エディター] を閉じます。

  7. パッケージの接続マネージャーを追加、削除、または共有する」の説明に従って、Excel 接続マネージャーをパッケージに追加します。 接続時に検証エラーが発生しないように、既存の Excel ブック ファイルを選択してください。

    重要な注意事項重要

    この Excel 接続マネージャーを使用するデータ フロー コンポーネントとタスクを構成する際、検証エラーが発生しないようにするには、[Excel 接続マネージャー] で既存の Excel ブックを選択します。 以下の手順に従って ConnectionString プロパティ用の式を構成した後は、接続マネージャーは実行時にこのブックを使用しなくなります。 パッケージを作成して構成したら、[プロパティ] ウィンドウで ConnectionString プロパティの値を削除することができます。 ただし、この値を削除すると、Excel 接続マネージャーの接続文字列プロパティは Foreach ループが実行されるまで無効になります。 したがって、接続マネージャーを使用するタスクまたはパッケージでは、検証エラーが発生しないように、DelayValidation プロパティを True に設定してください。

    また、Excel 接続マネージャーの RetainSameConnection プロパティでは既定値の False を使用する必要があります。 この値を True に変更すると、ループの各反復処理で最初の Excel ブックが繰り返し開かれるようになります。

  8. 新しい Excel 接続マネージャーを選択し、[プロパティ] ウィンドウで [式] プロパティをクリックして、参照ボタンをクリックします。

  9. [プロパティ式エディター] で、[ConnectionString] プロパティを選択し、参照ボタンをクリックします。

  10. 式ビルダーで、次の式を入力します。

    "Provider=Microsoft.Jet.OLEDB.4.0;Data Source=" +  @[User::ExcelFile] + ";Extended Properties=\"" + @[User::ExtProperties] + "\""
    

    拡張プロパティ引数の値の前後に必要な内側の引用符をエスケープするために、エスケープ文字 "\" を使用していることに注意してください。

    Extended Properties 引数は省略できません。 引数の値を格納している変数を使用しない場合は、Excel 2003 ファイルの次の例に示すように、式に引数の値を手動で追加する必要があります。

    "Provider=Microsoft.Jet.OLEDB.4.0;Data Source=" +  @[User::ExcelFile] + ";Extended Properties=Excel 8.0"
    
  11. Foreach ループ コンテナー内で、Excel 接続マネージャーを使用して、指定したファイルの場所とパターンに一致した各 Excel ブックに対して同じ操作を実行するタスクを作成します。

Foreach ADO.NET Schema Rowset 列挙子を使用して Excel テーブルをループ処理するには

  1. Microsoft Jet OLE DB Provider を使用して Excel ブックに接続する ADO.NET 接続マネージャーを作成します。 [接続マネージャー] ダイアログ ボックスの [すべて] ページで、Extended Properties プロパティの値として「Excel 8.0」と入力します。 詳細については、「パッケージの接続マネージャーを追加、削除、または共有する」を参照してください。

  2. ループの反復ごとに現在のテーブルの名前を受け取る文字列変数を作成します。

  3. Foreach ループ コンテナーを [制御フロー] タブに追加します。 Foreach ループ コンテナーの構成方法については、「Foreach ループ コンテナーを構成する」を参照してください。

  4. [Foreach ループ エディター][コレクション] ページで、Foreach ADO.NET Schema Rowset 列挙子を選択します。

  5. [コレクション] の値として、以前に作成した ADO.NET 接続マネージャーを選択します。

  6. [スキーマ] の値として、[テーブル] を選択します。

    注意

    Excel ブック内のテーブルの一覧には、ワークシート ($ サフィックスが付きます) と名前付き範囲が含まれます。 ワークシートのみ、または名前付き範囲のみを一覧からフィルター選択する場合は、そのためのカスタム コードをスクリプト タスクで記述する必要があります。 詳細については、「スクリプト タスクを使用した Excel ファイルの操作」を参照してください。

  7. [変数のマッピング] ページで、以前に作成した文字列変数にインデックス 2 をマップし、現在のテーブルの名前を保持します。

  8. [Foreach ループ エディター] を閉じます。

  9. Foreach ループ コンテナー内で、Excel 接続マネージャーを使用して、指定したブック内の各 Excel テーブルに対して同じ操作を実行するタスクを作成します。 スクリプト タスクを使用して、列挙されるテーブル名を調べたり各テーブルを操作したりする場合、スクリプト タスクの ReadOnlyVariables プロパティに文字列変数を追加することを忘れないでください。

関連項目

タスク

Foreach ループ コンテナーを構成する

プロパティ式を追加または変更する

スクリプト タスクを使用した Excel ファイルの操作

概念

Excel 接続マネージャー

Excel ソース

Excel 変換先