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フォーマット ファイルを使用した一括コピー (ODBC)

このサンプルでは、ODBC bcp_init 関数をフォーマット ファイルと共に使用する方法を示します。

フォーマット ファイルを使用して一括コピーするには

  1. 環境ハンドルおよび接続ハンドルを割り当てます。

  2. 一括コピー操作が有効になるように SQL_COPT_SS_BCP および SQL_BCP_ON を設定します。

  3. Microsoft® SQL Server™ に接続します。

  4. bcp_init を呼び出して、次の情報を設定します。

    • 一括コピー操作の対象になるテーブルまたはビューの名前

    • データベースにコピーするデータが含まれたデータ ファイルの名前、またはデータベースからのコピー時にデータを受け取るデータ ファイルの名前

    • 一括コピー エラー メッセージを受信するデータ ファイルの名前 (メッセージ ファイルが不要な場合は NULL を指定)。

    • コピーの方向 (ファイルからテーブルまたはビューへのコピーの場合は DB_IN)

  5. bcp_readfmt を呼び出して、一括コピー操作で使用されるデータ ファイルの形式を記述した、フォーマット ファイルを読み取ります。

  6. bcp_exec を呼び出して、一括コピー操作を実行します。

使用例

このサンプルは IA64 ではサポートされていません。

AdventureWorks と呼ばれる ODBC データ ソース (既定のデータベースは AdventureWorks サンプル データベース) が必要です (AdventureWorks サンプル データベースは、Microsoft SQL Server のサンプルとコミュニティのプロジェクトのホーム ページからダウンロードできます)。このデータ ソースには、オペレーティング システムに用意されている ODBC ドライバーが使用されている必要があります (ドライバー名は "SQL Server")。 このサンプルを 64 ビット オペレーティング システムで 32 ビット アプリケーションとしてビルドし、実行する場合、%windir%\SysWOW64\odbcad32.exe の ODBC アドミニストレーターを使用して ODBC データ ソースを作成する必要があります。

このサンプルでは、コンピューターの既定の SQL Server インスタンスに接続します。 名前付きインスタンスに接続するには、ODBC データ ソースの定義を変更し、server\namedinstance 形式でそのインスタンスを指定します。 SQL Server Express は、既定で名前付きインスタンスとしてインストールされます。

1 つ目の (Transact-SQL) コード リストを実行して、サンプルで使用するテーブルを作成します。

2 つ目のコード リストをコピーし、Bcpfmt.fmt という名前のファイルに貼り付けます。 テーブルの各列はタブ文字で区切られています。

3 つ目のコード リストをコピーし、Bcpodbc.bcp という名前のファイルに貼り付けます。 ファイル内の各キャリッジ リターンの前にはタブ文字があります。

odbc32.lib と odbcbcp.lib を使用して 4 つ目の (C++) コード リストをコンパイルします。 MSBuild.exe でビルドした場合は、まずプロジェクト ディレクトリの Bcpfmt.fmt と Bcpodbc.bcp を .exe があるディレクトリにコピーし、次に .exe を起動します。

5 つ目の (Transact-SQL) コード リストを実行して、サンプルで使用したテーブルを削除します。

use AdventureWorks
CREATE TABLE BCPDate (cola int, colb datetime)

8.0
2
1SQLCHAR04"\t"1colaSQL_Latin1_General_Cp437_Bin
2SQLCHAR08"\r\n"2colbSQL_Latin1_General_Cp437_Bin

1
2

// compile with: odbc32.lib odbcbcp.lib
#include <stdio.h>
#include <windows.h>
#include <sql.h>
#include <sqlext.h>
#include <odbcss.h>

SQLHENV henv = SQL_NULL_HENV;
HDBC hdbc1 = SQL_NULL_HDBC; 

void Cleanup() {
   if (hdbc1 != SQL_NULL_HDBC) {
      SQLDisconnect(hdbc1);
      SQLFreeHandle(SQL_HANDLE_DBC, hdbc1);
   }

   if (henv != SQL_NULL_HENV)
      SQLFreeHandle(SQL_HANDLE_ENV, henv);
}

int main() {
   RETCODE retcode;
   SDWORD cRows;

   // Allocate the ODBC environment and save handle.
   retcode = SQLAllocHandle (SQL_HANDLE_ENV, NULL, &henv);
   if ( (retcode != SQL_SUCCESS_WITH_INFO) && (retcode != SQL_SUCCESS)) {
      printf("SQLAllocHandle(Env) Failed\n\n");
      Cleanup();
      return(9);
   }

   // Notify ODBC that this is an ODBC 3.0 app.
   retcode = SQLSetEnvAttr(henv, SQL_ATTR_ODBC_VERSION, (SQLPOINTER) SQL_OV_ODBC3, SQL_IS_INTEGER);
   if ( (retcode != SQL_SUCCESS_WITH_INFO) && (retcode != SQL_SUCCESS)) {
      printf("SQLSetEnvAttr(ODBC version) Failed\n\n");
      Cleanup();
      return(9);    
   }

   // Allocate ODBC connection handle, set BCP mode, and connect.
   retcode = SQLAllocHandle(SQL_HANDLE_DBC, henv, &hdbc1);
   if ( (retcode != SQL_SUCCESS_WITH_INFO) && (retcode != SQL_SUCCESS)) {
      printf("SQLAllocHandle(hdbc1) Failed\n\n");
      Cleanup();
      return(9);
   }

   retcode = SQLSetConnectAttr(hdbc1, SQL_COPT_SS_BCP, (void *)SQL_BCP_ON, SQL_IS_INTEGER);
   if ( (retcode != SQL_SUCCESS_WITH_INFO) && (retcode != SQL_SUCCESS)) {
      printf("SQLSetConnectAttr(hdbc1) Failed\n\n");
      Cleanup();
      return(9);
   }

   // Sample uses Integrated Security. Create SQL Server DSN using Windows NT authentication.
   retcode = SQLConnect(hdbc1, (UCHAR*)"AdventureWorks", SQL_NTS, (UCHAR*)"", SQL_NTS, (UCHAR*)"", SQL_NTS);
   if ( (retcode != SQL_SUCCESS) && (retcode != SQL_SUCCESS_WITH_INFO) ) {
      printf("SQLConnect() Failed\n\n");
      Cleanup();
      return(9);
   }

   // Initialize the bulk copy.
   retcode = bcp_init(hdbc1, "BCPDate", "BCPODBC.bcp", NULL, DB_IN);
   if ( (retcode != SUCCEED) ) {
      printf("bcp_init(hdbc1) Failed\n\n");
      Cleanup();
      return(9);
   }

   // Read the format file.
   retcode = bcp_readfmt(hdbc1, "BCPFMT.fmt");
   if ( (retcode != SUCCEED) ) {
      printf("bcp_readfmt(hdbc1) Failed\n\n");
      Cleanup();
      return(9);
   }

   // Execute the bulk copy.
   retcode = bcp_exec(hdbc1, &cRows);
   if ( (retcode != SUCCEED) ) {
      printf("bcp_exec(hdbc1) Failed\n\n");
      Cleanup();
      return(9);
   }

   printf("Number of rows bulk copied in = %d.\n", cRows);

   // Cleanup
   SQLDisconnect(hdbc1);
   SQLFreeHandle(SQL_HANDLE_DBC, hdbc1);
   SQLFreeHandle(SQL_HANDLE_ENV, henv);
}

use AdventureWorks
IF EXISTS (SELECT name FROM sysobjects WHERE name = 'BCPDate')
     DROP TABLE BCPDate
GO

関連項目

概念

データ ファイルとフォーマット ファイルの使用

その他の技術情報

SQL Server ODBC ドライバーで一括コピーを行う方法に関するトピック (ODBC)