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空間インデックス ストアド プロシージャの引数とプロパティ

このトピックでは、空間インデックス ストアド プロシージャの引数とプロパティについて説明します。

トピック リンク アイコン Transact-SQL 構文表記規則

構文

特定の空間インデックス ストアド プロシージャの構文については、次のトピックを参照してください。

引数

  • [ @tabname = ] 'tabname'
    空間インデックスが指定されているテーブルの修飾名または非修飾名です。

    引用符が必要なのは、修飾されたテーブルを指定する場合のみです。 データベース名を含む完全修飾名を指定する場合、データベース名は現在のデータベースの名前である必要があります。 tabname のデータ型は nvarchar(776) で、既定値はありません。

  • [ @indexname = ] 'indexname'
    指定されている空間インデックスの名前です。 indexname のデータ型は sysname で、既定値はありません。

  • [ @verboseoutput = ] 'verboseoutput'
    返されるプロパティの名前と値の範囲です。

    0 = 主要プロパティ。

    >0 = すべてのプロパティ。

    verboseoutput のデータ型は tinyint で、既定値はありません。

  • [ @query_sample = ] 'query_sample'
    インデックスの有効性のテストに使用できる代表のクエリ サンプルです。 代表のオブジェクトまたはクエリ ウィンドウを指定できます。 query_sample のデータ型は geometry で、既定値はありません。

  • [ @xml_output = ] 'xml_output'
    XML フラグメントで結果セットを返す出力パラメーターです。 xml_output のデータ型は xml で、既定値はありません。

プロパティ

@verboseoutput = 0 に設定すると、以下に示す主要プロパティが返されます。@verboseoutput > 0 に設定すると、空間インデックスのすべてのプロパティが返されます。

  • Base_Table_Rows
    ベース テーブル内の行数。 値のデータ型は bigint です。

  • Bounding_Box_xmin
    geometry 型の空間インデックスの境界ボックスの最小 X 座標。 geography 型の場合、このプロパティ値は NULL です。 値のデータ型は float です。

  • Bounding_Box_ymin
    geometry 型の空間インデックスの境界ボックスの最小 Y 座標。 geography 型の場合、このプロパティ値は NULL です。 値のデータ型は float です。

  • Bounding_Box_xmax
    geometry 型の空間インデックスの境界ボックスの最大 X 座標。 geography 型の場合、このプロパティ値は NULL です。 値のデータ型は float です。

  • Bounding_Box_ymax
    geometry 型の空間インデックスの境界ボックスの最大 Y 座標。 geography 型の場合、このプロパティ値は NULL です。 値のデータ型は float です。

  • Grid_Size_Level_1
    空間インデックスのレベル 1 のグリッド密度。

    LOW の場合は 16。

    MEDIUM の場合は 64。

    HIGH の場合は 256。

    値のデータ型は int です。

  • Grid_Size_Level_2
    空間インデックスのレベル 2 のグリッド密度。

    LOW の場合は 16。

    MEDIUM の場合は 64。

    HIGH の場合は 256。

    値のデータ型は int です。

  • Grid_Size_Level_3
    空間インデックスのレベル 3 のグリッド密度。

    LOW の場合は 16。

    MEDIUM の場合は 64。

    HIGH の場合は 256。

    値のデータ型は int です。

  • Grid_Size_Level_4
    空間インデックスのレベル 4 のグリッド密度。

    LOW の場合は 16。

    MEDIUM の場合は 64。

    HIGH の場合は 256。

    値のデータ型は int です。

  • Cells_Per_Object
    オブジェクトごとのセル数 (インデックス プロパティ)。 値のデータ型は int です。

  • Total_Primary_Index_Rows
    インデックス内の行数。 値のデータ型は bigint です。

  • Total_Primary_Index_Pages
    インデックス内のページ数。 値のデータ型は bigint です。

  • Average_Number_Of_Index_Rows_Per_Base_Row
    インデックスの行数/ベース テーブルの行数。 値のデータ型は bigint です。

  • Total_Number_Of_ObjectCells_In_Level0_For_QuerySample
    代表のクエリ サンプルが、geometry インデックスの境界ボックス外にあり、ルート セル (レベル 0 のセル) 内にあるかどうかを示します。 この値は、0 (レベル 0 のセル外) または 1 のいずれかです。 レベル 0 のセル内にある場合、調査対象のインデックスは、クエリ サンプルに適切なインデックスではありません。 これは主要プロパティです。 値のデータ型は bigint です。

  • Total_Number_Of_ObjectCells_In_Level0_In_Index
    レベル 0 (ルート セルで、geometry の境界ボックス外) でテセレーションされるインデックス付きオブジェクトのセル インスタンスの数。 これは主要プロパティです。 値のデータ型は bigint です。

    geometry インデックスでは、そのインデックスの境界ボックスがデータ ドメインより小さい場合にこのインスタンスが生成されます。 クエリ ウィンドウが部分的に境界ボックス外にある場合は、レベル 0 のオブジェクトが多数あると、セカンダリ フィルターが必要になることがあり、インデックス パフォーマンスが低下します (Total_Number_Of_ObjectCells_In_Level0_For_QuerySample が 1 である場合など)。 クエリ ウィンドウが境界ボックス内にある場合は、レベル 0 のオブジェクトが多数あると、インデックスのパフォーマンスがむしろ向上することがあります。

    NULL および空のインスタンスは、レベル 0 でカウントされますが、パフォーマンスには影響しません。 レベル 0 には、ベース テーブルの NULL および空のインスタンスと同じ数のセルが存在することになります。 geography インデックスの場合は、クエリ サンプルが 1 としてカウントされるため、レベル 0 には、NULL および空のインスタンスに 1 を加えた数のセルが存在することになります。

  • Total_Number_Of_ObjectCells_In_Level1_In_Index
    レベル 1 の精度でテセレーションされるインデックス付きオブジェクトのセル インスタンスの数。 これは主要プロパティです。 値のデータ型は bigint です。

  • Total_Number_Of_ObjectCells_In_Level2_In_Index
    レベル 2 の精度でテセレーションされるインデックス付きオブジェクトのセル インスタンスの数。 これは主要プロパティです。 値のデータ型は bigint です。

  • Total_Number_Of_ObjectCells_In_Level3_In_Index
    レベル 3 の精度でテセレーションされるインデックス付きオブジェクトのセル インスタンスの数。 これは主要プロパティです。 値のデータ型は bigint です。

  • Total_Number_Of_ObjectCells_In_Level4_In_Index
    レベル 4 の精度でテセレーションされるインデックス付きオブジェクトのセル インスタンスの数。 これは主要プロパティです。 値のデータ型は bigint です。

  • Total_Number_Of_interior_ObjectCells_In_Level1_In_Index
    テセレーション レベル 1 のオブジェクトで完全に覆われていることにより、そのオブジェクトの内側にあるセルの数 (Cell_attribute 値は 2 です)。これは主要プロパティです。 値のデータ型は bigint です。

  • Total_Number_Of_interior_ObjectCells_In_Level2_In_Index
    テセレーション レベル 2 のオブジェクトで完全に覆われていることにより、そのオブジェクトの内側にあるセルの数 (Cell_attribute 値は 2 です)。これは主要プロパティです。 値のデータ型は bigint です。

  • Total_Number_Of_interior_ObjectCells_In_Level3_In_Index
    テセレーション レベル 3 のオブジェクトで完全に覆われていることにより、そのオブジェクトの内側にあるセルの数 (Cell_attribute 値は 2 です)。これは主要プロパティです。 値のデータ型は bigint です。

  • Total_Number_Of_interior_ObjectCells_In_Level4_In_Index
    テセレーション レベル 4 のオブジェクトで完全に覆われていることにより、そのオブジェクトの内側にあるセルの数 (Cell_attribute 値は 2 です)。これは主要プロパティです。 値のデータ型は bigint です。

  • Total_Number_Of_intersecting_ObjectCells_In_Level1_In_Index
    テセレーション レベル 1 のオブジェクトと交差するセルの数 (Cell_attribute 値は 1 です)。これは主要プロパティです。 値のデータ型は bigint です。

  • Total_Number_Of_intersecting_ObjectCells_In_Level2_In_Index
    テセレーション レベル 2 のオブジェクトと交差するセルの数 (Cell_attribute 値は 1 です)。これは主要プロパティです。 値のデータ型は bigint です。

  • Total_Number_Of_intersecting_ObjectCells_In_Level3_In_Index
    テセレーション レベル 3 のオブジェクトと交差するセルの数 (Cell_attribute 値は 1 です)。これは主要プロパティです。 値のデータ型は bigint です。

  • Total_Number_Of_intersecting_ObjectCells_In_Level4_In_Index
    テセレーション レベル 4 のオブジェクトと交差するセルの数 (Cell_attribute 値は 1 です)。これは主要プロパティです。 値のデータ型は bigint です。

  • Total_Number_Of_Border_ObjectCells_In_Level0_For_QuerySample
    クエリ サンプルが境界ボックス外でルート セル 0 内にあり、境界ボックスに接しているかどうかを示します。 これは主要プロパティです。 値のデータ型は bigint です。

    注意

    この情報は、境界ボックスに近接しているものの含まれなかったオブジェクトがあるかどうかを判断する場合にのみ役立ちます。

  • Total_Number_Of_Border_ObjectCells_In_Level0_In_Index
    境界ボックスに接しているレベル 0 のオブジェクト数 (Cell_attribute 値は 0 です)。値のデータ型は bigint です。

  • Total_Number_Of_Border_ObjectCells_In_Level1_In_Index
    テセレーション レベル 1 のグリッド セルの境界に接するオブジェクト セルの数 (Cell_attribute 値は 0 です)。これは主要プロパティです。 値のデータ型は bigint です。

  • Total_Number_Of_Border_ObjectCells_In_Level2_In_Index
    テセレーション レベル 2 のグリッド セルの境界に接するオブジェクト セルの数 (Cell_attribute 値は 0 です)。これは主要プロパティです。 値のデータ型は bigint です。

  • Total_Number_Of_Border_ObjectCells_In_Level3_In_Index
    テセレーション レベル 3 のグリッド セルの境界に接するオブジェクト セルの数 (Cell_attribute 値は 0 です)。これは主要プロパティです。 値のデータ型は bigint です。

  • Total_Number_Of_Border_ObjectCells_In_Level4_In_Index
    テセレーション レベル 4 のグリッド セルの境界に接するオブジェクト セルの数 (Cell_attribute 値は 0 です)。これは主要プロパティです。 値のデータ型は bigint です。

  • Interior_To_Total_Cells_Normalized_To_Leaf_Grid_Percentage
    オブジェクトで覆われたリーフ セルを含むグリッドの合計領域 (リーフ セルの合計) の割合。

    たとえば、合計で 100 のリーフ セルになる領域を覆う 4 つの異なるグリッド レベルの 10 のセルに、1 つのオブジェクトがテセレーションされます。 このオブジェクトによって完全に覆われる内部セルが 3 つあるとします。 この 3 つの内部セルで覆われる領域は、42 のリーフ セルに相当します。 この場合、覆われている領域の割合は 42% です。 これにより、インデックス内のオブジェクトがどの程度細分化されているかを適切に測定できます。

    値のデータ型は float です。

  • Intersecting_To_Total_Cells_Normalized_To_Leaf_Grid_Percentage
    部分的に覆われたセルであることを除いて、Interior_To_Total_Cells_Normalized_To_Leaf_Grid_Percentage と同じです。 値のデータ型は float です。

  • Border_To_Total_Cells_Normalized_To_Leaf_Grid_Percentage
    境界のセルであることを除いて、Interior_To_Total_Cells_Normalized_To_Leaf_Grid_Percentage と同じです。 値のデータ型は float です。

  • Average_Cells_Per_Object_Normalized_To_Leaf_Grid
    リーフ グリッドに正規化されたオブジェクトごとの平均セル数。 これにより、オブジェクトの空間サイズ、つまりオブジェクトの大きさがわかります。 値のデータ型は float です。

  • Average_Objects_PerLeaf_GridCell
    インデックスのスパースの度合い。 リーフ セルごとのオブジェクトの平均数です。 値のデータ型は float です。

  • Number_Of_SRIDs_Found
    インデックスおよび列内の一意な SRID の数。 値のデータ型は int です。

    列には複数の SRID を含めることができ、異なる SRID のオブジェクトは交差しないので、SRID の数はインデックスの選択度を表します。

  • Width_Of_Cell_In_Level1
    インデックス作成グリッド内のセルの幅。 測定単位はインデックスで指定され、インデックス付きデータの SRID によって異なります。 値のデータ型は float です。

  • Width_Of_Cell_In_Level2
    インデックス作成グリッド内のセルの幅。 測定単位はインデックスで指定され、インデックス付きデータの SRID によって異なります。 値のデータ型は float です。

  • Width_Of_Cell_In_Level3
    インデックス作成グリッド内のセルの幅。 測定単位はインデックスで指定され、インデックス付きデータの SRID によって異なります。 値のデータ型は float です。

  • Width_Of_Cell_In_Level4
    インデックス作成グリッド内のセルの幅。 測定単位はインデックスで指定され、インデックス付きデータの SRID によって異なります。 値のデータ型は float です。

  • Height_Of_Cell_In_Level1
    インデックス作成グリッド内のセルの高さ。 測定単位はインデックスで指定され、インデックス付きデータの SRID によって異なります。 値のデータ型は float です。

  • Height_Of_Cell_In_Level2
    インデックス作成グリッド内のセルの高さ。 測定単位はインデックスで指定され、インデックス付きデータの SRID によって異なります。 値のデータ型は float です。

  • Height_Of_Cell_In_Level3
    インデックス作成グリッド内のセルの高さ。 測定単位はインデックスで指定され、インデックス付きデータの SRID によって異なります。 値のデータ型は float です。

  • Height_Of_Cell_In_Level4
    インデックス作成グリッド内のセルの高さ。 測定単位はインデックスで指定され、インデックス付きデータの SRID によって異なります。 値のデータ型は float です。

  • Area_Of_Cell_In_Level1
    インデックス作成グリッド内のセルの領域。 測定単位はインデックスで指定され、インデックス付きデータの SRID によって異なります。 値のデータ型は float です。

  • Area_Of_Cell_In_Level2
    インデックス作成グリッド内のセルの領域。 測定単位はインデックスで指定され、インデックス付きデータの SRID によって異なります。 値のデータ型は float です。

  • Area_Of_Cell_In_Level3
    インデックス作成グリッド内のセルの領域。 測定単位はインデックスで指定され、インデックス付きデータの SRID によって異なります。 値のデータ型は float です。

  • Area_Of_Cell_In_Level4
    インデックス作成グリッド内のセルの領域。 測定単位はインデックスで指定され、インデックス付きデータの SRID によって異なります。 値のデータ型は float です。

  • CellArea_To_BoundingBoxArea_Percentage_In_Level1
    レベル 1 のセルによる境界ボックスの使用割合。 値のデータ型は float です。

  • CellArea_To_BoundingBoxArea_Percentage_In_Level2
    レベル 2 のセルによる境界ボックスの使用割合。 値のデータ型は float です。

  • CellArea_To_BoundingBoxArea_Percentage_In_Level3
    レベル 3 のセルによる境界ボックスの使用割合。 値のデータ型は float です。

  • CellArea_To_BoundingBoxArea_Percentage_In_Level4
    レベル 4 のセルによる境界ボックスの使用割合。 値のデータ型は float です。

  • Number_Of_Rows_Selected_By_Primary_Filter
    プライマリ フィルターによって選択された行数。 これは主要プロパティです。 値のデータ型は bigint です。

  • Number_Of_Rows_Selected_By_Internal_Filter
    内部フィルターによって選択された行数。 これらの行では、セカンダリ フィルターは呼び出されません。 これは主要プロパティです。 値のデータ型は bigintです。

    返される数を適用できるのは、STintersects だけです。

  • Number_Of_Times_Secondary_Filter_Is_Called
    セカンダリ フィルターの呼び出し回数。 これは主要プロパティです。 値のデータ型は bigint です。

  • Percentage_Of_Rows_NotSelected_By_Primary_Filter
    ベース テーブル内に N 行あり、P 行がプライマリ フィルターによって選択されたとすると、割合として (N-P)/N を返します。 これは主要プロパティです。 値のデータ型は float です。

  • Percentage_Of_Primary_Filter_Rows_Selected_By_internal_Filter
    P 行がプライマリ フィルターによって選択され、S 行が内部フィルターによって選択されたとすると、割合として S/P を返します。 この割合が大きくなると、インデックスで、パフォーマンス コストが高いセカンダリ フィルターを使用せずに済むようになります。 これは主要プロパティです。 値のデータ型は floatです。

  • Number_Of_Rows_Output
    クエリで出力された行数。 これは主要プロパティです。 値のデータ型は float です。

  • Internal_Filter_Efficiency
    O が出力された行数だとすると、割合として S/O を返します。 これは主要プロパティです。 値のデータ型は float です。

  • Primary_Filter_Efficiency
    P 行がプライマリ フィルターによって選択され、O が出力された行数だとすると、割合として O/P を返します。 プライマリ フィルターの効率が高くなると、セカンダリ フィルターで処理する必要がある偽陽性が少なくなります。 これは主要プロパティです。 値のデータ型は float です。

権限

ユーザーは、public ロールのメンバーである必要があります。 サーバーとオブジェクトに対する READ ACCESS 権限が必要です。 これは、すべての空間インデックス ストアド プロシージャに当てはまります。

説明

NULL 値を含むプロパティは、返されるセットに含まれません。

使用例

例については、次のトピックを参照してください。

関連項目

参照

sp_help_spatial_geometry_index (Transact-SQL)

概念

空間インデックスの概要

その他の技術情報

空間インデックス ストアド プロシージャ (Transact-SQL)

XQuery の基礎

XQuery 言語リファレンス (SQL Server)