TIME 関数
数値として指定された時間、分、および秒を datetime 形式の時刻に変換します。
構文
TIME(hour, minute, second)
パラメーター
項目 |
定義 |
---|---|
hour |
時間を表す 0 ~ 23 の数値。 値が 23 より大きい場合は 24 で除算され、その残りが時間の値として扱われます。 |
minute |
分を表す 0 ~ 59 の数値。 値が 59 より大きい場合は、時間と分に変換されます。 |
second |
秒を表す 0 ~ 59 の数値。 値が 59 より大きい場合は、時間、分、および秒に変換されます。 |
戻り値
時刻 (datetime)。
説明
日時をシリアル値として保存する Microsoft Excel とは異なり、DAX では日時の値を datetime 形式で処理します。 日時の値を DAX 関数で使用するときに、他の形式の数値は暗黙的に変換されます。 シリアル値を使用する必要がある場合は、書式設定で数値の表示方法を変更できます。
時刻の値は日付の値の一部であり、シリアル値のシステムでは小数値で表されます。 したがって、12:00 PM という datetime 値は 0.5 に相当します (1 日の半分であるため)。
TIME 関数の引数には、直接入力した値、別の式の結果、または数値を格納する列への参照を指定できます。 次の制限があります。
hours の値が 23 より大きい場合は 24 で除算され、その残りが時間の値として扱われます。
minutes の値が 59 より大きい場合は、時間と分に変換されます。
seconds の値が 59 より大きい場合は、時間、分、および秒に変換されます。
分または秒を変換した値が 24 時間を超える場合は、時間の値が 24 で除算され、その残りが時間の値として扱われます。 値が 24 時間を超えても日付部分は変更されません。
この関数から返された時間の値を見やすくするために、Microsoft Excel に用意されている時刻形式のいずれかを使用して、数式の結果が格納される列またはピボットテーブルのセル書式を設定することをお勧めします。
この DAX 関数は、配置済みのモデルで使用し、DirectQuery モードでクエリを実行した場合には、異なる結果を返すことがあります。 DirectQuery モードのセマンティックの相違点の詳細については、https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=219171 を参照してください。
使用例
次の例では、どちらも 3:00 AM という時刻の値が返されます。
=TIME(27,0,0)
=TIME(3,0,0)
次の例では、どちらも 12:30 PM という時刻の値が返されます。
=TIME(0,750,0)
=TIME(12,30,0)
次の例では、列の値 (intHours、intMinutes、intSeconds) に基づいて時刻を作成します。
=TIME([intHours],[intMinutes],[intSeconds])