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sys.dm_exec_describe_first_result_set_for_object (Transact-SQL)

この動的管理関数は、パラメーターとして @object\_id を受け取り、この ID を持つモジュールの最初の結果のメタデータを記述します。 @object\_id には、Transact-SQL ストアド プロシージャまたは Transact-SQL トリガーの ID を指定できます。 その他のオブジェクト (ビュー、テーブル、関数、または CLR プロシージャ) などの ID の場合は、結果のエラー列にエラーが記載されます。

sys.dm_exec_describe_first_result_set_for_object は、sys.dm_exec_describe_first_result_set (Transact-SQL) と同じ結果セットの定義を持っており、sp_describe_first_result_set (Transact-SQL) と似ています。

適用対象: SQL Server (SQL Server 2012 から現在のバージョンまで)、Windows Azure SQL データベース (初回のリリースから現在のバージョンまで)

トピック リンク アイコン Transact-SQL 構文表記規則

構文

sys.dm_exec_describe_first_result_set_for_object 
    ( @object_id , @include_browse_information )

引数

  • @object\_id
    Transact-SQL ストアド プロシージャまたは Transact-SQL トリガーの @object\_id です。 @object\_id のデータ型は int です。

  • @include\_browse\_information
    @include\_browse\_information のデータ型は bit です。 1 に設定すると、各クエリは FOR BROWSE オプションが指定されているように分析されます。 追加のキー列とソース テーブル情報を返します。

返されるテーブル

この共通メタデータは、結果のメタデータの各列に対する 1 行の結果セットとして返されます。 各行には、列の種類と NULL 値の許容属性が次のセクションに示す形式で記述されます。 各コントロールのパスに最初のステートメントが存在しない場合は、0 行の結果セットが返されます。

列名

データ型

説明

is_hidden

bit

この列が、参照および情報提供の目的で追加された余分な列で、実際に結果セットには表示されないかどうかを示します。

column_ordinal

int

結果セット内の列の位置を示す序数を格納します。 最初の列の位置は 1 で指定されます。

name

sysname

列の名前を確認できる場合は、その名前を格納します。 それ以外の場合は NULL です。

is_nullable

bit

列が NULL を許可する場合は 1、NULL を許可しない場合は 0、NULL を許可するかどうかを特定できない場合は 1 を格納します。

system_type_id

int

sys.types で指定された列のデータ型の system_type_id を格納します。 CLR 型の場合は、system_type_name 列が NULL を返しても、この列は値 240 を返します。

system_type_name

nvarchar(256)

データ型の名前を格納します。 列のデータ型に指定されている引数 (長さ、有効桁数、小数点以下桁数など) を含みます。 データ型がユーザー定義の別名型の場合は、基になるシステム型がここで指定されます。 CLR ユーザー定義型の場合は、この列には NULL が返されます。

max_length

smallint

列の最大長 (バイト単位) です。

-1 の場合、列のデータ型は varchar(max)、nvarchar(max)、varbinary(max)、または xml です。

text 列の場合、max_length の値は 16 か、sp_tableoption 'text in row' によって設定された値になります。

precision

tinyint

数値ベースの場合は、列の有効桁数です。 それ以外の場合は 0 を返します。

scale

tinyint

数値ベースの場合は、列の小数点以下桁数です。 それ以外の場合は 0 を返します。

collation_name

sysname

文字ベースの場合は、列の照合順序の名前です。 それ以外の場合は NULL を返します。

user_type_id

int

CLR 型と別名型の場合、sys.types で指定された列のデータ型の user_type_id を格納します。 それ以外の場合は NULL です。

user_type_database

sysname

CLR 型と別名型の場合、その型が定義されたデータベースの名前を格納します。 それ以外の場合は NULL です。

user_type_schema

sysname

CLR 型と別名型の場合、その型が定義されたスキーマの名前を格納します。 それ以外の場合は NULL です。

user_type_name

sysname

CLR 型と別名型の場合、その型の名前を格納します。 それ以外の場合は NULL です。

assembly_qualified_type_name

nvarchar(4000)

CLR 型の場合、その型を定義するアセンブリの名前とクラスを返します。 それ以外の場合は NULL です。

xml_collection_id

int

sys.columns で指定された列のデータ型の xml_collection_id を格納します。 この列は、返される型が XML スキーマ コレクションに関連付けられていない場合は NULL を返します。

xml_collection_database

sysname

この型に関連付けられている XML スキーマ コレクションが定義されているデータベースを格納します。 この列は、返される型が XML スキーマ コレクションに関連付けられていない場合は NULL を返します。

xml_collection_schema

sysname

この型に関連付けられている XML スキーマ コレクションが定義されているスキーマを格納します。 この列は、返される型が XML スキーマ コレクションに関連付けられていない場合は NULL を返します。

xml_collection_name

sysname

この型に関連付けられている XML スキーマ コレクションの名前を格納します。 この列は、返される型が XML スキーマ コレクションに関連付けられていない場合は NULL を返します。

is_xml_document

bit

返されたデータ型が XML で、その型が XML フラグメントではなく完全な XML ドキュメント (ルート ノードを含む) であると保証される場合、1 を返します。 それ以外の場合は 0 を返します。

is_case_sensitive

bit

この列が大文字と小文字を区別する文字列型の場合は 1、それ以外の場合は 0 を返します。

is_fixed_length_clr_type

bit

この列が固定長の CLR 型の場合は 1、それ以外の場合は 0 を返します。

source_server

sysname

この結果内の列によって返された元のサーバーの名前です (リモート サーバーから発生する場合)。 これは、sys.servers に表示される名前です。 この列がローカル サーバー上で発生した場合、または元のサーバーを特定できない場合は NULL を返します。 参照情報が要求された場合にのみ設定されます。

source_database

sysname

この結果内の列によって返された元のデータベースの名前です。 データベースを特定できない場合は NULL を返します。 参照情報が要求された場合にのみ設定されます。

source_schema

sysname

この結果内の列によって返された元のスキーマの名前です。 スキーマを特定できない場合は NULL を返します。 参照情報が要求された場合にのみ設定されます。

source_table

sysname

この結果内の列によって返された元のテーブルの名前です。 テーブルを特定できない場合は NULL を返します。 参照情報が要求された場合にのみ設定されます。

source_column

sysname

この結果内の列によって返された元の列の名前です。 列を特定できない場合は NULL を返します。 参照情報が要求された場合にのみ設定されます。

is_identity_column

bit

この列が ID 列の場合は 1、それ以外の場合は 0 を返します。 ID 列であることを確認できない場合は NULL を返します。

is_part_of_unique_key

bit

この列が一意インデックス (一意制約と主キー制約を含む) の一部である場合は 1、それ以外の場合は 0 を返します。 一意インデックスの一部であることを確認できない場合は NULL を返します。 参照情報が要求された場合にのみ設定されます。

is_updateable

bit

この列が更新可能である場合は 1、それ以外の場合は 0 を返します。 更新可能であることを確認できない場合は NULL を返します。

is_computed_column

bit

この列が計算列の場合は 1、それ以外の場合は 0 を返します。 計算列であることを確認できない場合は NULL を返します。

is_sparse_column_set

bit

この列がスパース列の場合は 1、それ以外の場合は 0 を返します。 スパース列セットの一部であることを確認できない場合は NULL を返します。

ordinal_in_order_by_list

smallint

ORDER BY リストにおけるこの列の位置を返します。この列が ORDER BY リストにない場合、または ORDER BY リストを一意に特定できない場合は NULL を返します。

order_by_list_length

smallint

ORDER BY リストの長さを返します。 ORDER BY リストがない場合、または ORDER BY リストを一意に特定できない場合は NULL を返します。 この値は、sp_describe_first_result_set によって返されるすべての行に対して同じであることに注意してください。

order_by_is_descending

smallint NULL

ordinal_in_order_by_list が NULL でない場合、order_by_is_descending 列には、この列の ORDER BY 句の方向がレポートされます。 それ以外の場合は、NULL が報告されます。

error_number

int

関数によって返されるエラー番号が格納されます。 列でエラーが発生しなかった場合は、NULL が格納されます。

error_severity

int

関数によって返される重大度が格納されます。 列でエラーが発生しなかった場合は、NULL が格納されます。

error_state

int

関数によって返される状態メッセージが格納されます。 エラーが発生しなかった場合は、 NULL が格納されます。

error_message

nvarchar(4096)

関数によって返されるメッセージが格納されます。 エラーが発生しなかった場合は、NULL が格納されます。

error_type

int

返されるエラーを表す整数が格納されます。 error_type_desc にマップされます。 解説の下の一覧を参照してください。

error_type_desc

nvarchar(60)

返されるエラーを表す短い大文字の文字列が格納されます。 error_type にマップされます。 解説の下の一覧を参照してください。

説明

この関数は、sp_describe_first_result_set と同じアルゴリズムを使用します。 詳細については、「sp_describe_first_result_set (Transact-SQL)」を参照してください。

次の表に、エラーの種類とその説明を示します。

error_type

error_type

説明

1

MISC

他の項目に記載されていないすべてのエラー。

2

SYNTAX

バッチ内で構文エラーが発生しました。

3

CONFLICTING_RESULTS

2 つの有効な最初のステートメント間に競合があるため、結果を特定できませんでした。

4

DYNAMIC_SQL

動的 SQL が最初の結果を返す可能性があるため、結果を特定できませんでした。

5

CLR_PROCEDURE

CLR ストアド プロシージャが最初の結果を返す可能性があるため、結果を特定できませんでした。

6

CLR_TRIGGER

CLR トリガーが最初の結果を返す可能性があるため、結果を特定できませんでした。

7

EXTENDED_PROCEDURE

拡張ストアド プロシージャが最初の結果を返す可能性があるため、結果を特定できませんでした。

8

UNDECLARED_PARAMETER

1 つまたは複数の結果セットの列のデータ型が、宣言されていないパラメーターに依存している可能性があるため、結果を特定できませんでした。

9

RECURSION

バッチに再帰的なステートメントが含まれているため、結果を特定できませんでした。

10

TEMPORARY_TABLE

バッチに一時テーブルが含まれており、バッチが sp_describe_first_result_set でサポートされていないため、結果を特定できませんでした。

11

UNSUPPORTED_STATEMENT

バッチに sp_describe_first_result_set でサポートされていないステートメント (FETCH、REVERT など) が含まれているため、結果を特定できませんでした。

12

OBJECT_ID_NOT_SUPPORTED

関数に渡された @object_id はサポートされていません (つまり、 ストアド プロシージャではありません)。

13

OBJECT_ID_DOES_NOT_EXIST

関数に渡された @object_id がシステム カタログに見つかりませんでした。

権限

引数 @tsql を実行する権限が必要です。

使用例

A. 参照情報ありおよび参照情報なしでメタデータを返す

次の例では、2 つの結果セットを返す TestProc2 という名前のストアド プロシージャを作成します。 次に、sys.dm_exec_describe_first_result_set がプロシージャの最初の結果セットに関する情報を、参照情報あり、および参照情報なしで返すことを示します。

CREATE PROC TestProc2
AS
SELECT object_id, name FROM sys.objects ;
SELECT name, schema_id, create_date FROM sys.objects ;
GO

SELECT * FROM sys.dm_exec_describe_first_result_set_for_object(OBJECT_ID('TestProc2'), 0) ;
SELECT * FROM sys.dm_exec_describe_first_result_set_for_object(OBJECT_ID('TestProc2'), 1) ;
GO

B. sys.dm_exec_describe_first_result_set_for_object 関数をテーブルまたはビューと組み合わせる

次の例は、sys.procedures システム カタログ ビューと sys.dm_exec_describe_first_result_set_for_object 関数の両方を使用して、 AdventureWorks2012  データベース内のすべてのストアド プロシージャの結果セットのメタデータを表示します。

USE AdventureWorks2012;
GO

SELECT p.name, r.* 
FROM sys.procedures AS p
CROSS APPLY sys.dm_exec_describe_first_result_set_for_object(p.object_id, 0) AS r;
GO

関連項目

参照

sp_describe_first_result_set (Transact-SQL)

sp_describe_undeclared_parameters (Transact-SQL)

sys.dm_exec_describe_first_result_set (Transact-SQL)