STDEVX.P 関数 (DAX)
母集団全体の標準偏差を返します。
構文
STDEVX.P(<table>, <expression>)
パラメーター
table
データのテーブルを返す任意の DAX 式。expression
単一のスカラー値を返す任意の DAX 式。式は、行/コンテキストごとに複数回評価されます。
戻り値
母集団全体の標準偏差を表す数値。
説明
STDEVX.P は、テーブルが母集団全体を表しているという前提で、table の行ごとに expression を評価し、式の標準偏差を返します。 table 内のデータが母集団のサンプルを表している場合は、STDEVX.S を使用して標準偏差を計算する必要があります。
STDEVX.P は、次の式を使用します。
√[∑(x - x̃)²/n]
x̃ は、母集団全体の x の平均値です。
n は、母集団のサイズです。
空白行はフィルターで columnName から除外され、計算では考慮されません。
columnName に含まれている空白以外の行が 2 つ未満である場合はエラーが返されます。
この DAX 関数は、配置済みのモデルで使用し、DirectQuery モードでクエリを実行した場合には、異なる結果を返すことがあります。 DirectQuery モードのセマンティックの相違点の詳細については、https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=219171 を参照してください。
使用例
次の例は、Product テーブルに使用した場合に各製品の単価の標準偏差を求める計算列の式を示しています。
=STDEVX.P(RELATEDTABLE(InternetSales_USD), InternetSales_USD[UnitPrice_USD] – (InternetSales_USD[DiscountAmount_USD]/InternetSales_USD[OrderQuantity]))