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可用性グループの権限の拒否 (Transact-SQL)

SQL Server で AlwaysOn 可用性グループに対する権限を拒否します。

適用対象: SQL Server (SQL Server 2012 から現在のバージョンまで)

トピック リンク アイコン Transact-SQL 構文表記規則

構文

DENY permission  [ ,...n ] ON AVAILABILITY GROUP :: availability_group_name
        TO < server_principal >  [ ,...n ]
    [ CASCADE ]
    [ AS SQL_Server_login ] 

<server_principal> ::=  
        SQL_Server_login
    | SQL_Server_login_from_Windows_login 
    | SQL_Server_login_from_certificate 
    | SQL_Server_login_from_AsymKey

引数

  • permission
    可用性グループに対して拒否できる権限を指定します。 権限の一覧については、後の「解説」を参照してください。

  • ON AVAILABILITY GROUP ::availability_group_name
    権限を拒否する可用性グループを指定します。 スコープ修飾子 (
    ::
    ) が必要です。

  • TO <server_principal>
    権限を拒否する SQL Server ログインを指定します。

  • SQL_Server_login
    SQL Server ログインの名前を指定します。

  • SQL_Server_login_from_Windows_login
    Windows ログインから作成された SQL Server ログインの名前を指定します。

  • SQL_Server_login_from_certificate
    証明書にマップされている SQL Server ログインの名前を指定します。

  • SQL_Server_login_from_AsymKey
    非対称キーにマップされている SQL Server ログインの名前を指定します。

  • CASCADE
    このプリンシパルによって権限が許可されている他のプリンシパルに対しても、同じ権限を拒否することを示します。

  • AS SQL_Server_login
    このクエリを実行するプリンシパルが権限を拒否する権利を取得した、元の SQL Server ログインを指定します。

説明

サーバー スコープの権限を拒否できるのは、現在のデータベースが master のときだけです。

可用性グループに関する情報は、sys.availability_groups (Transact-SQL) カタログ ビューで確認できます。 サーバー権限に関する情報は sys.server_permissions カタログ ビュー、サーバー プリンシパルに関する情報は sys.server_principals カタログ ビューでそれぞれ確認できます。

可用性グループは、サーバー レベルのセキュリティ保護可能なリソースです。 次の表に、可用性グループで拒否できる権限のうち最も限定的なものを、それらを暗黙的に含む一般的な権限と共に示します。

可用性グループの権限

権限が含まれる可用性グループ権限

権限が含まれるサーバー権限

ALTER

CONTROL

ALTER ANY AVAILABILITY GROUP

CONNECT

CONTROL

CONTROL SERVER

CONTROL

CONTROL

CONTROL SERVER

TAKE OWNERSHIP

CONTROL

CONTROL SERVER

VIEW DEFINITION

CONTROL

VIEW ANY DEFINITION

権限

可用性グループに対する CONTROL 権限、またはサーバーに対する ALTER ANY AVAILABILTIY GROUP 権限が必要です。

使用例

A. 可用性グループの VIEW DEFINITION 権限を拒否する

次の例では、可用性グループ MyAg での VIEW DEFINITION 権限を、SQL Server ログイン ZArifin に対して拒否します。

USE master;
DENY VIEW DEFINITION ON AVAILABILITY GROUP::MyAg TO ZArifin;
GO

B. CASCADE オプションを使用して TAKE OWNERSHIP 権限を拒否する

次の例では、可用性グループ MyAg での TAKE OWNERSHIP 権限を、SQL Server ユーザー PKomosinski に対して拒否します。ここでは CASCADE オプションを使用します。

USE master;
DENY TAKE OWNERSHIP ON AVAILABILITY GROUP::MyAg TO PKomosinski 
    CASCADE;
GO

関連項目

参照

可用性グループの権限の取り消し (Transact-SQL)

可用性グループの権限の許可 (Transact-SQL)

CREATE AVAILABILITY GROUP (Transact-SQL)

sys.availability_groups (Transact-SQL)

概念

権限 (データベース エンジン)

プリンシパル (データベース エンジン)

その他の技術情報

AlwaysOn 可用性グループ カタログ ビュー (Transact-SQL)