COUNT (Transact-SQL)
グループ内のアイテム数を返します。 COUNT は COUNT_BIG 関数と同じように動作します。 COUNT_BIG と COUNT 関数の違いは、戻り値のデータ型だけです。 COUNT は常に int データ型の値を返します。 COUNT_BIG は常に bigint データ型の値を返します。
適用対象: SQL Server (SQL Server 2008 から現在のバージョンまで)、Windows Azure SQL データベース (初回のリリースから現在のバージョンまで) |
構文
COUNT ( { [ [ ALL | DISTINCT ] expression ] | * } )
OVER ( [ partition_by_clause ] order_by_clause )
引数
ALL
すべての値にこの集計関数を適用します。 ALL が既定値です。DISTINCT
COUNT で、NULL でない一意な値の数を返します。expression
text、image、ntext 以外のあらゆる型の式です。 集計関数とサブクエリは使用できません。*
すべての行を数えて、テーブル内の行の総数を返すことを指定します。 COUNT(*) はパラメーターはとらず、DISTINCT と一緒には使用できません。 COUNT(*) では、この関数の定義上、特定の列についての情報は使われないため、expression パラメーターは必要ありません。 COUNT(*) は重複値を除去しないで、指定されたテーブル内の行数を返します。 各行は 1 行としてカウントされ、 これには NULL 値を保持している行も含まれます。OVER ( [ partition_by_clause ] order_by_clause**)**
partition_by_clause は、FROM 句で生成された結果セットをパーティションに分割します。このパーティションに関数が適用されます。 指定しない場合、関数ではクエリ結果セットのすべての行を 1 つのグループとして扱います。 order_by_clause は、演算が実行される論理的順序を指定します。 order_by_clause は必須です。 詳細については、「OVER 句 (Transact-SQL)」を参照してください。
戻り値の型
int
説明
COUNT(*) はグループ内のアイテム数を返します。 これには NULL 値と重複値も含まれます。
COUNT(ALL expression) はグループ内の各行に対して expression を評価し、非NULL 値の数を返します。
COUNT(DISTINCT expression) はグループ内の各行に対して expression を評価し、一意の非 NULL 値の数を返します。
2^31-1 より大きい戻り値の場合、COUNT はエラーを生成します。 代わりに COUNT_BIG を使用してください。
COUNT は、OVER 句や ORDER BY 句なしで使用される場合は決定的関数です。 OVER 句や ORDER BY 句と共に使用される場合は、非決定的関数です。 詳細については、「決定的関数と非決定的関数」を参照してください。
例
A. COUNT と DISTINCT を使用する
この例では、Adventure Works Cycles に勤務する従業員が保持できる役職の数をリストします。
SELECT COUNT(DISTINCT Title)
FROM HumanResources.Employee;
GO
以下に結果セットを示します。
-----------
67
(1 row(s) affected)
B. COUNT(*) を使用する
この例では、Adventure Works Cycles に勤務する従業員の総数を検出します。
SELECT COUNT(*)
FROM HumanResources.Employee;
GO
以下に結果セットを示します。
-----------
290
(1 row(s) affected)
C. COUNT(*) を他の集計関数と共に使用する
この例では、COUNT(*) を選択リスト内の他の集計関数と組み合わせて使用できることを示しています。 この例では、AdventureWorks2012 データベースを使用します。
SELECT COUNT(*), AVG(Bonus)
FROM Sales.SalesPerson
WHERE SalesQuota > 25000;
GO
以下に結果セットを示します。
----------- ---------------------
14 3472.1428
(1 row(s) affected)
C. OVER 句を使用する
次の例では、MIN、MAX、AVG、および COUNT 関数を OVER 句と共に使用して、AdventureWorks2012 データベース内の HumanResources.Department テーブルの部署ごとに集計値を入力します。
SELECT DISTINCT Name
, MIN(Rate) OVER (PARTITION BY edh.DepartmentID) AS MinSalary
, MAX(Rate) OVER (PARTITION BY edh.DepartmentID) AS MaxSalary
, AVG(Rate) OVER (PARTITION BY edh.DepartmentID) AS AvgSalary
,COUNT(edh.BusinessEntityID) OVER (PARTITION BY edh.DepartmentID) AS EmployeesPerDept
FROM HumanResources.EmployeePayHistory AS eph
JOIN HumanResources.EmployeeDepartmentHistory AS edh
ON eph.BusinessEntityID = edh.BusinessEntityID
JOIN HumanResources.Department AS d
ON d.DepartmentID = edh.DepartmentID
WHERE edh.EndDate IS NULL
ORDER BY Name;
以下に結果セットを示します。
Name MinSalary MaxSalary AvgSalary EmployeesPerDept
----------------------------- --------------------- --------------------- --------------------- ----------------
Document Control 10.25 17.7885 14.3884 5
Engineering 32.6923 63.4615 40.1442 6
Executive 39.06 125.50 68.3034 4
Facilities and Maintenance 9.25 24.0385 13.0316 7
Finance 13.4615 43.2692 23.935 10
Human Resources 13.9423 27.1394 18.0248 6
Information Services 27.4038 50.4808 34.1586 10
Marketing 13.4615 37.50 18.4318 11
Production 6.50 84.1346 13.5537 195
Production Control 8.62 24.5192 16.7746 8
Purchasing 9.86 30.00 18.0202 14
Quality Assurance 10.5769 28.8462 15.4647 6
Research and Development 40.8654 50.4808 43.6731 4
Sales 23.0769 72.1154 29.9719 18
Shipping and Receiving 9.00 19.2308 10.8718 6
Tool Design 8.62 29.8462 23.5054 6
(16 row(s) affected)