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SET CURSOR_CLOSE_ON_COMMIT (Transact-SQL)

Transact-SQL COMMIT TRANSACTION ステートメントの動作を制御します。 この設定の既定値は OFF です。 つまり、トランザクションのコミット時、サーバーでカーソルはクローズされません。

適用対象: SQL Server (SQL Server 2008 から現在のバージョンまで)、Windows Azure SQL データベース (初回のリリースから現在のバージョンまで)

トピック リンク アイコン Transact-SQL 構文表記規則

構文

SET CURSOR_CLOSE_ON_COMMIT { ON | OFF }

説明

SET CURSOR_CLOSE_ON_COMMIT が ON の場合、この設定では ISO に従い、コミット時またはロールバック時にオープン カーソルがすべてクローズされます。 SET CURSOR_CLOSE_ON_COMMIT が OFF の場合、トランザクションのコミット時にカーソルはクローズされません。

注意

SAVE TRANSACTION ステートメントの savepoint_name にロールバックを適用した場合、SET CURSOR_CLOSE_ON_COMMIT を ON にすると、ロールバック時にオープンされているカーソルはクローズされます。

SET CURSOR_CLOSE_ON_COMMIT が OFF の場合には、ROLLBACK ステートメントによってクローズされるカーソルは完全には作成されていない非同期カーソルだけです。 変更が加えられた後でオープンされた STATIC カーソルまたは INSENSITIVE カーソルは、変更がロールバックされた場合、データの状態を反映していません。

SET CURSOR_CLOSE_ON_COMMIT は、CURSOR_CLOSE_ON_COMMIT データベース オプションと同じ動作を制御します。 CURSOR_CLOSE_ON_COMMIT が ON または OFF に設定されている場合、その設定は接続で使用されます。 SET CURSOR_CLOSE_ON_COMMIT が指定されていない場合は、sys.databases カタログ ビューにある is_cursor_close_on_commit_on 列の値が適用されます。

SQL Server Native Client OLE DB Provider for SQL Server と SQL Server Native Client ODBC ドライバーはどちらも、接続時に CURSOR_CLOSE_ON_COMMIT を OFF に設定します。 DB-Library は CURSOR_CLOSE_ON_COMMIT の値を自動的に設定しません。

SET ANSI_DEFAULTS が ON の場合には、SET CURSOR_CLOSE_ON_COMMIT は有効 (ON) になります。

SET CURSOR_CLOSE_ON_COMMIT は、解析時ではなく実行時に設定されます。

この設定の現在の設定を表示するには、次のクエリを実行します。

DECLARE @CURSOR_CLOSE VARCHAR(3) = 'OFF';
IF ( (4 & @@OPTIONS) = 4 ) SET @CURSOR_CLOSE = 'ON';
SELECT @CURSOR_CLOSE AS CURSOR_CLOSE_ON_COMMIT;

権限

ロール public のメンバーシップが必要です。

使用例

次の例では、トランザクションの内部でカーソルを定義し、トランザクションがコミットされた後でそのカーソルの使用を試みます。

-- SET CURSOR_CLOSE_ON_COMMIT
-------------------------------------------------------------------------------
SET NOCOUNT ON;

CREATE TABLE t1 (a INT);
GO 

INSERT INTO t1 
VALUES (1), (2);
GO

PRINT '-- SET CURSOR_CLOSE_ON_COMMIT ON';
GO
SET CURSOR_CLOSE_ON_COMMIT ON;
GO
PRINT '-- BEGIN TRAN';
BEGIN TRAN;
PRINT '-- Declare and open cursor';
DECLARE testcursor CURSOR FOR
    SELECT a FROM t1;
OPEN testcursor;
PRINT '-- Commit tran';
COMMIT TRAN;
PRINT '-- Try to use cursor';
FETCH NEXT FROM testcursor;
CLOSE testcursor;
DEALLOCATE testcursor;
GO
PRINT '-- SET CURSOR_CLOSE_ON_COMMIT OFF';
GO
SET CURSOR_CLOSE_ON_COMMIT OFF;
GO
PRINT '-- BEGIN TRAN';
BEGIN TRAN;
PRINT '-- Declare and open cursor';
DECLARE testcursor CURSOR FOR
    SELECT a FROM t1;
OPEN testcursor;
PRINT '-- Commit tran';
COMMIT TRAN;
PRINT '-- Try to use cursor';
FETCH NEXT FROM testcursor;
CLOSE testcursor;
DEALLOCATE testcursor;
GO
DROP TABLE t1;
GO

関連項目

参照

ALTER DATABASE (Transact-SQL)

BEGIN TRANSACTION (Transact-SQL)

CLOSE (Transact-SQL)

COMMIT TRANSACTION (Transact-SQL)

ROLLBACK TRANSACTION (Transact-SQL)

SET ステートメント (Transact-SQL)

SET ANSI_DEFAULTS (Transact-SQL)