FILESYNC_INIT_FLAGS 列挙体

ファイル同期プロバイダーの動作を構成するオプションを提供します。

typedef enum
{
    FILESYNC_INIT_FLAGS_NONE = 0x00000000,
    FILESYNC_INIT_FLAG_USE_HASHING = 0x00000001,
    FILESYNC_INIT_FLAG_RECYCLE_DELETED_FILES = 0x00000002,
    FILESYNC_INIT_FLAG_RECYCLE_PREVIOUS_FILE_ON_UPDATES = 0x00000004,
        FILESYNC_INIT_FLAG_RECYCLE_CONFLICT_LOSER_FILES = 0x00000008,
    FILESYNC_INIT_FLAG_DISABLE_IMPLICIT_DETECT_CHANGES = 0x00000010,
} FILESYNC_INIT_FLAGS;

メンバー

  • FILESYNC_INIT_FLAGS_NONE
    プロバイダーの既定の構成オプションを使用します。他のフラグを設定した場合、この設定はオーバーライドされます。これは既定の設定です。
  • FILESYNC_INIT_FLAG_USE_HASHING
    ファイル ストリーム全体のコンテンツに基づいた各ファイルのハッシュ値を計算し、この値を使用して、変更の検出時にファイルを比較します。このオプションは負担が大きく、同期に時間がかかりますが、変更の検出が確実になります。この値が設定されていない場合は、変更回数、ファイル サイズ、ファイル名、およびファイル属性を比較するアルゴリズムを使用して、ファイルが変更されたかどうかが判別されます。
  • FILESYNC_INIT_FLAG_RECYCLE_DELETED_FILES
    変更の適用時に削除されたファイルをごみ箱に移動します。この値が設定されていない場合、ファイルは完全に削除されます。
  • FILESYNC_INIT_FLAG_RECYCLE_PREVIOUS_FILE_ON_UPDATES
    変更の適用時に上書きされたファイルをごみ箱に移動します。この値が設定されていない場合は、ファイルが上書きされ、古いファイルのデータは失われます。
  • FILESYNC_INIT_FLAG_RECYCLE_CONFLICT_LOSER_FILES
    競合で優先されなかったファイルをごみ箱に移動します。この値が設定されていない場合は、プロバイダーによって指定された場所にファイルが移動されます。また、場所が指定されていない場合は、ファイルが完全に削除されます。
  • FILESYNC_INIT_FLAG_DISABLE_IMPLICIT_DETECT_CHANGES
    IFileSyncProvider::DetectChanges が呼び出された場合にのみ、変更の検出を実行します。この値が設定されていない場合は、プロバイダーの GetChangeBatch または ProcessChangeBatch メソッドを先に呼び出すと、変更の検出が暗黙的に実行されます。

解説

これらのオプションの組み合わせが含まれている値を IFileSyncProvider::Initialize に渡し、ファイル同期プロバイダーで同期プロセスのさまざまな部分を処理する方法を構成できます。

必要条件

ヘッダー: Filesyncprovider.h

参照

概念

Sync Framework のファイル同期コンポーネント