FileSyncScopeFilter クラス

静的な同期スコープに対してファイルやフォルダーを含めたり除外したりする場合に使用するフィルターを定義します。

名前空間: Microsoft.Synchronization.Files
アセンブリ: Microsoft.Synchronization.Files (microsoft.synchronization.files.dll 内)

構文

'宣言
Public Class FileSyncScopeFilter
'使用
Dim instance As FileSyncScopeFilter
public class FileSyncScopeFilter
public ref class FileSyncScopeFilter
public class FileSyncScopeFilter
public class FileSyncScopeFilter

解説

静的フィルターは変更の検出時に評価され、同期スコープのすべての項目に同様に適用されます。同期に項目を含める場合、その項目はすべての静的フィルターを通過する必要があります。たとえば、ファイルが明示的な方法で同時に除外および包含されている場合、このファイルはスコープから除外されます。

同期コミュニティのすべてのプロバイダーには、同じスコープ フィルターを使用する必要があります。同じスコープ フィルターが使用されないと、予期しない動作が発生する場合があります。

フィルターが FileSyncProvider に渡されると、スコープ フィルターに基づいて、プロバイダー オブジェクトの初期化に使用されます。その後フィルターが変更されても、プロバイダーのそのインスタンスに使用されるスコープ フィルターは影響を受けません。使用されるスコープ フィルターを変更するには、新しいファイル同期プロバイダー オブジェクトを作成する必要があります。

最初の同期を行った後にレプリカのスコープを変更すると、予想外の副作用が発生する場合があります。たとえば、最初の同期からしばらく時間が経過した後にレプリカ A のスコープを変更して、*.txt を除外するとします。これにより、.txt 拡張子を持つすべてのファイルはレプリカ A で削除済みとして扱われます。レプリカ A からは、実際にはどのファイルも削除されません。ただし、A のメタデータには .txt ファイルの廃棄標識が含まれ、A から他のレプリカに対し、.txt ファイルの削除の変更が送信されます。レプリカ B でも *.txt を除外した場合は、何も起こりません。B では、.txt ファイルに関する A からの変更がフィルター処理されるからです。ただし、レプリカ B のフィルターを変更しないと、削除されたファイルがそこに流れて本当の変更要求として扱われ、レプリカ B から削除されます。

継承階層

System.Object
  Microsoft.Synchronization.Files.FileSyncScopeFilter

スレッド セーフ

この型の public static (Visual Basic では Shared ) メンバーはすべて、スレッド セーフです。インスタンス メンバーの場合は、スレッド セーフであるとは限りません。

参照

リファレンス

FileSyncScopeFilter メンバー
Microsoft.Synchronization.Files 名前空間