レポート リンクについて
適用対象: System Center Configuration Manager 2007, System Center Configuration Manager 2007 R2, System Center Configuration Manager 2007 R3, System Center Configuration Manager 2007 SP1, System Center Configuration Manager 2007 SP2
Configuration Manager 2007 のレポート リンクは、ユーザーがソース レポートの各項目に関する詳細情報などの追加データに簡単にアクセスできるようにするために使用されます。たとえば、サイト コードを一覧表示するレポートを、特定のサイト コードについて最近のエラー メッセージを一覧表示する別のレポートにリンクすることができます。詳細情報を取得する項目をユーザーがソース レポートで選択すると、その行に対応するサイト コードがソース レポートからターゲット レポートに渡されます。レポートに設定できるリンクは 1 つだけです。そのリンクは 1 つのターゲット リソースだけに接続できます。
リンクの種類
ソース レポートでは、このセクションで説明されている任意のリンクの種類を使用できます。
［別のレポートへのリンク］
［別のレポートへのリンク］リンク タイプを使用して、定義済みまたはカスタム レポートへのリンクを作成します。補足レポートへのリンクについては、この一覧で後述します。ターゲット レポートの実行に 1 つ以上のプロンプトが必要な場合は、各プロンプトに対する適切な値を格納した列をソース レポートに含める必要があります。プロンプトの値が含まれている列の番号を指定する必要があります。たとえば、最近探索されたコンピュータを一覧表示するレポートを、特定のコンピュータに関して最近受信されたメッセージを一覧表示するレポートにリンクするとします。リンクを作成するときに、ソース レポートの列 2 にコンピュータ名が格納されており、これがターゲット レポートに必要なプロンプトであることを指定します。ソース レポートを実行すると、データの各行の左側にリンク アイコンが表示されます。ある行のアイコンをクリックすると、その行の指定された列にある値が、ターゲット レポートを表示するために必要なプロンプト値として渡されます。レポート プロンプトの詳細については、「レポートのプロンプトについて」を参照してください。
［コンピュータの詳細へのリンク］
［コンピュータの詳細へのリンク］リンク タイプを使用して、［コンピュータの詳細］ページへのリンクを作成します。このページは、レポート ビューアの目的別ページの 1 つです。ソース レポートを［コンピュータの詳細］ページにリンクする場合、レポートの列のいずれかにコンピュータ名の値が含まれている必要があります。列は、［コンピュータの詳細］ページへのリンクを構成するときに指定します。ソース レポートを実行すると、データの各行の左側にリンク アイコンが表示されます。行のアイコンをクリックすると、［コンピュータの詳細］ページが開き、特定のコンピュータに関するコンピュータ情報が表示されます。レポート ビューアの［コンピュータの詳細］ページについては、「［コンピュータの詳細］ページについて」を参照してください。
［ステータス メッセージの詳細へのリンク］
［ステータス メッセージの詳細へのリンク］リンク タイプを使用して、［ステータス メッセージの詳細］ページへのリンクを作成します。このページはレポート ビューアの目的別ページの 1 つです。このページは、ステータス メッセージが含まれているレポートからのみアクセスできます。［ステータス メッセージの詳細］ページを使用すると、メッセージのレコード ID プロパティに基づいて、特定のステータス メッセージに関する情報を表示できます。ソース レポートには、レコード ID 値を含む列が必要です。リンクを作成するときに、適切なレコード ID を含む列を指定する必要があります。ソース レポートを実行すると、データの各行の左側にリンク アイコンが表示されます。行のアイコンをクリックすると、［ステータス メッセージの詳細］ページが開き、特定のステータス メッセージに関する情報が表示されます。レポート ビューアの［ステータス メッセージの詳細］ページについては、「［ステータス メッセージの詳細］ページについて」を参照してください。
［URL へのリンク］
［URL へのリンク］リンク タイプを使用して、補足レポートまたは HTTP でサポートされている任意のファイルへのリンクを作成します。リンクを作成するには、ターゲットの URL を指定します。絶対 URL でも相対 URL でもかまいません。また、URL リンクを構成して、列の情報をソース レポートからターゲット レポートにパラメータとして渡すこともできます。これを行うには、次の例のように URL に列の値を指定します。
CustomReport.asp?MachineName=<3>&Network=<5>
URL の例で、<3> はソース レポートの列 3 の値で置き換えられ、<5> はソース レポートの列 5 の値で置き換えられます。レポート ビューアから渡されるデータを受け入れるようにターゲット ページを構成する必要があります。レポート ビューアでは、構文チェックは行われません。レポート プロパティで指定できる URL の最大長は 1,024 文字です。レポート ユーザーがリンクをクリックしたときにソース レポートのデータが URL に挿入される場合、ターゲット URL の最大長は 2,048 文字です。
リンクされているレポートを変更する
レポート リンクを構成すると、ソース レポートとターゲット レポートの間に依存関係が発生します。これは特に、ターゲットが必要とするデータを含むソース レポートの列を指定するリンクを作成した場合に当てはまります (ソース レポートが 1 つまたは複数のプロンプトを含むターゲット レポートにリンクしている場合、［コンピュータの詳細］ページにリンクしている場合、［ステータス メッセージの詳細］ページにリンクしている場合など)。
これらの種類のリンクがソース レポートにある場合に、列を削除したり、列の順序を変更したりすると、リンクが機能しなくなり、リンク プロパティの変更が必要になる場合があります。たとえば、［ステータス メッセージの詳細へのリンク］タイプのリンクを含むソース レポートの列 2 をレコード ID に使用しているとします。この場合に、ソース レポートの SQL ステートメントを変更し、レコード ID を列 3 にすると、変数に誤った情報が使用され、リンクは機能しなくなります。これを防ぐには、ソース レポートで列の順序を変更したときに、変更を反映するようにリンク プロパティも変更する必要があります。
リンクは、ターゲット レポートのプロンプトの追加、削除、または変更によっても破損する場合があります。これを防ぐには、ターゲット レポートでプロンプトを変更するときに、そのターゲット レポートへのリンクを含むすべてのレポートで、変更を反映するようにリンク プロパティを変更する必要があります。
レポート値データに基づくハイパーリンク
レポートの作成時に構成可能なレポート リンクに加え、レポートの実行時にハイパーリンクを表示することもできます。ハイパーリンクは、レポートに特定の書式のレポート値が表示された場合のみ表示されます。取得したデータの先頭が http://、ftp://、file://、または \\ の場合、レポート ビューアはテキスト文字列全体をハイパーリンクに変換します。これはユーザーを追加情報に誘導するためのもう 1 つの手段になります。
参照:
概念
Configuration Manager レポートについて
その他の情報については、「Configuration Manager 2007 Information and Support」 (Configuration Manager 2007 の情報とサポート) を参照してください。
ドキュメント チームに連絡するには、次のアドレスに電子メールを送信してください。 SMSdocs@microsoft.com.