SMS プロバイダの概要
適用対象: System Center Configuration Manager 2007, System Center Configuration Manager 2007 R2, System Center Configuration Manager 2007 R3, System Center Configuration Manager 2007 SP1, System Center Configuration Manager 2007 SP2
SMS プロバイダは、Configuration Manager 2007 サイト データベースに対して、読み取りおよび書き込みの両方のアクセス権を持つ WMI プロバイダです。SMS プロバイダは、サイト データベースに格納されたサイト情報にアクセスするために Configuration Manager 2007 管理者が使用する Configuration Manager コンソール、リソース エクスプローラ、ツール、およびカスタム スクリプトによって使用されます。SMS プロバイダは、Configuration Manager コンソールを実行しているユーザー アカウントが表示を許可されているというサイト情報を返すことで、Configuration Manager 2007 オブジェクト セキュリティが実施されていることを確認する場合にも役立ちます。
SMS プロバイダは Configuration Manager 2007 のセットアップ中に、サイト データベース サーバー コンピュータ、サイト サーバー コンピュータ、または別のサーバー クラスの第 3 のコンピュータにインストールできます。セットアップが完了すると、SMS プロバイダの現在のインストール場所が、サイトのプロパティの [全般] タブに表示されます。
重要
SMS プロバイダのコンピュータがオフラインの場合、サイトのすべての Configuration Manager 2007 コンソールは機能しません。
多言語の Configuration Manager 2007 サイト階層では、SMS プロバイダは、要求を出しているコンピュータにインストールされているオペレーティング システムの言語を判別し、サイト データベースから要求を出しているコンピュータに返されるデータを、対応する言語形式でフォーマットします。SMS Provider は、異なる言語に情報を翻訳することはできませんが、サイト データベースに異なる言語で格納されているデータを、要求を出しているコンピュータに渡すことができます。たとえば、日本語のオペレーティング システムがインストールされているコンピュータを使用してサイト データベースからサイト データを要求している場合、サイト データベースに格納されている情報が同じ言語のコード ページでフォーマットされていれば、SMS プロバイダは、英語コード ページではなく日本語コード ページでフォーマットされた情報を返します。英語ベースのオペレーティング システムの Configuration Manager コンソールでサイト データベースから日本語コード ページの同じ情報を要求した場合、返された結果の情報は解読できません。
Windows 自動インストール キットの要件
Windows 自動インストール キット (WAIK) は、Configuration Manager コンソールのオペレーティング システムの展開タスク機能を実現するために SMS プロバイダ インストールのコンポーネントとしてインストールされます。
特に、WAIK により、SMS プロバイダはオペレーティング システムの展開に関する次のデータベース アクセス タスクを完了できます。
WIM ファイルの詳細の表示
既存のブート イメージへのドライバ ファイルの追加
ブート .ISO ファイルの作成
注意
WAIK をインストールするには、SMS プロバイダのインストール用に指定したコンピュータ上に最大 650MB の追加の空き領域が必要となります。Windows PE ブート イメージは WAIK インストールの一部としてインストールされ、WAIK のインストール サイズの大部分を占めます。
SMS プロバイダ名前空間
WMI スキーマは、SMS プロバイダの構造を記述するために存在します。スキーマ名前空間は、SMS プロバイダ スキーマ内の Configuration Manager 2007 データの場所を記述します。次の表に、SMS プロバイダでよく使用される名前空間を示します。
| 名前空間 | 説明 |
|---|---|
Root\SMS\site_<サイト コード> |
SMS プロバイダ。Configuration Manager 2007 コンソール、リソース エクスプローラ、Configuration Manager 2007 ツール、およびスクリプトによって幅広く使用されます。 |
Root\SMS\SMS_ProviderLocation |
サイトの SMS プロバイダ サーバーの場所を指定します。 |
Root\CIMv2 |
ハードウェア インベントリおよびソフトウェア インベントリの実行中に、WMI 名前空間の情報がインベントリされる場所です。 |
Root\CCM |
Configuration Manager 2007 クライアント構成ポリシーおよびクライアント データです。 |
root\CIMv2\SMS |
インベントリのクライアント エージェントによって収集されるインベントリ レポート クラスの場所です。これらの設定は、コンピュータ ポリシーの評価中にクライアントによってコンパイルされ、SMS_def.mof ファイルの内容に基づいています。 |
参照:
タスク
概念
その他の情報については、「Configuration Manager 2007 Information and Support」 (Configuration Manager 2007 の情報とサポート) を参照してください。
ドキュメント チームに連絡するには、次のアドレスに電子メールを送信してください。 SMSdocs@microsoft.com.