配布ポイントの指定方法
適用対象: System Center Configuration Manager 2007, System Center Configuration Manager 2007 R2, System Center Configuration Manager 2007 R3, System Center Configuration Manager 2007 SP1, System Center Configuration Manager 2007 SP2
前回の改訂 : 2008 年 8 月
パッケージの配布ポイントとしてサーバーを使用し、パッケージをクライアント コンピュータに配布するには、最初にサイト システムを配布ポイントに指定する必要があります。既存のサイト システムに配布ポイントの役割を追加する方法の詳細については、「サイトの役割の新規作成ウィザード」を参照してください。
新しいサイト システムを作成する場合、または既存のサイト システムに配布ポイント サイトの役割を追加することで、配布ポイントを指定できます。このサイトの役割は既存のサーバー共有に追加することもできますが、そうすることはほとんどありません。配布ポイントの役割はサーバー共有が利用できる唯一のものであり、このサイトの役割は通常既にインストールされているためです。
注意
ドライブ間で配布ポイントを移動するには、ドライブを移動する前にすべてのパッケージを配布ポイントから削除する必要があります。
サーバーかサーバーの共有か
サーバーに共有を作成し、配布ポイントとして定義する主な理由は、Configuration Manager が、配布ポイントの役割のためにサポート ファイルの作成および書き込みを行う特定のドライブを選択できるためです。ドライブの選択は、サイト システムにサーバーの共有を作成し、そのコンピュータの特定のドライブに割り当てることによって行います。次に、特定のドライブを配布ポイントとして指定できます。サーバーの共有に作成できるサイトの役割は配布ポイントだけです。配布ポイントの役割を持つサーバー共有を作成する方法については、「サイト システム サーバー共有の新規作成ウィザード」を参照してください。
ただし、サーバーの共有を配布ポイントとして使用する場合、Configuration Manager ではそのサイト システムのデータ探索レコード (DDR) が作成されないことに注意することが重要です。DDR が作成されないと、定期探索でサイト システムの正常性は監視されません。
注意
サーバーの共有に配置した配布ポイントの探索レコードが必要な場合は、サイト システムをサーバーの共有とサーバーの両方として作成します。［サーバーの共有］サイト システム エントリに配布ポイントの役割を割り当て、［サーバー］サイト システム エントリにはサイト システムの役割を割り当てないでください。ただし、両方を配布ポイントとして構成することは、2 つの配布ポイント間の整合性の問題が発生するためにサポートされていない点に注意することが重要です。
重要
インターネット ベースのクライアントには、配布ポイント共有およびブランチ配布ポイントを作成しないでください。Configuration Manager では作成を禁止されない場合がありますが、インターネット ベースのクライアントに配布ポイントを作成すると、どのような種類の配布ポイントでも、攻撃対象が大幅に増えるため、作成するべきはありません。イントラネット内または境界ネットワーク内で管理可能なサイト システムでのみ配布ポイントを作成します。
配布ポイントの役割を持つサイト システム サーバーを作成する方法については、「サイト システム サーバーの新規作成ウィザード」を参照してください。
注意
Configuration Manager の予約済みパッケージ共有の名前付け規則を使用して、カスタム共有を配布ポイントに作成しないでください。配布ポイント機能が正常に動作しなくなります。
配布ポイントを指定するには、サイト クラスまたはオブジェクトの種類に対する変更のアクセス許可が必要です。セキュリティのアクセス許可の詳細については、「Configuration Manager のオブジェクト セキュリティのクラスとインスタンス」を参照してください。
標準配布ポイントおよびブランチ配布ポイントの前提条件の詳細については、「ソフトウェアの配布の前提条件」を参照してください。
新しいサーバーまたはサーバー共有で配布ポイントを指定するには
Configuration Manager コンソールで、［System Center Configuration Manager］、［サイト データベース］、［サイトの管理］、［<サイト名>］、［サイト設定］の順に移動します。
［サイト システム］を右クリックし、［新規作成］をポイントして、目的に応じて［サーバー］または［サーバー共有］をクリックします。
新しいサーバーを作成する場合、サイト システム サーバー共有の新規作成ウィザードを使用してサイト システム サーバーを作成し、［システムの役割の選択］ページの［利用できる役割］で［配布ポイント］チェック ボックスをオンにして、このサーバーを配布ポイントに指定します。このウィザードの詳細については、「サイト システム サーバーの新規作成ウィザード」を参照してください。
新しいサーバー共有を作成する場合、サイト システム サーバーの新規作成ウィザードを使用してサーバー共有を作成し、［システムの役割の選択］ページの［利用できる役割］で［配布ポイント］チェック ボックスをオンにして、このサーバー共有を配布ポイントに指定します。このウィザードの詳細については、「サイト システム サーバー共有の新規作成ウィザード」を参照してください。
詳細については、「サイト システムの役割の構成方法」を参照してください。
注意
配布ポイントを指定するとき、サイト サーバーまたは共有名では大文字と小文字が区別されます。このため、以前から存在している配布ポイントの名前を変更したり再作成したりする場合、大文字と小文字が元の配布ポイントと一致しないと、場所によっては (配布ポイントの管理ウィザードなど) 正しく探索されません。
既存のサーバーまたは共有で配布ポイントを指定するには
Configuration Manager コンソールで、［System Center Configuration Manager］、［サイト データベース］、［サイトの管理］、［<サイト名>］、［サイト設定］の順に移動します。
［サイト システム］をクリックします。
配布ポイントの役割を割り当てる特定のサイト システム サーバーまたはサーバー共有を右クリックして、［新しい役割］をクリックします。
サイトの役割の新規作成ウィザードを使用して、［システムの役割の選択］ページの［利用できる役割］で［配布ポイント］チェック ボックスをオンにして、このサーバーまたは共有を配布ポイントに指定します。このウィザードの詳細については、「サイトの役割の新規作成ウィザード」を参照してください。
詳細については、「サイト システムの役割の構成方法」を参照してください。
注意
配布ポイントを指定するとき、サイト サーバーまたは共有名では大文字と小文字が区別されます。このため、以前から存在している配布ポイントの名前を変更したり再作成したりする場合、大文字と小文字が元の配布ポイントと一致しないと、場所によっては (配布ポイントの管理ウィザードなど) 正しく探索されません。
参照:
リファレンス
ConfigMgr 配布ポイント サーバー共有のプロパティ :［全般］タブ
サイト システムのプロパティ :［全般］タブ
サイト システム サーバー共有のプロパティ :［全般］タブ
概念
その他の情報については、「Configuration Manager 2007 Information and Support」 (Configuration Manager 2007 の情報とサポート) を参照してください。
ドキュメント チームに連絡するには、次のアドレスに電子メールを送信してください。 SMSdocs@microsoft.com.