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サイト データベースのアップグレード処理のテスト方法

適用対象: System Center Configuration Manager 2007, System Center Configuration Manager 2007 R2, System Center Configuration Manager 2007 R3, System Center Configuration Manager 2007 SP1, System Center Configuration Manager 2007 SP2

サイトのアップグレード処理を始める前に、サイト データベースのアップグレード処理を、アップグレードする Microsoft Systems Management Server (SMS) 2003 サイト データベースのコピーを使用してテストしてください。データベースのアップグレードをテストするには、/testdbupgrade セットアップ コマンド ライン スイッチを次の例に示すように使用します。

Setup /testdbupgrade SMS_<sitecode> 

このコマンドが実行されると、セットアップの前提条件チェッカーが起動され、テスト対象のデータベースがテストの要件を満たしているかどうかが検証されます。テストは Microsoft SQL Server 2005 のサポートされているバージョンで実行する必要があります。また、テストの準備としてデータベースをコピーまたはバックアップする前に、SQL Server データベースのレプリケーションが構成されていないことを確認してください。前提条件チェックの結果は、システム ドライブのルートに作成される ConfigMgrPrereq.log ログ ファイルで確認できます。

注意

SQL Server データベースのレプリケーションが有効になっている SMS 2003 サイト データベースからコピーまたは復元された SMS サイト データベースでは、データベースのアップグレード テストは失敗します。これは、SMS 2003 サイト データベースで SQL Server データベースのレプリケーションが有効になっていると、SQL Server を実行するコンピュータによって、パブリケーションに含まれる SQL Server テーブルが変更されるためです。データベースが別のデータベースに復元されている場合、その復元された SMS サイト データベースでは、セットアップの /testdbupgrade は失敗します。

セットアップの前提条件チェッカーが、テストのすべての要件が満たされていることを正常に検証した後に、データベースのアップグレードがテストされます。実行されたアクションとその結果は、システム ドライブのルートに作成される ConfigMgrSetup.log ログ ファイルで確認できます。

データベースのアップグレード テストが正常に完了したら、アップグレード処理のデータベース部分は正常に完了することが保証されます。テスト中に発生した問題は、実稼働サイト データベースをアップグレードする前にすべて解決します。テストが失敗した場合、データベースは Configuration Manager 2007 との互換性がなく、クリーン インストールが必要になります。

注意

Setup /testdbupgrade セットアップ スイッチを実行した後で、アップグレードを完了しなかった場合、SMS サイト データベースは SMS の以前のバージョンとは互換性がなくなります。このテストは、SMS 2003 サイト データベースのオリジナルではなく、コピーに対して実行してください。

サイト データベースのアップグレードをテストするには、テスト対象のサイト データベースをホストしている SQL Server のバージョンに応じて、以下の手順のどちらかに従います。

注意

サポートされている SQL サーバーのバージョンの一覧については、「Configuration Manager がサポートする構成」を参照してください。

SQL Server 2005 によってホストされている SMS 2003 サイト データベースのアップグレードを、データベースをコピーしてテストするには

  1. SQL Server のデータ ファイルとログ ファイルのサイズを記録します。これらのサイズを、データベース アップグレード テストの完了後のサイズと比較する必要があります。

  2. サイト データベースをホストする SQL サーバーで、Microsoft SQL Server Management Studio にログインし、SQL Server エージェントが稼働していることを確認します。

    注意

    SQL Server Management Studio を起動するには、SQL Server Workstation Components が SQL サーバーにインストールされている必要があります。

  3. SQL Server で自動拡張が構成されていること、および SQL Server を実行するコンピュータにテストを正常に完了できるだけの十分なディスク領域があることを確認します(必要なディスク容量は、現在のサイト データベースのサイズによって異なります)。

  4. 必要に応じて、サイト データベースの SQL Server レプリケーションを無効にします。

  5. データベース コピー ウィザードを使用して、サイト データベースをコピーします。SQL Server Management Studio でデータベース コピー ウィザードを起動するには、[<サイト データベース名>] を右クリックし、[タスク] をクリックして、[データベースのコピー] をクリックします。

    注意

    コピーは直ちに実行するか後で実行するようスケジュールできます。また、データベースは、ローカル データベース サーバーまたは別の SQL Server コンピュータにコピーできます。この手順を実行するためのサイト データベースをホストしていないリモート SQL Server コンピュータにデータベースをコピーすることをお勧めします。

  6. コマンド プロンプトを開き、データベースのコピーをホストする SQL Server コンピュータの Configuration Manager セットアップ ファイル ディレクトリに移動して、「setup.exe /testdbupgrade <コピーされたデータベース名>」というテキストを入力します。

  7. システム ドライブのルートにある ConfigMgrPrereq.log ログ ファイルと ConfigMgrSetup.log ログ ファイルを表示し、テスト データベースのアップグレードに成功したかどうかを確認します。テスト アップグレード中に発生した問題は、実稼働サイト データベースをアップグレードする前にすべて解決する必要があります。

  8. SQL Server のデータ ファイルとログ ファイルのサイズを記録し、手順 1 で記録したサイズと比較します。これを基に、サイト データベースのアップグレードを成功させるために必要なディスク容量を判断できます。

SQL Server 2000 によってホストされている SMS 2003 サイト データベースのアップグレードを、SQL Server 2005 を実行しているリモート コンピュータにサイト データベース バックアップを復元してテストするには

  1. SQL Server のデータ ファイルとログ ファイルのサイズを記録します。これらのサイズを、データベース アップグレード テストの完了後のサイズと比較する必要があります。

  2. SQL Server で自動拡張が構成されていること、および SQL Server を実行するコンピュータにテストを正常に完了できるだけの十分なディスク領域があることを確認します(必要なディスク容量は、現在のサイト データベースのサイズによって異なります)。

  3. 必要に応じて、サイト データベースの SQL Server レプリケーションを無効にします。

  4. SMS 2003 サイト データベースを SMS サイト バックアップ保守タスクを使用してバックアップします。サイトを強制的に直ちにバックアップするには、コマンド プロンプトで net start sms_site_backup コマンドを実行します。

    注意

    または、SMS サイト サーバーおよび SQL Server 上のすべての SMS サービスを停止してから、SQL Server Enterprise Manager を使用して SMS サイト データベースをバックアップします。

  5. サイト データベースのバックアップを、SQL Server 2005 を実行している別のコンピュータにコピーします。

  6. SQL Server 2005 コンピュータに、バックアップと同じ名前の新しいデータベースを手動で作成し、データベースのバックアップをそこに復元します。

  7. コマンド プロンプトを開き、Configuration Manager セットアップ ファイル ディレクトリに移動して、setup.exe /testdbupgrade <データベース名> を入力します。

  8. システム ドライブのルートにある ConfigMgrPrereq.log ログ ファイルと ConfigMgrSetup.log ログ ファイルを表示し、テスト データベースのアップグレードに成功したかどうかを確認します。テスト アップグレード中に発生した問題は、実稼働サイト データベースをアップグレードする前にすべて解決する必要があります。

  9. SQL Server のデータ ファイルとログ ファイルのサイズを記録し、手順 1 で記録したサイズと比較します。これを基に、サイト データベースのアップグレードを成功させるために必要なディスク容量を判断できます。

参照:

タスク

SQL Server データベースのレプリケーションを無効にする方法

その他のリソース

アップグレードおよび相互運用性の Configuration Manager タスク

その他の情報については、「Configuration Manager 2007 Information and Support」 (Configuration Manager 2007 の情報とサポート) を参照してください。
ドキュメント チームに連絡するには、次のアドレスに電子メールを送信してください。 SMSdocs@microsoft.com.