ソフトウェア メータリングの実装のシナリオ例
適用対象: System Center Configuration Manager 2007, System Center Configuration Manager 2007 R2, System Center Configuration Manager 2007 R3, System Center Configuration Manager 2007 SP1, System Center Configuration Manager 2007 SP2
次の各セクションでは、以下の業務要件を満たすために Configuration Manager 2007 でソフトウェア メータリングを実装する方法のシナリオ例について示します。
企業ネットワークで、指定したソフトウェア アプリケーションの使用されているコピー数を確認する。
ネットワークで、指定したソフトウェア アプリケーションの未使用のコピーがあるかどうかを確認する。
指定したソフトウェア アプリケーションを定期的に使用しているユーザーを確認する。
このシナリオでは、企業内のアプリケーションを監視してアプリケーションの読み込み場所、使用頻度、および使用ユーザーを確認するために、カスタマがソフトウェア メータリングを使用する方法について例を示します。
Woodgrove Bank では、標準のオフィス生産性スイートとして Microsoft Office 2007 を導入しました。しかし、レガシ アプリケーションをサポートするために、システム上に多数の Microsoft Office Word 2003 を維持する必要があります。サポートおよびライセンス管理のコストを削減するには、レガシ アプリケーションが使用されなくなった場合に、これらの Word 2003 を削除する必要があります。また、レガシ アプリケーションを使用しているユーザーを特定する必要もあります。
John Woods は、Woodgrove Bank の IT システム マネージャです。Configuration Manager 2007 ソフトウェア メータリングを使用すると、前述の業務目標を達成できることがわかりました。Woods は、次の順序で作業することにしました。
行内の Configuration Manager 2007 サイトがソフトウェア メータリングに対応しているかどうかを確認します。7 日に 1 回行う既定のデータ コレクション スケジュールは変更しません。
行内のレガシ アプリケーションを監視するために、woodgrove.exe という名前の新しいソフトウェア メータリング規則を追加します。
7 日後、行内で Configuration Manager 2007 サイト内のクライアント コンピュータによって woodgrove.exe 実行可能ファイルの使用状況データのレポートが開始されます。
Woods は、アプリケーション woodgrove.exe が読み込まれているコンピュータを報告する Configuration Manager 2007 レポート "メータリングされたすべてのソフトウェア プログラムのインストール ベース" を使用します。
次に、ソフトウェア メータリング規則と 6 か月以内の日付を指定して、"指定した日以降、インストール済みのメータリングされたプログラムが実行されていないコンピュータ" レポートを使用します。このレポートでは、6 か月以内にこのプログラムを実行しなかった 30 台のコンピュータが特定されます。
各コンピュータの所有者に連絡し、レガシ アプリケーションを使用していないことを確認し、このアプリケーションと Word 2003 の両方をコンピュータから削除するように手配します。
メータリング レポートを週次で確認し続け、必要に応じて改善策を取ります。
これらの手順の詳細については、次のトピックを参照してください。