次の方法で共有


ConfigMgr 配布ポイントのプロパティ:マルチキャスト タブ

適用対象: System Center Configuration Manager 2007, System Center Configuration Manager 2007 R2, System Center Configuration Manager 2007 R3, System Center Configuration Manager 2007 SP1, System Center Configuration Manager 2007 SP2

Configuration Manager 2007 の [配布ポイントのプロパティ] ダイアログボックスの [マルチキャスト] タブを使用して、Configuration Manager サイト内の配布ポイントの設定を指定します。

注意

このトピックの情報は、Configuration Manager 2007 R2 と Configuration Manager 2007 R3 のみに該当します。

[マルチキャスト] タブには、次の要素があります。

  • マルチキャスト配布ポイントとして有効にする
    オペレーティング システム展開のマルチキャスト配布ポイントとして、このサイト システムを有効にします。このオプションはサーバー サイト システムでのみ使用できます。
  • データベースに接続するアカウントを指定します
    マルチキャスト構成の Configuration Manager 2007 データベース接続の作成時に使用する Windows ユーザー アカウントを指定します。

    • マルチキャスト サービス ポイントのコンピュータのアカウントを使用する: データベース接続アカウント設定に、マルチキャスト サービス ポイントのコンピュータ アカウントを使用することを指定します。

    • 別のアカウントを使用する: データベース接続アカウント設定に、[設定] ボタンを使用して指定した Windows ユーザー アカウントを使用することを指定します。

  • マルチキャスト アドレス
    マルチキャスト サーバー サイト システムとクライアント間の通信の IP アドレスを指定します。マルチキャスト IP アドレスの範囲は 239.0.0.0 ~ 239.255.255.255 です。マルチキャストの設定では、状況に応じて、マルチキャスト トラフィックがブロックされないようにファイアウォールおよびルーターを構成する必要があります。

    • [DHCP サーバーから IP アドレスを取得する]: マルチキャスト通信の IP アドレスを DHCP サーバーから取得するように指定します。

    • [次の範囲の IP アドレスを使用する]: IP アドレスを指定した範囲から割り当てるように指定します。

      • [開始]: マルチキャスト IP アドレスの範囲に使用する最初の IP アドレスを指定します。

      • [終了]: マルチキャスト IP アドレスの範囲に使用する最後の IP アドレスを指定します。

  • UDP ポート範囲
    マルチキャスト サイト サーバーがクラインアントとの通信に使用するユーザー データグラム プロトコル (UDP) ポート範囲を指定します。

    • [開始]: マルチキャスト通信に使用する最初の UDP ポート番号を指定します。

    • [終了]: マルチキャスト通信に使用する最後の UDP ポート番号を指定します。

    • UDP ポート番号の範囲は先頭と末尾の値も含みます。

    注意

    UDP ポート範囲に指定した UDP ポートは、配布ポイントと、マルチキャストを経由してオペレーティング システムを展開しようとするクライアント間のファイアウォール上で開いている必要があります。

  • スケジュールされたマルチキャストを有効にする
    マルチキャスト スケジュールを有効にし、マルチキャスト スケジュール設定を指定します。スケジュールされたマルチキャストを有効にすると、最初の要求からの待ち時間が制限を超えるか、配布ポイントで受信されるセッション要求数が最小になると、マルチキャストが開始されます。

    • [セッション開始の待ち時間]: マルチキャストが開始するまで待つ最大分数を指定します。

    • [最小セッションサイズ]: スケジュールされたマルチキャスト セッションが開始するまでに必要なセッションの最小クライアント数を指定します。

    スケジュールされたマルチキャストでは、クライアントが [セッション開始の待ち時間] 値または [クライアントの最小数] 値に達するまで待機して、パッケージのダウンロードを開始する必要があります。新しいマルチキャストの開始を待機しない配布は自動キャストと呼ばれ、クライアントはただちにダウンロードを開始できます。マルチキャストが既に進行中の場合は、クライアントはマルチキャストに参加し、パッケージをダウンロードしてから、不足しているすべてのパッケージ部分をダウンロードします。オートキャストを使用してオペレーティング システム パッケージを展開すると消費される帯域幅が増加する可能性がありますが、クライアントは展開の開始を待つ必要がありません。

  • 転送速度
    マルチキャストに使用されるネットワークの転送速度を指定します。各速度では、最大転送ウィンドウ サイズ、転送キャッシュ サイズ、ブロック サイズなど、指定した速度でパフォーマンスを最適化するための設定が可能です。

    レジストリを編集して設定をカスタマイズする場合は、[カスタム] を選択します。変更する設定が 1 つだけである場合でも、まず必要なプロファイルをカスタム プロファイルにコピーして、カスタム プロファイルを作成する必要があります。レジストリ設定は HKEY_LOCAL_MACHINE \ SYSTEM \ CurrentControlSet \ Services \ WDSServer \ Providers \ Multicast \ プロファイルにあります。提供されている他のプロファイルを変更しないでください。

  • 最大クライアント数
    マルチキャスト対応配布ポイントが、すべてのマルチキャスト セッションで同時に対処可能な最大クライアント数を指定します。最大を超える展開を要求するクライアントは、このサーバーからマルチキャスト配布を受け取らず、他の配布ポイントかプロトコルを試行することになります。
  • OK
    変更を保存してダイアログ ボックスを閉じます。
  • キャンセル
    変更を保存せずにダイアログ ボックスを閉じます。
  • 適用
    変更を保存してダイアログ ボックスを開いたままにします。
  • ヘルプ
    ダイアログ ボックスのこのタブに関するヘルプ トピックを開きます。

参照:

タスク

オペレーティング システムの展開でマルチキャストを有効にする方法

概念

オペレーティング システムの展開におけるマルチキャストの構成について
オペレーティング システムの展開におけるマルチキャストの前提条件

その他の情報については、「Configuration Manager 2007 Information and Support」 (Configuration Manager 2007 の情報とサポート) を参照してください。
ドキュメント チームに連絡するには、次のアドレスに電子メールを送信してください。 SMSdocs@microsoft.com.