帯域外管理を使用してコンピュータを電源オンまたは再起動する方法
適用対象: System Center Configuration Manager 2007 R2, System Center Configuration Manager 2007 R3, System Center Configuration Manager 2007 SP1, System Center Configuration Manager 2007 SP2
AMT に対応しているコンピュータの場合は、Configuration Manager 2007 SP1 以降ではコンピュータの電源をオンにしたり、再起動したりできます。選択したコレクションに含まれる 1 台または複数台のコンピュータの電源をオンにしたり、再起動したりできます。Configuration Manager 2007 SP2 以降では、コレクションに含まれるすべてのコンピュータの電源をオンにすることもできます。電源オンと再起動の電源管理操作は、Configuration Manager コンソールおよび帯域外管理コンソールから実行できます。
注意
このトピックの情報は、Configuration Manager 2007 SP1 のみに適用されます。
帯域外管理コンソールを使用してコンピュータの電源オンや再起動を実行する場合は、コンピュータの電源オンまたは再起動時に実行するブート操作も選択できます。使用できるブート オプションは、コンピュータがサポートしている機能によって異なりますが、通常、以下のようなオプションが含まれます。
通常どおりにブート
CD または DVD のローカル ドライブからブート
ローカル ハード ドライブからブート
IDE リダイレクト場所からブート
ネットワークからブート
BIOS までブート
注意
BIOS パスワードが構成されているコンピュータの電源オンや再起動を実行する場合、既定では、コンピュータは、電源がオンになるか再起動されるまで、パスワードの入力を待機します。コンピュータが、AMT 管理用の BIOS パスワードのバイパスをサポートしている場合 (この設定は、コンピュータの製造元によって異なります)、[帯域外管理のプロパティ] の[AMT 設定] タブまたは帯域外管理コンソールで [BIOS パスワードをバイパスする] を選択すると、電源オンまたは再起動操作を実行した後にコンピュータを起動できるようになります。
また、ソフトウェアの更新の展開用に構成された期限の前や、ソフトウェアの配布やタスク シーケンスなどの必須提供情報の構成済みスケジュールの前にコンピュータの電源をオンにすることもできます。
Configuration Manager コンソールを使用してコンピュータの電源をオンにし、電源オン コマンドを送信してスケジュールされたアクティビティに対してコンピュータをウェイクアップするときは、パケットは常に帯域外サービスポイントから送信されます。帯域外管理コンソールを使用してコンピュータの電源をオンにするときは、パケットは帯域外管理コンソールを実行するコンピュータから送信されます。ターゲット コンピュータが帯域外サービスポイントから WAN リンクを経由する場合は、WAN 経由のトラフィックを避けるために、帯域外管理コンソールをターゲット コンピュータのローカル コンピュータから使用することを検討します。
注意
コンピュータの再起動は、オペレーティング システムが応答しない場合のトラブルシューティングでのみ、最後の手段として実行してください。コンピュータの再起動は、再起動ボタンを押したときと同じ状態になり、オペレーティング システムが正常にシャットダウンされず、保存されていない作業結果が失われ、ログオンしたユーザーに再起動コマンドが通知されません。
コンピュータの電源をオンまたは再起動するには、次の手順に従います。
Configuration Manager コンソールから個々のコンピュータの電源をオンまたは再起動するには
Configuration Manager コンソールで、[System Center Configuration Manager]、[サイト データベース]、[コンピュータの管理]、[コレクション] の順に移動します。
いずれかのコレクションから、電源オンまたは再起動する 1 台以上のコンピュータを選択し、[帯域外管理] を右クリックして [電源管理] をクリックします。
注意
リソースが AMT に対してプロビジョニングされている場合にのみ、そのリソースに対して [電源管理] オプションを使用できます。
[電源管理] ダイアログ ボックスで、コンピュータの電源がオフの場合は [電源オン] を選択し、コンピュータが動作している場合は [コンピュータの再起動] を選択して [OK] をクリックします。
Configuration Manager コンソールから、コレクションに含まれるすべてのコンピュータの電源をオンにしたり、再起動したりするには (Configuration Manager 2007 SP2 以降)
Configuration Manager コンソールで、[System Center Configuration Manager]、[サイト データベース]、[コンピュータの管理]、[コレクション] の順に移動します。
電源をオンにする AMT ベースのコンピュータまたは再起動する AMT ベースのコンピュータを含んでいるコレクションを右クリックし、[帯域外管理]、[電源管理] の順にクリックします。
[電源管理] ダイアログ ボックスで、コンピュータの電源がオフの場合は [電源オン] を選択し、コンピュータが動作している場合は [コンピュータの再起動] を選択して [OK] をクリックします。
帯域外管理コンソールを使用して 1 台のコンピュータの電源オンまたは再起動を実行するには
帯域外管理コンソールを使用してリソースに接続します。
[電源管理] をクリックします。
コンピュータの電源オンまたは再起動後に、既定の構成とは異なるブート オプションを使用する場合は、[ブート オプション] ボックスの一覧から選択します。
IDE リダイレクトを使用するブート オプションを選択した場合は、[ローカル ドライブからブートする] または [ファイルからブートする] をクリックし、指定したオプションに関連する既定値がコンピュータに対して適切であることを確認します。別の値を使用する場合は、ローカル ドライブのドロップダウン メニューをクリックするか、[参照] をクリックして、使用するイメージ ファイルを格納しているパスとファイル名を選択します。
注意
オプションの [ローカル ドライブからブートする] または [ファイルからブートする] を使用するには、[帯域外管理のプロパティ] の[AMT 設定] タブで [Serial over LAN と IDE リダイレクトを有効にする] オプションをオンにする必要があります。
[BIOS パスワードをバイパスする] と [リモート キーボードをロックする] のオプションが、AMT ベースのコンピュータでサポートされている場合は、必要に応じてオンにします。
コンピュータが電源オフの場合は [電源オン] をクリックし、コンピュータが動作している場合は [コンピュータの再起動] をクリックします。
ソフトウェアの更新の展開用に構成済みの期限および必須提供情報用に構成済みのスケジュールより前にコンピュータの電源をオンにするには
スケジュールされたウェイクアップ アクティビティ用の電源オン コマンドを送信するようにサイトが構成されていることを確認します。詳細については、「スケジュールされたウェイクアップ アクティビティ用の電源オン コマンドを帯域外管理を使用して送信するようにサイトを構成する方法」を参照してください。
ウェイクアップ用にスケジュールされたアクティビティを構成します。詳細については、以下を参照してください。
参照:
タスク
帯域外管理を使用してコンピュータの BIOS 設定を構成する方法
コンピュータを AMT 用にプロビジョニングする方法
帯域外管理を使用してコンピュータのコマンド、修復ユーティティ、または診断アプリケーションを実行する方法
帯域外管理コンソールの実行方法
帯域外管理を使用してコンピュータのファームウェアを更新する方法
その他のリソース
その他の情報については、「Configuration Manager 2007 Information and Support」 (Configuration Manager 2007 の情報とサポート) を参照してください。
ドキュメント チームに連絡するには、次のアドレスに電子メールを送信してください。 SMSdocs@microsoft.com.