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SQL Reporting Services にレポート モデルを作成する手順 - 詳細

  • [アーティクル]

適用対象: System Center Configuration Manager 2007 R2, System Center Configuration Manager 2007 R3

このトピックにある手順を使用して、サイトのユーザーが Configuration Manager 2007 R2 データベースの複数のビューのデータに基づいてモデルベースのレポートのアドホック レポートを作成するために使用する詳細レポート モデルを作成します。 クライアント コンピュータとそれらのコンピュータにインストールされているオペレーティング システムに関する情報をレポートの作成者に対して示すためのレポート モデルを作成します。 この情報は、Configuration Manager 2007 データベースの次のビューから取得します。

  • V_R_System—クライアント コンピュータとその Configuration Manager 2007 クライアントに関する情報が含まれています。

  • V_GS_OPERATING_SYSTEM—クライアント コンピュータにインストールされているオペレーティング システムに関する情報が含まれています。

前述のビューから選択した項目は 1 つのリストにまとめられ、フレンドリ名が与えられ、その後アドホック レポートへの統合のためにレポート ビルダでレポートの作成者に対して表示されます。

注意

このトピックの情報は、Configuration Manager 2007 R2 と Configuration Manager 2007 R3 のみに該当します。

これらの手順を実行するコンピュータに SQL Server Business Intelligence Development がインストールされており、このコンピュータからネットワークで Reporting Services ポイント サーバーに接続できることを確認します。 SQL Server Business Intelligence Development Studio の詳細については、SQL Server のドキュメントを参照してください。

レポート モデルを作成するには、次の作業を実行する必要があります。

  • レポート モデル プロジェクトを作成する—レポート モデル プロジェクトは、レポート モデルに保管される情報のコンテナです。

  • レポート モデルのデータ ソースを定義する—レポート モデルのデータ ソースは、レポート作成に使用される Configuration Manager データベースについての詳細を指定します。

  • レポート モデルのデータ ソース ビューを定義する—データ ソース ビューは、レポート モデルに使用されているビューに関する情報が含まれた XML ファイルです。 データ ソース ビューを使って、レポートの作成者に表示するための Configuration Manager データベースのビューのサブセットを作成することができます。 この構造を単純化して、一覧の形でレポートの作成者にデータを表示することができます。

  • データ ソース ビュー内の各関係を定義する—データ ソース ビューを変更して SQL のビューの要素を組み合わせて一覧にまとめ、レポート作成者に表示することができます。

  • レポート モデルを作成する—レポート モデル ウィザード で指定されたデータ ソース ビューからレポート モデルを作成します。

  • レポート モデルを変更する—レポート モデル内のオブジェクトの名前を変更して、よりフレンドリな名前をつけることができます。

  • レポート モデルを発行する—レポート モデルを展開すると、SQL Reporting Services レポート サーバーにレポートがコピーされ、使用できるようになります。 この展開が完了すると、SQL Reporting Services のWeb サイトからのみレポートを実行することができるようになります。

  • レポート モデルを Configuration Manager コンソールに展開する—Configuration Manager コンソールから直接レポートを作成する前に、追加の手順を完了して必要なレポート モデルを使用できるようにする必要があります。 詳細については、「Configuration Manager にレポート モデルを展開する手順」を参照してください。

レポート モデル プロジェクトを作成するには

  1. Windows のスタート メニューから、 ［Microsoft SQL Server 2005］、 ［SQL Server Business Intelligence Development Studio］ の順にクリックします。

  2. Microsoft Visual Studio  2005 で ［SQL Server Business Intelligence Development Studio］ を開いたら、 ［ファイル］、 [新規作成]、 ［プロジェクト］ の順にクリックします。

  3. ［新しいプロジェクト］ ダイアログ ボックスの ［テンプレート］ リストで ［レポート モデル プロジェクト］ を選択します。

  4. [名前] フィールドに「Advanced_Model」と入力します。

  5. [場所] フィールドで、レポート モデルのファイルを保管するフォルダを指定します。

  6. レポート モデル プロジェクトを作成するには、 ［OK］ をクリックします。

  7. Advanced_Model ソリューションが作成され、 [ソリューション エクスプローラ] ウィンドウに表示されます。

    注意

    [ソリューション エクスプローラ] ウィンドウが表示されない場合は、[表示]、 [ソリューション エクスプローラ] の順にクリックします。

レポート モデル用のデータ ソースを定義するには

  1. SQL Server Business Intelligence Development Studio の ［ソリューション エクスプローラ］ ウィンドウで ［データ ソース］ を右クリックし、［新しいデータ ソースの追加］ をクリックします。

  2. ［データ ソース ウィザードへようこそ］ ページで ［次へ］ をクリックします。

  3. ［接続の定義方法を選択します］ ページで ［既存の接続または新しい接続に基づいてデータ ソースを作成する］ が選択されていることを確認し、 ［新規作成］ をクリックします。

  4. ［接続マネージャ］ ダイアログ ボックスで、データ ソースに対して次の接続プロパティを指定します。

    1. [サーバー名] — Configuration Manager 2007 データベース サーバーの名前を入力するか、ドロップダウン リストから選択します。 既定のインスタンスではなく、名前が付けられたインスタンスを使用している場合、「<データベース サーバー>\<インスタンス名>」の形式を使用します。

    2. ［Windows 認証を使用する］ を選択します。

    3. ［データベース名の選択または入力］ リストで、Configuration Manager 2007 データベースの名前を選択します。

  5. データベース接続が正常に確立されたことを確認するには、［接続テスト］ をクリックします。

  6. 接続が正常に確立された場合、［OK］ をクリックして ［接続マネージャー］ ダイアログ ボックスを閉じます。 接続が正常に確立されない場合は、入力した情報が正しいことを確認して、［接続テスト］ を再度クリックします。

  7. ［接続の定義方法を選択します］ ページで ［既存の接続または新しい接続に基づいてデータ ソースを作成する］ が選択されており、さらに、直前に指定したデータ ソースが ［データ接続］ リスト ボックスで選択状態になっていることを確認し、［次へ］ をクリックします。

  8. [データ ソース名] フィールドに「Advanced_Model」と入力し、[完了] をクリックします。 これで、[ソリューション エクスプローラ] の [データ ソース] ノードの下に、データ ソースAdvanced_Model.ds が表示されます。

レポート モデル用のデータ ソース ビューを定義するには

  1. ［ソリューション エクスプローラ］ で ［データ ソース ビュー］ を右クリックし、［新しいデータ ソース ビューの追加］ をクリックします。

  2. ［データ ソース ビュー ウィザードへようこそ］ ページで ［次へ］ をクリックします。 ［データ ソースの選択］ ページが表示されます。

  3. [リレーショナル データ ソース] ウィンドウで、"Advanced_Model データ ソースが選択されていることを確認し、[次へ] をクリックします。

  4. [テーブルとビューの選択] ページの [使用できるオブジェクト] リストで、レポート モデルで使用する以下のビューを選択します。

    1. dbo.v_R_System

    2. dbo.v_GS_OPERATING_SYSTEM

    各ビューを選択した後、> をクリックして、オブジェクトを [含まれているオブジェクト] リストに転送します。

    注意

    [使用できるオブジェクト] リストのビューを検索するには、リスト上部にある名前のヘッダーをクリックして、オブジェクトをアルファベット順に並べ替えます。

  5. [名前の一致] ダイアログ ボックスが表示された場合は、規定値をそのまま使用し、[次へ] をクリックします。

  6. 必要なオブジェクトを選択したら、 [次へ] をクリックして、「Advanced_Model」と [名前] フィールドに入力します。

  7. ［完了］ をクリックします。Advanced_Model.dsv データ ソース ビューが、[ソリューション エクスプローラ] の [データ ソース ビュー] フォルダに表示されます。

データ ソース ビュー内の各関係を定義するには

  1. [ソリューション エクスプローラ] で Advanced_Model.dsv をダブルクリックして、デザイン ウィンドウを開きます。

  2. [v_R_System] ウィンドウのタイトル バーを右クリックして、 [テーブルの置き換え]、 [新しい名前付きクエリの使用] の順にクリックします。

  3. [名前付きクエリの作成] ダイアログ ボックスで、テーブルの追加アイコンをクリックします。

  4. [テーブルの追加] ダイアログ ボックスで [ビュー] タブをクリックして、一覧からV_GS_OPERATING_SYSTEM を選択し、 [追加] をクリックします。

  5. [閉じる] をクリックして [テーブルの追加] ダイアログ ボックスを閉じます。

  6. [名前付きクエリの作成] ダイアログ ボックスで、次の項目を指定します。

    1. ［名前］:「Advanced_Model」という名前を指定します。

    2. ［説明］:「Reporting Services レポート モデルの例」という説明を指定します。

  7. v_R_System ウィンドウで、オブジェクトの一覧から以下の項目を選択して、レポート モデルに表示させます。

    1. ResourceID

    2. ResourceType

    3. Active0

    4. AD_Domain_Name0

    5. AD_SiteName0

    6. Client0

    7. Client_Type0

    8. Client_Version0

    9. CPUType0

    10. Hardware_ID0

    11. User_Domain0

    12. User_Name0

    13. Netbios_Name0

    14. Operating_System_Name_and0

  8. [v_GS_OPERATING_SYSTEM] ボックスで、オブジェクトの一覧から以下の項目を選択して、レポート モデルに表示させます。

    1. ResourceID

    2. Caption0

    3. CountryCode0

    4. CSDVersion0

    5. Description0

    6. InstallDate0

    7. LastBootUpTime0

    8. Locale0

    9. Manufacturer0

    10. Version0

    11. WindowsDirectory0

  9. これらのオブジェクトを 1 つのリストとしてレポート作成者に表示するには、結合を使用して、2 つのリストまたは各ビューの共通の関係を指定する必要があります。 両方のビューに表示されるオブジェクトの ResourceID を使って、2 つのビューを結合することができます。

  10. [v_R_System] ウィンドウで、ResourceID オブジェクトをクリックしたまま [v_GS_OPERATING_SYSTEM] ウィンドウの ResourceID オブジェクトにドラッグします。

  11. ［OK］ をクリックします。

  12. [Advanced_Model] ウィンドウが [v_R_System] ウィンドウと置き換えられ、そこに v_R_System および v_GS_OPERATING_SYSTEM ビューのレポート モデルに必要なオブジェクトがすべて含まれます。 これでデータ ソース ビュー デザイナから [v_GS_OPERATING_SYSTEM] ウィンドウを削除することができます。 [v_GS_OPERATING_SYSTEM] ウィンドウのタイトル バーを右クリックして、[DSV からテーブルを削除] をクリックします。 [オブジェクトの削除] ダイアログ ボックスで、 [OK] をクリックしてこの操作を確認します。

  13. [ファイル] をクリックして、 [すべて保存] をクリックします。

レポート モデルを作成するには

  1. ［ソリューション エクスプローラ］ で ［レポート モデル］ を右クリックし、［新しいレポート モデルの追加］ をクリックします。

  2. ［レポート モデル ウィザードへようこそ］ ページで ［次へ］ をクリックします。

  3. ［データ ソース ビューの選択］ ページの ［使用できるデータ ソース ビュー］ リストで Advanced_Model.dsv が選択されていることを確認し、[次へ] をクリックします。

  4. ［レポート モデル生成ルールの選択］ ページで既定値をそのまま使用し、 ［次へ］ をクリックします。

  5. ［モデルの統計の収集］ ページで ［生成の前にモデルの統計を更新する］ が選択されていることを確認し、 ［次へ］ をクリックします。

  6. [ウィザードの完了] ページで [名前] フィールドに Advanced_Model が表示されていることを確認します。

  7. ウィザードを完了してレポート モデルを作成するには、 ［実行］ をクリックします。

  8. ウィザードを終了するには、 ［完了］ をクリックします。

  9. レポート モデルがデザイン ウィンドウに表示されます。

レポート モデルを変更するには

  1. SQL Server Business Intelligence Development Studio のレポート モデル デザイン ビューで、オブジェクト名を右クリックして、 [名前の変更] をクリックします。

  2. 選択したオブジェクトの新しい名前を入力して、Enter キーを押します。 たとえば、オブジェクトを Windows Service Pack のバージョンが分かるように、オブジェクトを "CSD_Version_0" という名前に変更することができます。

  3. オブジェクトの名前の変更が完了したら、 [ファイル] をクリックして [すべて保存] をクリックします。

レポート モデルを発行するには (SQL Reporting Services での使用向け)

  1. [ソリューション エクスプローラ] で Advanced_Model.smdl を右クリックして、 [展開] をクリックします。

  2. [SQL Server Business Intelligence Development Studio] ウィンドウの左下隅で展開ステータスを確認します。 展開が完了したら、[配置正常終了] と表示されます。 展開が失敗すると、[出力] ウィンドウに失敗の原因が表示されます。 これで新しいレポート モデルが SQL Reporting Services の Web サイトから使用可能になります。

  3. [ファイル]、 [すべて保存] の順にクリックして、SQL Server Business Intelligence Development Studio を閉じます。

レポート モデルを Configuration Manager に展開するには

  1. Configuration Manager での使用向けにレポート モデルを展開するには、「Configuration Manager にレポート モデルを展開する手順」を参照してください。

参照:

タスク

SQL Reporting Services にモデル ベースのレポートを新規作成する方法
SQL Reporting Services に SQL ベースのレポートを新規作成する方法
SQL Reporting Services にレポート モデルを作成する手順 - 簡易
Configuration Manager にレポート モデルを展開する手順

概念

SQL Reporting Services のレポート モデルについて
SQL Reporting Services の管理者チェックリスト

その他のリソース

Configuration Manager 2007 R2 の SQL Reporting Services

その他の情報については、「Configuration Manager 2007 Information and Support」 (Configuration Manager 2007 の情報とサポート) を参照してください。
ドキュメント チームに連絡するには、次のアドレスに電子メールを送信してください。 SMSdocs@microsoft.com.