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ユーザー状態移行にハード リンク移行を使用する方法

適用対象: System Center Configuration Manager 2007 R2, System Center Configuration Manager 2007 R3, System Center Configuration Manager 2007 SP1, System Center Configuration Manager 2007 SP2

Microsoft System Center Configuration Manager 2007 SP2 ハードリンク移行は、古いオペレーティング システムが削除され、新しいオペレーティング システムがインストールされても、コンピュータにユーザー状態のデータを維持します。これは、コンピュータ上のオペレーティング システムをアップグレードするというシナリオに最適です。ハードリンク移行ストアを使用すると、移行パフォーマンスが改善され、移行の新しいオプションが有効になり、ハードディスクの活用と展開にかかるコストが削減されます。ユーザー状態移行ツール (USMT) 4.0 は Configuration Manager 2007 SP2 に含まれていて、ユーザー状態移行用のハードリンク移行ストアをサポートしています。

注意

このトピックの情報は、Configuration Manager 2007 SP2 のみに適用されます。

ユーザー状態のハードリンク移行は [タスク シーケンス変数の設定] タスク シーケンス アクションを使用することで有効になります。状態のハードリンク移行には次の表に記載される変数が必要です。

タスク シーケンス変数 説明と設定

OSDStateStorePath

ユーザー状態ストアへのパスを定義します。これはローカル ドライブ上のパスでなければなりません。

OSDMigrateAdditionalCaptureOptions

ストアがハードリングを使用して移行されるように指定します。/nocompress /hardlink を含める必要があります。

OSDMigrateAdditionalRestoreOptions

ストアがハードリングを使用して移行されるように指定します。/nocompress /hardlink を含める必要があります。

注意

ユーザー状態を格納するコマンドは、32 ビットか 64 ビットのオペレーティング システム専用のコマンドです。同じタスク シーケンスが 32 ビットのオペレーティング システムと 64 ビットのオペレーティング システムの両方に展開されている場合にのみ、タスク シーケンスの条件設定が必要です。USMT ネイティブ アクションにより、ユーザーに適したオペレーティング システムの種類が決まります。これは明示的なコマンドであるため、フォルダ パスが必要です。次の手順でハードリンク移行を、すでにユーザー状態移行が含まれているタスク シーケンスに追加します。

32 ビットのオペレーティング システムにハードリンク移行を使用する方法

  1. Configuration Manager コンソールで、[System Center Configuration Manager]、[サイト データベース]、[コンピュータの管理]、[オペレーティング システムの展開]、[タスク シーケンス] の順に移動します。

  2. ハードリンクを使用してユーザー状態のキャプチャを含めるタスク シーケンスを右クリックし、[編集] を選択します。

  3. タスク シーケンス エディタで、ユーザー状態ストアの手順の前にタスク シーケンス手順を選択し、[追加] をクリックし、[全般] に移動してから [タスク シーケンス変数の設定] をクリックします。ハードリンク移行の [タスク シーケンス変数] と [値] を追加します。それぞれのタスク シーケンス変数に対してこれを繰り返します。

  4. タスク シーケンス エディタで、[追加] をクリックし、[全般] に移動してから [コマンド ラインの実行] をクリックします。

  5. [コマンド ライン] フィールドに x86\usmtutils.exe /rd %OSDStateStorePath% を入力します。

  6. [パッケージ] チェック ボックスを選択します。

  7. [パッケージの選択] ダイアログ ボックスで、USMT 4.0 パッケージを参照し、[OK] をクリックします。

  8. タスク シーケンスを x86 オペレーティング システムと x64 オペレーティング システムの両方に展開するときは、[オプション] タブで [条件の追加] をクリックし、[オペレーティング システムのバージョン] を選択してから x86 オペレーティング システムのバージョンを選択して、タスク シーケンスの対象にするオペレーティング システムを指定します。

  9. USMT がユーザー状態を復元したら、ハードリンク データを削除する必要があります。これは、USMT 4.0 パッケージの一部である USMTUTILS.exe により実行されます。

64 ビットのオペレーティング システムにハードリンク移行を使用する方法

  1. Configuration Manager コンソールで、[System Center Configuration Manager]、[サイト データベース]、[コンピュータの管理]、[オペレーティング システムの展開]、[タスク シーケンス] の順に移動します。

  2. ハードリンクを使用してユーザー状態のキャプチャを含めるタスク シーケンスを右クリックし、[編集] を選択します。

  3. タスク シーケンス エディタで、ユーザー状態ストアの手順の前にタスク シーケンス手順を選択し、[追加] をクリックし、[全般] に移動してから [タスク シーケンス変数の設定] をクリックします。ハードリンク移行の [タスク シーケンス変数] と [値] を追加します。それぞれのタスク シーケンス変数に対してこれを繰り返します。

  4. タスク シーケンス エディタで、[追加] をクリックし、[全般] に移動してから [コマンド ラインの実行] をクリックします。

  5. [コマンド ライン] フィールドに amd64\usmtutils.exe /rd %OSDStateStorePath% を入力します。

  6. [パッケージ] チェック ボックスを選択します。

  7. USMT 4.0 パッケージを参照します。

  8. タスク シーケンスを x86 オペレーティング システムと x64 オペレーティング システムの両方に展開するときは、[オプション] タブで [条件の追加] をクリックし、[オペレーティング システムのバージョン] を選択してから x64 オペレーティング システムのバージョンを選択して、タスク シーケンスの対象にするオペレーティング システムを指定します。

  9. USMT がユーザー状態を復元したら、ハードリンクを削除する必要があります。これは、USMT 4.0 パッケージの一部である USMTUTILS.exe により実行されます。

参照:

タスク

ユーザー状態のキャプチャおよび回復方法

その他の情報については、「Configuration Manager 2007 Information and Support」 (Configuration Manager 2007 の情報とサポート) を参照してください。
ドキュメント チームに連絡するには、次のアドレスに電子メールを送信してください。 SMSdocs@microsoft.com.