保護グループの定義
適用対象: System Center Data Protection Manager 2010
"保護グループ" とは、ボリューム、共有、Exchange Server ストレージ グループなど、共通の保護構成を持つデータ ソースの集合です。保護グループ内のデータ ソースは、"保護グループ メンバー" または単純にメンバーと呼ばれます。保護グループの構成には、データのバックアップ先 (ディスクまたはテープ)、保護されたコンピューターのライブ データとレプリカを同期する頻度とレプリカの回復ポイントを作成するタイミングを指定する保護スケジュール、および送信中の圧縮や毎日の整合性チェックなどのパフォーマンス オプションがカプセル化されます。
組織のビジネス要件、ネットワーク パフォーマンス、およびデータの特性を考慮したうえで、データを保護グループに分類する方法を決定する必要があります。たとえば、データの変更頻度やデータ サイズの増大速度、失われた直前の状態でデータを回復することがどれほど重要かといった点を考慮します。また、必要に応じて、データをテープにバックアップする頻度、暗号化または圧縮する必要があるデータ、および使用するバックアップ コピーの数なども検討します。通常、類似した特性を持つデータを同じグループに分類することをお勧めします。
DPM の記憶域レイアウトを設計する場合は、一連の入力要素に基づいて記憶域容量の要件を策定することに特化した Storage Calculator を使用できます。詳細については、「DPM の Storage Calculator」(https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=180658) (英語) を参照してください。
次の表に、Microsoft System Center Data Protection Manager (DPM) で保護されるデータ ソース、および DPM を使用して回復できるデータのレベルを示します。
製品 | 保護できるデータ | 回復できるデータ |
---|---|---|
|
ストレージ グループ |
|
Exchange Server 2010 |
Exchange データベース |
|
|
|
|
Microsoft Office SharePoint Server (MOSS) 2007 |
|
|
Windows SharePoint Services (WSS) 3.0 |
|
|
|
ファーム |
注意 詳細なレベルの回復は、回復ファームなしで実行できます。 |
|
|
|
Microsoft Virtual Server 2005 R2 SP1 |
|
|
x64 ベース バージョンの Windows Server 2008 R2 における Microsoft Hyper-V |
次のように展開された Hyper-V の仮想マシン :
|
|
x64 ベース バージョンの Windows Server 2008 における Microsoft Hyper-V |
次のように展開された Hyper-V の仮想マシン :
|
|
次のオペレーティング システムを実行するクライアント コンピューター (デスクトップおよびラップトップ) :
|
|
|
Windows Server 2008 および Windows Server 2003 を実行するコンピューターのベア メタル回復 (BMR) 注意 Windows Server 2003 を実行するコンピューター上で BMR 操作を実行するには、DPM システム回復ツール (SRT) をインストールします。 |
BMR |
BMR およびシステム状態 |
Windows Server 2008 および Windows Server 2003 を実行するコンピューターのシステム状態 |
システム状態 |
システム状態 |
保護グループに追加されたデータ ソースを、保護グループのメンバーと呼びます。データの保護を開始するには、少なくとも 1 つの保護グループを作成しておく必要があります。保護グループの詳細については、「保護グループの計画」(https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=179370) (英語) を参照してください。