エンド ユーザー回復を有効にする方法
適用対象: System Center Data Protection Manager 2010
エンド ユーザー回復では、ユーザーがファイルの回復ポイントを取得して、ファイル データを個別に回復できます。エンド ユーザー回復を有効にするには、Active Directory ドメイン サービスをエンド ユーザー回復に対応するように構成し、DPM サーバーでエンド ユーザー回復機能を有効にし、クライアント コンピューターにシャドウ コピー クライアント ソフトウェアをインストールします。
重要
DPM では、エンド ユーザーに対して短期間のディスク ベースの回復のみをサポートしています。
以下の手順には、Active Directory ドメイン サービスを構成する方法およびファイル データ ソースのエンド ユーザー回復を有効にする方法が示されています。
注意
ユーザーが以前のバージョンのファイルを個別に回復するには、ユーザーのコンピューターに DPM シャドウ コピー クライアント ソフトウェアをインストールしておく必要があります。詳細については、「シャドウ コピー クライアント ソフトウェアをインストールする方法」を参照してください。
ユーザーがドメインのスキーマおよびドメイン管理者である場合、Active Directory ドメイン サービスを構成して DPM サーバーでエンド ユーザー回復を有効にするには
DPM 管理者コンソールで、[操作] メニューの [オプション] をクリックします。
[オプション] ダイアログ ボックスの [エンド ユーザー回復] タブで、[Active Directory の構成] をクリックします。
[Active Directory の構成] ダイアログ ボックスで、[現在の資格情報を使用する] を選択するか、スキーマとドメインの両方の管理者権限を持つアカウントのユーザー名とパスワードを入力し、[OK] をクリックします。
確認および通知のメッセージで、[はい] をクリックし、[OK] をクリックします。
Active Directory ドメイン サービスの構成が完了したら、[エンド ユーザー回復を有効にする] チェック ボックスをオンにし、[OK] をクリックします。
ユーザーがドメインのスキーマおよびドメイン管理者でない場合、Active Directory ドメイン サービスを構成して DPM サーバーでエンド ユーザー回復を有効にするには
スキーマとドメインの両方の管理者権限を持つユーザーに、DPM サーバーと同じドメインのメンバーの Windows Server 2003 コンピューターで <ドライブ :>\Program Files\Microsoft Data Protection Manager\DPM\End User Recovery\DPMADSchemaExtension.exe を実行して Active Directory スキーマを構成するように指示します。
注意
保護されるコンピューターと DPM が別のドメインにある場合、他のドメインで DPMADSchemaExtension.exe ツールを実行して、スキーマを拡張する必要があります。
[Data Protection Manager コンピューター名の入力] ダイアログ ボックスで、Active Directory ドメイン サービスでエンド ユーザー回復のデータを必要とするコンピューターの名前を入力し、[OK] をクリックします。
Active Directory ドメイン サービスでエンド ユーザー回復のデータを必要とする DPM コンピューターの DNS ドメイン名を入力し、[OK] をクリックします。
[Data Protection Manager の Active Directory 構成] ダイアログ ボックスで、[OK] をクリックします。
DPM 管理者コンソールで、[操作] メニューの [オプション] をクリックします。
[オプション] ダイアログ ボックスの [エンド ユーザー回復を有効にする] タブで、[エンド ユーザー回復を有効にする] オプションのチェック ボックスをオンにして、[OK] をクリックします。