障害回復

適用対象: System Center Data Protection Manager 2010

System Center Data Protection Manager (DPM) を使用して次の操作を実行することにより、障害回復に備えることができます。

  1. **保護されるコンピューターのシステム状態をバックアップする。**DPM を使用すると、コンピューターのシステム情報を保護でき、障害の発生後にコンピューターをバックアップすることもできます。基本的に、システムの保護は、コンピューター上のオペレーティング システム ファイル、アプリケーション ファイル、およびユーザー ファイルまたはデータ ファイルに関連しています。
    DPM では、システム保護データ ソースを、ベア メタル回復 (BMR) およびシステム状態の保護という 2 つのコンポーネントとして処理します。

    • BMR では、オペレーティング システム ファイルと、重要なボリューム上のすべてのデータ (ユーザー データを除く) を保護しています。

    • システム状態の保護では、オペレーティング システム ファイルを保護しています。

    DPM では、Windows Server バックアップ (WSB) を使用して、システム状態のバックアップおよび BMR のバックアップを実行します。回復のために、DPM でバックアップを取得したら、WSB を使用して DPM で回復を実行します。

  2. セカンダリ DPM サーバーを追加する。 "セカンダリ DPM サーバー" により、ファイルおよびアプリケーション データ ソースを直接保護している DPM サーバーである "プライマリ DPM サーバー" のデータベースとレプリカを保護し、復元することができます。保護されるコンピューターをセカンダリ DPM サーバーから直接復元できます。セカンダリ DPM サーバーにより、プライマリ DPM サーバーが使用可能になるまでコンピューターを保護することもできます。

    - または -

    **DPM データベースをテープにバックアップする。**DPM サーバーを使用してサーバーのデータベースをテープ ライブラリにバックアップするか、サードパーティ ソフトウェアを使用してデータベースをテープまたはリムーバブル メディアにバックアップできます。DPM データベースをバックアップすると、DPM の再インストール後に保護グループの構成を復元できます。

    重要

    上記の選択肢のうち、最大限の保護を実現するのは、セカンダリ DPM サーバーの追加です。少なくとも、DPM またはサードパーティのソフトウェアを使用して、DPM データベースを定期的にバックアップすることを強くお勧めします。

障害回復の準備、保護されるコンピューターと DPM サーバーの回復の詳細については、『DPM 運用ガイド』の「障害回復」(https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=179152) (英語) を参照してください。